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東大生の僕が比較癖を直して気づいたこと。

皆さんこんにちは!東大3年のイケてるスリスリくんです。

今日は、私が物心ついた時からずっと悩まされ続けてきた「比較癖」について、どのように向き合い、改善していくかについて考えたいと思います。

この記事を読めば、

・比較癖の強い人がハマりやすい「罠」

・比較癖をどのように捉え、向き合うべきか

・比較癖を乗り越え、自分らしく生きるために必要なアクションは何か

ということについてのヒントが得られると思います。

では、早速いきましょう!


比較癖の強い人がハマりやすい「罠」

私は、物心ついた時からかなりの比較癖がありました。

小学校のとき、友達が先生にほめられているのを見て「俺の方ができるのに!」という悔しさから気を悪くしたり、躍起になるのは日常茶飯事でした。

中学生・高校生のときは周囲に自分より勉強ができる人がいるのがとても気に食わず、その人を追い越すためになりふり構わず必死に勉強し、友人と疎遠になることが多くありました。

大学生になっても、Twitterで流れてくる成功者のツイートやインスタのキラキラした人たちを見てとてつもない劣等感を感じます。

また、起業して成功したり、超有名企業に入社する東大生を見て「自分は東大まで入ったのに、なんでこんなに能力がないんだろう」といつも自分を責めてしまいます。

他にも、電車で他人の持ち物と自分のものを比べたり、街ゆく人で自分より明らかに「良いモノ」を身につけている人を見ると嫉妬する気持ちが湧いてきます。

こうして私は自分で自分を追い込み、成功者に追いつくためにいろいろチャレンジしようとするものの、結局何も達成できずに無気力になっていきました。

これ、皆さんにも少なからず当てはまるのではないでしょうか?

ここに、比較癖の強い人がハマりやすい「罠」が潜んでいるのです。


それは、「自分と他人を比べていること」です。

友達が先生に褒められたとき、クラスメイトが自分よりテストの点が高いとき、成功者のTwitterを見たとき...。

これらは全て、「自分と他人」を比べ、その埋められないギャップに苦しみつづている結果なのです。

ここで、「自分と他人を比較してしまうなんて、当たり前じゃないか」という意見が出てきそうですね。確かにその通りです。

現代は価値観の多様化が進み、「人と比べないで、自分の人生を生きろ」などと叫ばれることが多いですが、そもそも人間は「比較することによってしか差異を見出せない」生物です。

年収・物価など、日常のあらゆるコト・モノはその価格の「基準値」や「平均値」が決まっているからこそ、高いとか低いといった判断ができるのです。

では、私たちは比較癖を克服することはできないのでしょうか?

実は、比較癖を克服し、本当に成長につなげるためには、「比べる対象を変える」ことが必要です。


それは、「自分と他人」を比べるのではなく、「自分と過去の自分」を比べること。

この発想の転換を行うことで、自分を苦しめるだけの比較癖が、自分を真に成長させてくれる大きな武器となってくれます。

より詳しく見ていきましょう。


比較癖をどのように捉え、向き合うべきか

比較癖の強い人は、「自分と他人」を比べる、もっと言えば「あの人は自分より年収が高い」などの情報を見て、何らかの「結果」だけを比べてしまっているのです。

「結果だけを比べる」のは、最悪です。

SNS等では、その人がどういう境遇で、どういう苦労を経て成功してきたのかという「文脈」がそっくり失われている場合がほとんどです。

そのため、その人の発信した結果だけで自分と比べ、劣等感を感じてしまう。

しかし、環境も努力量もバックグラウンドも全く異なる人の「結果」だけを見て自分と比較するのは、そもそも「比較に意味がない」ことがおわかりでしょうか?

極端な例で言えば、「ホタテとりんご、どっちが上?」と聞いているようなものです。

生産地も生育環境も全く異なるものを同じ土俵で比べているため、そもそも「比較自体が意味をなさない」のです。

比較するためにはそれ以外の条件を全てそろえなければならないのですから。

(これは小学生でも理解できる話ですが、結果「だけ」比較して悲観する人のなんと多いことか)


つまり、そもそも比較する生物である人間が正しく成長する(=正しく「差異をとらえる」)ためには、そもそも比較対象が「自分」でなければならないのです。

比較癖を克服するには、まずこの考え方をしっかり理解することが重要です。

自分を直視し、自分を客観視することで初めて成長につながる。まずはこの意識をしっかり持ってください。


そしてもう1つ気をつけていただきたいことがあります。

それは、「人間は自分を責めすぎる傾向にある」という事実です。

例えば、友達に「ダイエットに失敗してちょっと太っちゃったよ」と言われて、どのように返しますか?

おそらく、「そんなの誰にでもあることだし、また頑張ればいいじゃん!」などと答えると思います。

ところが、自分がダイエットを達成できなかった場合はどうでしょうか?

「なんで私はできなかったんだろう...いつも続かないし、ダメダメじゃん」と思うのではないでしょうか?

この例から分かるように、人間は自分の失敗に対して非常に攻撃的になりがちです。

そのため、自分を正しく認識することができなくなり、結果的に他人のことばかりが目につくようになってしまうのです。

まさに、「隣の芝生は青い」状態に陥っていると言えるでしょう。

このような落とし穴があることも十分に注意する必要があります。


比較癖を乗り越えるために必要なアクションは何か

ここまで、比較癖の強い人は

①文脈を抜きにした「他人との比較」や「結果だけの比較」をしてしまう

②自分を責めすぎてしまい、結果的に他人の軸に流されてしまう

ということをお話ししました。

前章では、①の解決策として「比較対象を自分自身に変えること」をお話ししました。本章では、②について、自分を責めすぎないための具体的なアクションをご紹介します。

人間は自分を責めすぎてしまう生き物です。これは無意識の働きであり、比較癖の強い人は特に自分に対して厳しいことが多いです。

これを克服するためには、「自分がいかに自分に厳しいか」を実感するための作業が必要になります。

それを確認するためのトレーニングが、「フレンドトレーニング」です(以下、FTと言います)。

FTのやり方は次のようなものです。

①リラックスして目を閉じ、自分の親友がなんらかの事情(仕事での失敗、不幸など)で苦しんでいるところを想像する。

②親友に対して慰めようとするとき、どんな態度で、どんな言葉をかけるかを具体的に想像する。

③思いついたことを紙に10個以上書き出す。

④再び目を閉じ、今度は自分が失敗したときや不幸が起きたときなどに自分でどう慰めるか考える

⑤同様に紙に書き出す

⑥友人と自分との場合で、対応がどれだけ違うかを確認する

というものです。

これをやってみると、私たちが普段いかに他人に優しく、自分に厳しくしているのかが一目瞭然でわかります。

人間は、自分に厳しい言葉をかけ続けても成長しません。

逆に、単に自分を甘やかすのではなく、「自分を励ます」ことによって前向きになり、モチベーションが上がり、成長することができるのです。

これは「自分へのやさしさ」と呼ばれ、セルフコンパッションを構成する要素の一つでもあります。

自分に厳しくすることで成長すると考えている方は、その認識を改めるべき時でしょう。

自分と向き合い、自分を理解し、自分で自分を励ますことができる人こそが、比較癖から脱却し、真に自分を高め、幸せな人生を送ることができるようになるのです。


他人との比較はそもそも「意味がない」。過去の自分より成長した自分を自分自身で認め、小さな成長を積み重ねながら幸せな人生への階段を上っていきましょう!



本日の記事は、DaiGoさんの動画

を大いに参考にさせていただきました。

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