知らない内にしている『非道』な行為
スガオです、
人に『お金を貸した』ことはありますか?
僕は何度もあります。
過去に数千円から数万円くらいまで
ちょこちょこと貸して
まだ返ってきてないのが8割くらいです。
もう連絡を取り合っていない人たちです。
前までは、事あるごとに
お金が返ってきていない事にイライラして
「どうやって回収してやろう...」
と考えていたんですが、
今ではもう回収する気すらありません。
「自分が悪かったな」
と思えるようになりました。
僕は今でこそ、周りよりも
経済的にも時間的にも
自由に生きる事ができていますが、
昔は水道代にすら困って
借金をしていた時期もあります。
だから「どうしてもお金を貸して欲しい...」
と頼まれると、渡してしまいたくなります。
しかし、
人にお金を貸すのは
辞める事に決めました。
相手が幸せにならないと気付いたからです。
仏教に、こんな言葉があります。
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『小善』は『大悪』に似たり
『大善』は『非道』に似たり
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ようは、
小さな良い行いは
大きな悪と同じ結果になる事があって
大きな良い行いは、場合によっては
ひどい行いと思われる事がある。
という意味です。
例えば、お金を貸すのは
本当に相手のためになるでしょうか?
アメリカの統計では、
宝くじの高額当選者の70%が破産する
というデータがあります。
収入は、その人を表す
器の一つであって、
器にそれより大きなものを詰め込めば
器が割れてしまいます。
友人などからお金を借りた人は、
借りたお金を返さずに
音信不通になる場合がほとんどなので、
「借りて返さなければ
ラクにお金が手に入るやん」
と、マトモに収入を作ろうという意思を
失ってしまいます。
お金を貸すことは、相手を
お金という価値を価値と感じられず
人から価値を奪うだけのダメ人間に
する可能性のある行為
ということです。
本当に相手のことを考えるなら、
もっと長期的にためになる事をしてあげたり、
お金を生み出すアイディアを一緒に考えるとか、
これこそが本当の大善だと思います。
お金を借りたい相手に「NO」と言えば
鬼、悪魔、と言われて一時的には
相手から嫌われたりするかも知れません。
お金を貸してあげれば
一時的には相手は楽になります。
短期的にはその方が
良いんじゃないかと思っても、
長期的に見れば
相手がダメになってしまうのです。
愛のムチと言いますが、
あえて相手に
しんどい思いをさせるのも
相手を思ってこそという事です。
今回はお金の貸し借りの話でしたが、
その他いろいろなやり取りに関して
小善は大悪に似たり
大善は非道に似たり
自分が善を行う側のときも
自分が善を受ける側のときも
ぜひ思い出してみてください。
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