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大安吉日の法人税申告

顧問先の法人税申告は大安吉日の日に行うことにしています。どんなメリットがあるの?と聞かれますが、何もご利益はありません。


(1)大安吉日の申告

大安吉日の申告にはどんな意味があるのか?私は祈りの日と思っています。
"私はベストを尽くしました。行ってらっしゃい"
こんな思いを込めて電子申告をしています。

気になることがあると何度もチェックをします。チェックが終わると電子申告です。

(2)決算のチェック

①損益と貸借のチェック
決算書ではまず損益サイドからと貸借サイドからの2面チェックをします。
月次決算では損益チェックがメインになりがちですが、貸借チェックも必要です。いびつな会期処理は貸借サイドに現れます。
②勘定科目残高のバランスチェック
勘定科目残高のバランスは取れているか、は重要です。自社の勘定科目残高の比率数値(財務指標)が同業界平均と比べてどの程度なのか、とみる視点が必要です。
業績が悪くなるとバランスが乱れてきます。
粉飾があるとバランスがおかしくなります。
健全な会社の決算書のバランスは"美しい"です。

(3)税務のチェック

①届出チェック
税務届出は要注意事項です。特に消費税の届出には気を使います。事業年度が始まる前までに提出しなければならないのです。当事務所では決算申告時に翌年度の届出チェックをすることにしています。
②優遇税制チェック
従業員の給与が増えたり機械等の設備投資をしたりすると、優遇税制が使える場合があります。節税になるなら優遇税制はもれなくカバーしなければなりません。

(4)TKC会計システム

①TKC会計システムのチェック
当事務所ではTKC会計システムを使用しています。TKC会計システムに準拠 したチェックを行っています。
②なぜTKC会計システムなのか
税務士登録をする前に一般企業の経理部で税務業務を行っていました。国税局の税務調査が入り、私の作成した申告書にもれがあるのではないか?と質問を受けました。当時もTKC会計システム(連結納税)を使用していたのですが、入力を適正に行っていない箇所がありました。プラス項目(加算)とマイナス項目(減算)に同じ金額を入力する、ということでした。このために申告書表示が適正になっていませんでした。このことを調査官に説明し事なきを得ました。

TKC会計システムは堅苦しいけれど税法準拠(くそ真面目)です。律儀にTKCの言うとおりに入力し、システムチェックをするようにしています。

2024年5月27日は大安吉日で海軍記念日(日本海海戦の日)でもあります。
顧問先法人の大勝利を祈念して、本日3月決算全法人の電子申告を完了しました。




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