結局のところ、どれだけ生活の一部になれるか。
展示でバタバタしてしまい、なかなか記事を更新しておりませんでした。
昨夜は茨木さんの地元である名古屋の名物を、私が食べてみたい!ということで
名古屋名物を出しているお店へ夜御飯に行きました。
みそカツがあんなに美味しいとは驚きでした。
胡椒がよ〜くきいた手羽先や、「たません」というお好み焼きの卵とチーズだけバージョンをえびせんに乗せて食べるものとか。
喫茶店や、小倉トーストは前からずっと大好物ですし。
ああ、自分の味覚は名古屋なんだ。
と思いました。
なんとも楽しい夜でした。
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ただいま、茨木希美さんとの日本画2人展、「ふたりの庭」を開催中です。
都心から離れた場所にも関わらず、遠くからお越しくださった方もいらっしゃって、恐縮しつつも、とてもとても、嬉しく思っております。
ご来場頂いた皆様、私たちの展示にお時間を割いてくださり、足を運んでくださり、心から感謝申し上げます。
初めての吉祥寺という場所で。
ここは今まで展示を行ってきた銀座や日本橋などの都心とは時間の流れ方が全く違います。
この記事を書きながら、
窓からは井の頭公園の揺れる木々
赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩しているお母さん
犬の散歩をしている人
買い物帰りの人
色々な「生活の一ページ」が見えます。
今までのお客様やプライベートでの知り合いの方々、そして藝祭の直後でもあり、藝祭で知ってくださった方もお越しくださいました。
昨日の2日目は不思議なことに、前を通りかかって興味を持ってくださった方や、近くにお住まいで散歩の途中、買い物帰りや仕事帰りに立ち寄ってくださった方が多くいらっしゃいました。
パン屋さんに寄った帰り道、「これからハムを買ってサンドイッチを作るんです」
という方や
キャベツの入った袋を下げて「それじゃあ、家に帰って夕飯の支度をするので帰りますね」
という方がいらっしゃいました。
あぁぁ。 これだ。
これがやりたかったんだ。
そんなふうに思いました。
日常の中にスッと溶け込むように、生活のそばにあるように。
私はそんな芸術を作っていきたいのだと、改めて気付かされました。
一部の人だけの敷居の高いものにはなりたくない。
そう
結局のところ、どれだけ「生活の一部」になれるか。
吉祥寺という場所で、それが腑に落ちたのです。
生活の一ページになりたい。
そのための作品の形態、届け方、そして場所、空間。
それらを模索して、できるだけそばにいられるように、何ができるだろうか。
芸術には、何ができるだろうか。
それを教えてくれるような、吉祥寺という街。
明日も、物語のひとときをお届けしてまいります。
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