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2023.9 四国水族館へ 「ひどい」の口コミは果たして本当か?

先日、四国水族館に行ってきた。

2020年4月に開館したばかりの新しい施設。

行くと決まってから知ったが、実はこの水族館についてググると「ひどい」「しょぼい」というキーワードが上がってきてしまう。

実際のところはどうなのか? 行く価値があるのか?
……などを書いてみた。

あくまで一個人の捉え方だが、参考になれば。

ちなみに我が家の子ども2人は小学生で、あまり水族館や動物園に行き慣れていない。

正直、微妙な部分

私が「うーん……」と思ってしまったところをはこちら、

① 半屋外である

水族館には「動物園や遊園地と違って涼しい」というイメージを自然と持っていたが、 完全に裏切られた。

上記は完全な屋外エリア(の一部)だが、イルカやペンギンの水槽以外も
「レストランや展示の通路が屋外」
「ドアが開きっぱなしで半屋外」

になっているなど、外の環境から離れて快適なレジャーを楽しめる水族館ではない。

私の思い込みがいけなかったのかもしれないが、訪れた日は日差しが強く非常に暑かったため、かなり参った。

② 案内・パンフがデジタルのみ

これはネット上で多くの方が指摘していることだが、基本的に紙のパンフレットは存在しない

地球環境保護のためなのだろうけど、これは来場者にとって厳しい。

特にこのような新しい施設ではほぼ全員が新参者なので、困るケースも多いだろう。

案内板のようなものも見当たらず、来場者を軽視しているように思えた。

順路表示もほぼ無く、全ての展示を見て回りたい人は迷ってしまうだろう。

そもそも順路が変則的で分かりづらいし、ネット上にある地図も見づらい

「海豚」「渦潮」などにフリガナも振っていないから、小さい子どもは読めない。もしかしたら海豚をイルカと読めない大人もいるのでは?

あくまで、デザインではなくアートに全振りしている印象を受けた。

③ 駅からの交通手段が不十分

多くの方は車移動なのかもしれないが、電車や歩きで来訪する人もいる。

駅からは徒歩12分表記で、実際に暑い中を歩いたら20分弱かかって非常に消耗した。

ゴールドタワーの横にある


水族館の周辺は、このような雰囲気。

入口付近


シャトルバスはいくつかあって、帰りはたまたま来た「うたまちシャトル」に乗った。

小さいワゴンで9人ほどしか乗れず、冷房も全然効いてなくて微妙だった。(徒歩よりはマシだったが)

更に、小さな子どもでも大人同様に300円かかる設定。

1日10便ほどしかないので、「もし乗れたらラッキー」くらいに思っておいたほうがいい。

宇多津駅


意外と素敵な部分

思ったよりたくさんある、良いところもご紹介。

他の水族館では見たことのない景色も……!

① アートの比率が高くテーマ性がある

海月(くらげ)ゾーン

海月の水槽がいくつもあり、青白い光景が美しかった。

水槽ごとにテーマがある
手書きの魚の絵がかわいい


ここが1番大きな水槽。

綿津見(わたつみ)の景

"「綿津見(わたつみ)」とは、海の神様のことです。転じて、神様がおられる大海原のことも意味します"

とのことだが、それ、水槽のところに書いておいてくれ……!
(単に私が見逃した可能性もあるけど)

この水槽の周囲はホールの構造になっている。

②『龍宮の景』に驚き

私の中で1番の見どころは、この『龍宮の景』だった。

水族館にはあまり似つかわしくない、何やら仏教的な絵が……

私は仏教的なモチーフが大好きなので、めっちゃテンション上がった!

プロジェクションマッピング的な感じ

浦島太郎伝説・空海を生んだ香川県の風土にちなんで作られた様子。

とても幻想的で素敵な世界観だった。

各地の水族館や動物園に本物の動物を数多く展示することに疑問を覚えている(もっと施設や動物の数は少なくて良いはずと考える)ので、今後はこういった展示もアリかと。

特別展示室で行われていたから、期間限定なのかもしれない。

アートや仏教に興味があったら是非見てほしい!

③ 四国ならではの展示も多数

他にも、四国や瀬戸内ならではの展示がたくさんあった。

岬の写真

残念ながら、子どもが飽きて「お土産屋さんに行きたい」となってしまったのでほぼ見れず……

代わりに瀬戸内海の写真をどうぞ。

ちなみに子どもはクラゲのクッションを買っていた。

四国水族館オリジナルではないが、確かにとても可愛い。


感想

私自身は子どもの頃から親の趣味で家族旅行に毎年連れ回されていたので、水族館は夫や子どもよりも数多く訪れている。

動物園よりも臭くないし、水槽を隔てていることで動物のかわいそう具合が和らぐので、さほど嫌いではない。

今回の訪問では正直色々と面食らったが、振り返ってみると楽しかった
(来訪中は「暑すぎる……早く涼しい場所に行きたい」としか思えなかったけど)

四国水族館はよくある水族館とは若干違うため、事前調査なしに訪れると不便さのほうが目につくのではないだろうか? ネットの評判が高くないのは、そのせいだと思われる。

だが、ターゲットが狭いだけで悪くない。新たな試みもたくさん行われていて、未来の水族館を考える上で参考になる部分も多い。

夏の暑すぎる日・冬の寒すぎる日・悪天候の日には正直オススメできないが……

もし行くなら、上記のメリットデメリットを把握した上で是非。

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