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ハイキング+コーヒー 3

山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。

夏目漱石/草枕


都会の喧騒で
智に働けず角が立ち
情もないのに流されて
意地を通さなくても窮屈だ。

利益追求のため身を削り
不必要な主張が拡声器を通して響き、心が摩耗する
正しさを求めて気付けば輪から外れ、そもそも属していることは幸せなのか足枷か。

一息入れようと腰かけて、漏れるはため息ばかり
人間だって生き物だ。


山が足りていない!
と思い当たる


これこれ

入念に虫除けスプレーを振りかける
しかし普段からここで暮らしているのは虫たちの方だ。
その者達が嫌がるものを纏い遠ざけるとは
身勝手を詫びつつ、

殺虫剤では無いからいいか、
と、どこまでも我が身大事(虫に刺されたくない…)

小さなアリの行列を避けるが
今踏んだ枯れ葉や石の隙間に虫がいたら…
なんと無情な殺生により生かされているのだろう
(もう、山へ行くな)


しかし体力不足によってバテると
何より自然にだけ囲まれていると
だんだんと無心になる。

登るのは僅か500mほどの高さ。
平地なら無意識で通過する距離
これが標高、高さとなると随分と歩き、登る
気がする。

一歩一歩、重い足を踏み出し距離と高さを稼ぐ
一歩ごとに稼ぐのだ。

対価は得られない

振り返っても
何も残っていない、歩いてきた道があるばかり


それなのにどうして


こんなにも楽しいのだろう


朝食とコーヒーを

朝カレーの山カレー

低山でわざわざ…

いいんだ、少し登るだけで景色も空気も違う
何と味わいの深いこと。

“マイコレステロールール”でカップ麺は月2個まで
と厳しく課しているので、レトルトカレーにしてみた
効果は分からない…

米だけだと多少パサつくが、カレールーをかけると美味しく楽しめた。

ちなみにカップ麺の残りは凝固剤で固めて持ち帰っていたが、米とカレーなら空袋くらいしか残らず、軽量化になるのが良いかも。


ベンチに寝っ転がると木々の隙間から見える空が気持ちいい!また都会へ帰り擦り減るか!
と充電完了。


「山が足りない!」
なんて粋がっているが、今季まだ3回目 笑


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