オフラインは贅沢品になった
オンラインであることが当たり前になった時代。
電波は張り巡らされ、携帯に圏外の文字が表示されることは滅多にない。
確かにオンラインであることは便利だ。
知りたいことをすぐに知ることができる。
連絡をとりたい人にすぐメッセージや電話できる。
今やオンラインで完結する仕事はゴマンとある。
でも何か息苦しい。
その息苦しさの正体はハッキリとは分からない。
その息苦しさから逃れるために余暇の時間は野山に出かけることが多くなった。
野山できく鳥の鳴き声。
川の音。
昼間は心地よく響いていたそれらの音は夜はなんとなく怖く感じる。
(正体不明のバサッという音、獣の声も加わる)
怖いという感覚の向こう側に気づく。
あ、感覚がいつもより敏感になっている!
音がする方向、距離がだいたい分かる。
自分の身体を包み込む空気が分かる。
日常生活では味わえない感覚。
そしてそれを邪魔するLINE、電話もかかってこない。
今やオフラインでいることは贅沢品となった。
僕の身の回りには有り難いことに海も山も川もある。
もう少し贅沢を味わってみようと思う。
夜があけ、朝になる。
後片付けをし、車を走らせる。
携帯電話が圏外から、オンライン状態になる。
何故だかホッとする瞬間。
こんな感じでバランスをとっていきたい、と思う
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