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【体験談】田舎者が初めての渋谷でパニックになった話 ~スマホがない、勇気もない~ 1話目“iPhoneのバッテリー交換をしたい”(全4話)

私は人混みや都会が苦手。コミュ障でビビりな性格です。


①所有しているiPhoneSEのバッテリーを交換したい!


まず、今回このような事態になった経緯を簡単に。
 

私は長年のiPhoneユーザーである。
iPhoneの機種本体はとても高価なので、いつもできるだけ長く、年単位で使用している。新機種が発売しようと、あまり興味はない。
そのため、機種変更のタイミングは、不具合が出たときや気が変わったときなど不定期だ。

要は長年iPhoneは使っているけど、アップル製品には詳しくはない、どちらかというとWindowsタイプの人種。(初期のWindowsの起ち上げ時のBGM、ジャジャーン!を聞いていた、ややアナログ世代。)
 

iPhoneの新商品発売日に徹夜で並ぶ人たちのニュースを横目で見ては、
「なぜ?その熱意はどこから? その手のひらサイズの鉄の塊、私の月収の3か月分もするんだぞ」と思っていた。
 
むしろ、スタバでアップルのノートPCをペチペチッ! (エンターキーを)タターンッ!と叩き鳴らしている人種とは、住む世界が違うと思っている側の人間だった。
 
 
そんな私が今回初めてのバッテリー交換に挑戦しようと思ったのは、自身が長期加入してきたアップルケアのサービス内容を知ったからだ。

え!これに加入していれば無料でバッテリー交換ができるだと!?(バッテリーの劣化具合による)
 
毎月この保険に数百円(いくらかは不明)を払っていることはなんとなく把握していたけど、そんなサービスがあることを全く知らなかった。
むしろバッテリーが劣化して、すぐに電池切れで困る~(泣)という状況になったら機種交換のタイミング、とばかり思っていた。これが企業の戦略だと思っていたくらいだ。
 
よし、この無料サービスを使わない手はない!(本当は毎月保険料を払っているのだが)

私は愛用の2年目iPhoneSEを握りしめ、そのこぶしを天に向かって高く突き上げた。


(1)近場にアップルストアがない!配送対応はいや!


まず私はバッテリー交換の方法を調べた。

もちろんアップルストアの保証を使うのだから、公式な方法で行う必要がある。(ちなみに公式ではない方法とは、iPhoneの修理やバッテリー交換をやっている“スマホの修理屋”に持ち込むことだ。ショッピングモールの片隅や商店街の外れで小さな敷地面積で、ひっそりと営業していることが多い。)
 
ということで、まずアップル社の公式ホームページに行き、Apple IDを入力してマイページにログインする。(私はいつもIDとパスワードを忘れて何度か拒まれる)
 
私の98%うろ覚えな記憶通り、現在もアップルケアに加入していることが公式に証明される。そこで、バッテリー交換を無料で済ませられる方法を調べる。

まず、iPhoneの設定画面からたどり、現在のバッテリーの状況が「劣化しているよ」の表示になっているかを確認。その状態であれば、無料で交換してもらえる。(正しい表記は忘れた)
 
機械が自ら「ぼく、もうだめぽ」(古い)の表現をできるのって、よく考えたらすごいことだと思う。
人間もすごく疲れているときや酷い失恋をしたときに
「も う だ め ぽ」のSOS信号をおでこに表示して、第三者にも伝えることができたらいいのに。
 


そこで、いざバッテリー交換に進むのだが方法は2つ。
①     店舗に持ち込む
②     配送対応をする
 
これがどういうことかというと、
①     の店舗に持ち込む方法なら、指定の修理を受け付けている電気屋やアップルストアに自分で持ち込み、終わりしだいその店で受け取る。

②     の配送対応なら、自宅からアップル社に自分のiPhoneを送り付け、バッテリー交換が完了したら、また自宅に送り返してくれる、という流れになる。


近くにアップルストアや対応店舗があるなら、絶対に①の持ち込みが便利かと思う。なぜなら②の配送対応は、なんせ数週間かかるらしい。
 
私はスマホ依存症の自覚がある。
何週間も手元にスマホがないなんて状態は耐えられない。その間、緊急連絡が入るかもしれないし。

よって、今回は①の店舗に持ち込む方法にした。

しかし、ここで問題が発生する。その修理を受け付けている“店舗”が近場にないのだ。アップルストアもない。

な ん せ こ こ は 田 舎

ということで、自宅から一番近い“店舗”またはアップルストアをサイト上で検索した。

そこは、東京だった。



(2)よし、アップルストアに行こう!とりあえず来店予約はOK。


東京ならば、修理店もアップルストアも複数あるようだ。
 
しかし、わざわざスマホのバッテリー交換(無料)のために、
交通費往復4万円をかけて東京へ行くだと・・・?

私は田舎に住む一般庶民。そんな高額な出費を簡単に出せるような懐具合ではない。バッテリー交換は早くしたいけど、そのために高額の出費をするのも移動するのも嫌。

そんな悩みを抱え、悶々とした日々を過ごす私に一筋の光が差した。


 
私の推しが、東京でイベントを開催するらしい! 

私の推しは人気Podcastのパーソナリティ。
ダメもとで推しのイベントに応募する。きっと倍率も高いだろうし、イベントのチケットは当たらないだろう。

でも、もし当選したら? きっと私は推しに呼ばれている!選ばれている!全力でイベントに参加してやる!(全世界の推しがいる民と、この気持ちを共有したい)
 
ちなみに、推しのイベントチケットは約1万円。往復の交通費・宿泊先・グッズ購入で、計8万円は飛んでいくだろう。
推しに関する出費を計算するときは、なぜか正常な思考や金額計算ができなくなる。これは人体の不思議だ。(人体の不思議展好きだった)
 

イベントチケットの応募から2週間後、メールで当選通知が届いた。
第一先行で当選なんて、人生で初めてじゃないか? 今年の運を使い果たしたな。

でも推しに背中を押されている、ということか。
推しは我らの背中もオシしてくれるし、
チケットの応募ボタンやグッズの購入ボタンもオシてくれる。最高オブ最高

全力でイベントを楽しんでやる!待ってろ、推しー!


 
ということで、私の東京遠征が決定した。

大都会に行き慣れていない田舎民なので、現地で迷わないように、できるだけ会場に近いアクセスの良い宿泊先(ホテル)を確保した。

また、金銭的・時間的節約のために、新幹線ではなく高速バスで行くことにした。若いころはよく乗ったけど、この年齢で再びお世話になるなんて思ってもみなかった。

 
そして、最後にアップルストアの来店予約だ。
東京には、アップルストアが複数ある。

さて、どこのアップルストアに行けばいいのだ?

会場と宿泊先からアクセスしやすく、
わかりやすい場所にあるアップルストアはどこだ?

消去法で、候補が2店舗に絞られた。
そこで修理受付(アップル社では“ジーニアスバー”と呼ぶ)の予約時間の空き枠を探す。

私はアップルストアには推しのイベントの翌日に行きたかったのだ。

アップルストアにスマホを託し、バッテリーが交換されて元気を吹き返したスマホを受け取り、その日のうちに帰りたかった。そこで朝一番の枠が空いている店舗は・・・
 
渋谷だ、渋谷しかない。

こうして私は渋谷のアップルストアで、バッテリー交換をすることになった。
 
また、修理予約を入れる際に、事前にバックアップを取っておくように、という注意書きがあった。
バックアップってなんやねん、よくわからん・・・
と思いながらも、来店日の1週間前にバックアップをとった。書いてある説明書きの通りに。(いまだに自分がなにをバックアップしたのかは分かっていない)


②へ続く


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