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式根島での時間

2年前のゴールデンウィーク
私は友人と『式根島』に行った。

式根島は東京都だ。伊豆諸島の離島のひとつで、都心からは高速ジェット船で3時間ほどの船旅だ。島周囲わずか12kmほど。自転車でも簡単に島内一周ができるコンパクトな島だ。

宿を取るには基本電話で、お昼なんかに電話をかけると「今お昼寝してるから、またあとでかけてね」なんていう言葉が返ってきてはじめはすこし驚いた。

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海がきれいで、近所の人はみな知り合い、魚は人生で一番というくらい美味しい、島に一軒だけアイス屋さんがある、自由に入れる温泉がある、森があり空が広い、時間は限りなくゆっくりとうつろいでゆく…そんな場所だ。

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朝早く起きて、しっかりと朝ごはんを食べて、宿の入り口にある自慢のコーヒーを飲む。
落ち着くと、サンダルを履いてふらりと3分ほどで行ける海へ訳もなく行ってみる。波の音、綺麗な砂浜、人もまばらだ。
遠くの岩場には釣りをしている人が見える。
しばらく海にちゃぷちゃぷと足をつけながら、島唄をiPhoneで流して歩く。

アイス屋さんが開くと、そこで売っているスジャータのいちごミルク味がハーゲンダッツに味が似てると言い合いながら食べ歩き。島をのんびり時間も気にせずに歩く。

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少し歩くだけで、森の中に入ったり、まっすぐな道に出たり、海が見渡せたり。

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島にチラホラある、無料の足湯に入りに歩いていると、宿のおじちゃんが車から「どこいくん?」と声をかけてくれ、そのまま乗せてもらう。
海と繋がった温泉にある足湯はすこしあつくて、じんわりと疲れを解してくれる。宿の近くの公園には猫がいてお昼寝をしている。

島に4〜6件ほどしかないお店で、ラーメンを食べてみたり。お土産の牛乳せんべいを買ってみたり(一枚おまけしてくれたり)

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宿に帰り、そのままお昼寝をする。
気が付くと15時くらいでまた例のアイスを食べに行く。
夕暮れの島の景色、夜はおいしくて新鮮な魚。
そして夜の海の散歩。
驚くくらいゆっくりとした時間が、式根島には流れている。

この島で過ごした時間は、今都会で過ごしている時間の何倍もゆっくりとしていた。それは、小学生の頃の夏休みのような感覚に似ていた。
島に行くまでに乗る船は、いつも使う電車や車とは違うどきどきをくれる。
それからちょっと島にはまって、翌年は隣の新島に行くことになったり、
またその話は別の記事で。

式根島はホームページも可愛いのでぜひ→https://shikinejima.tokyo/

 

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