マガジンのカバー画像

sugaのショートストーリーたち

25
気まぐれに書いた短い小説です
運営しているクリエイター

#ショートショート

Good-by|ショートストーリー

彼女は"少し"変わった女の子だった。 話したことはなかったけれど、いつも大きな眼鏡とヘッ…

suga
2年前
8

ささやきの森|ショートストーリー

深い深いどこまでも続いているような森を、 ぼくは歩いていた。 深呼吸をすると木や土や雨の…

suga
2年前
5

パパの靴|ショートストーリー

日曜日の朝早く、私はそっとベッドを抜け出し玄関でパパの革靴を履く。ひそやかに行われるその…

suga
2年前
6

サンドイッチ屋の黙想|ショートストーリー

パンにバターとマスタードを塗る。 レタスを挟む、トマトにハム、チーズにマヨネーズ。 そして…

suga
2年前
12

気になるあの子|ショートストーリー

今日も同じ時間、同じ道であの子に会う。 随分前にこの辺りに引っ越してきた子らしい。 ふわ…

suga
3年前
11

サザンクロスの光|ショートストーリー

星がよく見える夜だ。 ガラリとしていているこの部屋は、まるでここで暮らしていたのが嘘のよ…

suga
4年前
12

プールサイドのアオとハル|ショートストーリー

アオとハルは不思議なこどもでした。 いつも2人は、お揃いの水泳帽に、お揃いのゴーグルをして、お揃いの水着を着ています。 そうしてみるとアオもハルもそっくりなものですから、どちらがアオなのか、どちらがハルなのか、見当がつきません。 彼らはいつも夏の間プールサイドから、はしゃいで遊ぶ子どもたちを眺めていました。それはそれは、楽しげにプールを眺めているのです。ときおり、何か内緒話をしていたり、他の人から声をかけられていましたが、それ以外はプールを眺めていました。 夏の間、毎日

学校からの手紙|ショートストーリー

そうだ、君にはこの手紙を渡そう。 誰からかって?それは秘密だ。読んで少し考えてみてね。き…

suga
4年前
77

クジラの心臓|ショートショート

転校が決まったのは小学5年生の時のことだった。 理由は、両親の離婚だ。 「ヒロ、実は一ヶ月…

suga
4年前
12