出会い
何十億の人がいて、
何千という言語がある。
めまぐるしいそんな世界で
ただ一人の君に出会えた。
それなのに
君の言葉がわからない。
私は君の言語を知らない。
語法も、文法も知らない。
掬っても、掬ってもこぼれていく。
掴めない。
それでも君が私を呼んだ。
君の足跡を辿る。
新しいものに出会う。
それを辿って、ほどいて
君の言葉を知っていく。
君の魂を知っていく。
そして、また君と巡り合う。
出会いは続く。
たまには各駅停車で行こう。
信じてるから急がないよ。
今は言語も文法も語法もいらないから。
一つ一つすくい上げて、
君の言葉を拾って、肯定するから。
君はそのままでいて。
私が迎えにいくその時まで。
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