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起業後のリスキリング

今回は、4月28日に公開された
中小企業白書のうち、
気になるデータを紹介します。

今回紹介するデータは、
経営者の意識が創業時と創業後では、
変化してきており、
その変化から読み解ける
行動を考えてみます。

経営者が身につけている能力・強み

経営者が身につけている能力や強み
として、真っ先に思いつくのが
「業界における知識や経験」
「経営者自身のリーダーシップ」
等に目が行きがちですが、
その他にも身につけたい能力や
強みが多々あります。

今回は、その中で注目したいデータが
創業時と今現在において、
変化していることです。

特に創業時は重要視されていなかったが
創業後、必要に駆られて
スキルを高めているのではないかと
思われる項目もあり、
非常に注目すべきデータとなっております。

04Hakusyo_part2_chap2_web.pdf (meti.go.jp)


創業後に、上昇している項目

経営者は、会社を統括する責任者であり、
経営者はビジョン(将来の理想像)を持ち、
そのビジョンに向かって社員を引っ張っていく
ことになります。

また、時には困難や危機に直面しても、
常に冷静な判断力をもって対処することも求められます。

このように、経営者は
大きなリーダーシップを持ち合わせる
事が求められ、とかく注目されますが、
今回のデータでは、
それだけでは足りないことを表しています。

◆創業時と創業後で、大きく伸びた項目

・決算書などの計数管理能力
 39.6% → 76.4% 36.8%アップ
・税務・法務等各種手続き等の実務能力
 25.1% → 57.1% 32%アップ
・経営について相談できるネットワーク
 50.5% → 78.5% 28%アップ
・事業計画の策定能力
 55.3% → 83.1% 27.8%アップ

中小企業白書より

内部の経営管理能力

大きく数字が伸びている項目を見ると
決算書や税務・法務といった
経営管理の項目が多くなっています。

これは、創業時には
あまり重要視していなかった
いざ起業してみると
重要だったと気付いて
スキルアップしていると考えられます。

特に、決算書の数字は、
現時点での経営成績を通信簿のようなもので、
そこから出てくる数字を読み解いて
将来の対策を練る
ことが重要です。

また、税務の知識も
ある程度、納税額を予測して
手を打てる節税策

検討することも求められます。

合わせて、事業計画は
資金調達を行う上でも
対社外への説明用資料として
事業計画を作成し、
説明する能力が求められます。


このように、経営をしていく上で
経営管理は切っても切り離せない
重要な経営課題
となります。

創業時から、
経営管理の意識を持つことは
経営者として非常に重要なことを
認識しましょう。


経営者は相談できる人を求めている

経営は、意思決定の連続です。

時に、サラリーマンでは味わえない金額の
意思決定をすることもあります。

また、新しい事を始める際も
関係法令やコンプライアンス等
調整する項目も多岐に渡ります。

そんな、意思決定をする経営者は
相談できる相手を求めています。

創業時は1/2だった割合も
創業後は、3/4まで上昇しています。

4人のうち3人は
意思決定の際に相談できる人を
探しています。

法律であれば、弁護士
税金であれば、税理士
採用であれば、社会保険労務士等
状況により専門家は異なってきます。

日頃から、
専門家のネットワーク作りを
心掛けることが重要となります。

可能な限り、
創業時から専門家を探すようにし、
こまめに連携しておくことを
お勧め致します。


従業員の育成

企業を大きくするには、
経営者一人の力だけでは無理で
必ず従業員の力が必要となります。

そのため、従業員が企業に
貢献できるために
育成することも求められます。

また、従業員が常に
モチベーション高く仕事をできるため
その環境を用意することも
経営者が考えることです。

今後、益々人材不足になると
言われている昨今で
人材を採用し育成することは
簡単なことではなく、
経営課題と捉えている
経営者が多いということです。

創業時から、
従業員育成を念頭において
企業活動をする等
工夫が必要となります。


まとめ

今回は、中小企業白書の
気になるデータを考えてみました。

創業時は、どうやって売上を上げるかに
必死になりますが、
会社の係数管理も重要です。

創業時に、係数管理の事が
おろそかになり、抜け落ちたりしないよう
日頃から意識しておくことが
とても大切になります。


判断に迷う際は、
弊社までご連絡下さい。

スポットでの相談
承っております。


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