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根津美術館「美麗なるほとけ 館蔵仏教絵画名品展」(8/1日記)


根津美術館

こちらの投稿を読んだら、観たくなった。

10時のチケットを予約していく。10時5分前に到着。予約と非予約の列がふたつできている。それぞれ30人は並んでいただろうか。私の後ろの中年男性が、スタッフに声をかけている。「Mさんにお会いできますか?私は、和歌山県の那智勝浦町長のHといいます」。おお、町長さんか。私は耳をそばだてる。こういう背景が垣間見える場面に出くわせるとは、なんとラッキー。

おそらく、国宝「那智滝図」の公開に当たり、美術館と那智勝浦町との間で協賛か後援の形で、連携して事にあたったのだろう。

あいにくMさんは不在だったようで、館内の役職者らしい人が出てきて、名刺交換を始めた。「遠いところをわざわざ」「こちらこそありがとうございます」と両方でねぎらい、感謝し合っている。

やっぱり美術館は足で観るものだ。家で本やネット画像を眺めているだけでは、こういう面白い光景に巡り会えない。国宝ひとつの開陳に当たって、多くの人が動く。私はその一部分を垣間見たに過ぎないが、しみじみありがたい気分になった。状況はよくわからないが、那智勝浦町の町おこしというか、発展をひそかに祈りたくなった。

開演と同時に、殆どわき目もふらず「国宝・那智瀧図」の前に行き、静かに眺めていた町長さん。それを観察する私。

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十二因縁絵巻(部分)鎌倉時代

あまりにユーモラスだったので、絵葉書を購入。個人的に一番ツボに入った絵。上目遣いな鬼の顔、周囲を取り巻く動物たちの表情にほっこりする。

「兜率天曼荼羅」含め、動画で観るよりもずっと線が細やかで迫力があった。肉迫した感動。

お庭
お庭

お庭も見事だが、暑いから誰も散歩していない。私も写真だけ撮って、すぐ引っ込んだ。

朔日参り

この日は朔日の一粒万倍日だったので、何か所か参拝する。

豊川稲荷東京別院
穴八幡宮(と、撮影していないけどお隣の放生寺にも伺いました)
深川不動堂
高岩寺(とげぬき地蔵)

撮影はしなかったが、根津美術館に行く前――表参道駅A5出口近くの、大松稲荷神社にも参拝した。前回も根津美術館に行く前に、寄らせていただいた。新しく綺麗な神社である。

最後に

大分身体が暑さに慣れてきたな…と思ったが、翌日やはり疲れが出た。
初老ジャパンは、平均年齢41~42歳なのだ。それより10歳以上年長なのだから、無理はいけない。8月2日はおとなしく過ごす。

私は加齢を悲観的にはとらえていない。
むしろ「まだ今どきの50代は若いのだから」と積み荷を重くされることを回避したいと思っている。
自分の気力・体力と相談し、できる範囲でできることをすればいい。

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