見出し画像

鳥山明先生、ありがとうございました

鳥山明先生の訃報にびっくりしました!
まだ68歳という若さ。

亡くなられたのは一週間前。最後の四行にあるとおり、ご本人が「静謐を望み」、緘口令が厳守されたのでしょう。

それで連想したのですが――水木しげる先生が亡くなられた際は、関係者の誰も外部に漏らしていないのに、ご逝去後あっという間に報道陣に囲まれ、病院から自宅までの移動すらままならないほどだった、と娘さん(次女)が激怒しておられました。
絶対、病院がマスコミと通じていた。だから私は病院を絶対信用しない…とエッセイに書かれていましたね。

遺族は深い精神的打撃を受けている。だから気遣うべきなのに、「なぜ早く教えてくれない」「最後にお逢いしたかった」「お気持ちや状況を聞かせて」「忙しいほうが気が紛れるだろうし、有名人なのだから対応すべき」「密葬などもってのほか」と、どんどん要求を押し付けて来る輩が多いですものね。

そもそも、亡くなった人の意志は尊重されるのか?

マザー・テレサは「私が死んでも、決して葬儀はしないこと。貧しい人と同じようにひっそり葬って」と生前きっぱり言い残したそうですが、全く守られませんでした。これが世の正解なら、死者の意志は無いに等しいことになります。

漫画界の功績があまりに大きい鳥山先生についても「国葬にしてほしい」という声が一部からあがっている様子。でも、多分それはご本人も家族も望んでいないこと。葬儀を終えてから報告した、というのはそういうことです。

ONE PIECEやSPY×FAMILY…その他多くの後輩漫画家さんに、鳥山先生のスピリットは受け継がれ、生き続けているはず。漫画家の魂は死なない。

この世を去る時はきっと悟空のように、軽やかに手を振ってこう言ったでしょう。

「じゃあな、みんな!死んだら逢おうぜ!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?