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5 YEARS with Liam Gallagher

↑タイトル、「リアム・ギャラガーとわたし」とか「リアム・ギャラガーとの5年間」とかにしてたけどいやいや、恋人かいっ!ってかんじになってしまうので英語にしただけ。

リアム・ギャラガーのドキュメンタリー『As It Was』の長文感想。Filmarksに収まらなかった分をここで吐き散らす。

※映画のネタバレ含まれます



んで後半自分語りも入りまーす


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2020.09.29 Tuesday

映画館に行くまでの道のり、大学1年のときひとりで有楽町まで映画『スーパーソニック』を見に行ったときの緊張と期待を思い出していた。

わたしがoasisの存在を知り、ギャラガー兄弟にハマったのは2014年秋の話だ。
とうにoasisは兄弟喧嘩で解散しており、ノエルはソロキャリアを軌道に乗せていた時期。(一応)ノエル派だったわたしはノエルの動向ばかり追っていたけれど、じゃあ弟のリアムは何してんだ?と。この時期のリアムはTwitter廃人ニート野郎のようだった。POTATO連投ツイもリアルタイムで見た。元oasisのフロントマンがツイ廃wなんて面白おかしく眺めていた日々。
リアムがアイルランドのパブ《J.J Finan》で弾き語りをしている動画が、Twitterのタイムラインに流れてきた。
2015年の7月だった。

もうあれから5年以上経ったのか。リアム・ギャラガーは音楽の世界に戻ってきた。自分で作ったファッキンかっこいい曲たちを引っ提げて。
ソロアルバムの中には切ない歌もエネルギッシュな歌もあれば、兄ノエルへの未練タラタラな愛憎マシマシ曲もあって、これが今のリアム・ギャラガーなんだと、毎日噛み締めて彼の歌声を聴いている。

リアム・ギャラガーはわたしの神様だけれど、その前にひとりの人間だった。当然ながら。リアムさんという人間が愛おしくて堪らなくて、上映中はずっとハンカチが手放せなかった。
開始早々わたしが大好きなマンチェスターの街がスクリーンに映しだされてもう涙腺がゆるゆる。
もう2度この足で訪れてるBurnageのギャラガー宅。大好きな英国の人たち。英国の人たちが大好きな、リアム・ギャラガー。
知っていたことだけれど、みんなが彼を愛していて、ティーンの子たちも彼に憧れ彼の存在を求めている。その事実が本当に本当にうれしくて…今これ電車内でレビュー打ってるけどまた泣きそう。リアムさんの周りが愛に溢れていて本当によかった。

でもやっぱりoasisの楽曲使用許可されなかったの相当痛かったな… ロンドン五輪とかマンチェスターチャリティーのやつくらい許してよおノエルのバカちん!
そしてソロ曲も、あの…もうちょい聴かせてや… ローセズのドキュメンタリーみたいに1曲まるまる聞かしてくれてもいいのよ…ぴえん

ゴリゴリに挫折していた時期、ラリってグズグズになってるリアムさんがボンへに「兄貴と一緒に…」云々のうわごとを言ってた、ってエピのとこ文字通り胸が締め付けられてボロボロに泣いてしまったわ
世界最強のロックシンガーであるリアム・ギャラガーは立派に復活を遂げたけれど、いつだって彼の頭の隅には世界一のソングライターである兄ノエルの姿がある。リアムさんがノエルを日々想い、憎みながらも愛していることは間違いないのに。5年間彼らの動向をファンとして見守っているけど、相変わらずだ。もう何者も介入できない2人だけの世界に1週間くらい閉じ込めたりしたほうが…とか野暮な妄想をしてしまう。
「ノエルに会ったらツルハシ持って襲い掛かるかキスするかも」とか言ってたシーン本当に好き 偶然ばったり会ってくれ~~~なんでもいいから言葉を交わしてくれ…

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リアムさんを初めて見たのは2年前、2018年秋の武道館公演だ。わたしがリアムさんを「神認定」したのはあの日からだった。ロックンロール・ヒーローはそこにいた。みんなに、わたしに、Live Foreverと歌ってくれたのだ。そこにいたのは「oasisのリアム」じゃなかったけれど、いいんだ。今を生きる等身大の、40代のリアム・ギャラガーおじさんをこの目で拝めたことをきっとわたしは10年後も20年後も自慢するだろう。
わたしがハマった当初はツイ廃ニートの"元"ロックスターだったのに… 本当に成長したね。ずっとずっとかっこいいリアムのまま。なんて親目線かよって感情を抱いてしまう   oasisリアタイ世代でもないのにな

ちょいと自分語りになってしまうんだけど、
oasisが救済である生活を続けて5年。リアム・ギャラガーのようには無理だけど、わたし自身もめちゃくちゃ成長したと思うんだ。ギャラガー兄弟を知ってから口は悪くなったが。年々ロックでイカした人間になっていってるんじゃない?と自負している。人間的に成長してる絶対的自信があるし、それを証明してくれる周りの人間もみんないい人たちだ。バンドは続けられていないけど、歌うことは大好きだし人前で立って歌うのも大好きだ。新社会人として生きている今でも、まだロックスターになることを夢見ている。いいよな、やりたいことがたくさんあっても。大人になんてなりたくない、ずっとクソガキのままでいてやるって中指立てて去年まで就活してたけど、態度を改めつつある。成長を、歳を重ねることを悪だと捉えがちだったが愚かな考えだった。歳を重ねようが社会に揉まれるようになろうが、それでもお前がお前のままであるなら問題ないんだ。好きなものに囲まれて、たくさんの人と出会って話して元気でいるならそれでいい。社会の荒波ってやつに揉まれお前がお前でなくなっちまうんなら、所詮お前はその程度。けれど今こうして毎日笑って働いて"人間"をしている。自分ってやつはなんて凄いんだ。自分の中のギャラガイズムが燃える。リアムさんを見てるとそう思えるし、過信ではなく、確固たる自信が湧き上がる。

毎朝気持ちよくジョギングするリアム・ギャラガー、家族と暖かい時間を過ごすリアム・ギャラガー… 好きが溢れて止まらない。リアムさんは今日もこれからも、わたしの中の「陽」の部分を司ってくれている。疲れた時、気持ちを奮い立たせる時、どんなときもリアムさんの歌は「お前は大丈夫だ」って言ってくれているようで。ほんとうにすごいんだぞ、わたしのヒーローは。
丸くなった、とかじゃなくてさ、飽くまでもリアムさんはリアムさんのままなんだよ 本来もとから彼の中にあったものたちが年月を経て解放されているにすぎないんだと思う。

わたしにとってノエルは「推し」で、リアムさんは「ヒーロー」「神」なのだ。兄弟どっち派?なんて野暮な質問はなるべくされたくないもんですね  どっちも愛しているので。oasis再結成は、そりゃ夢見るさ。けど2人の今の音楽もわたしは愛している。元気に音楽を続けて生きてくれているなら、もうこれ以上は望まない……と言いたいところだが、やっぱり仲直りくらいはしてほしいよ。家族なんだから。2人で飲みに行ったり、ハグをしたりしてほしい。どうしてもこの映画アズイットワズは、ノエルの好感度が上がるようなものでは無いけど。家族に友人に世界に愛されている、少し大人になったリアム・ギャラガーを堪能できた。いつまでも2人の和解を待つし、死ぬまで彼らの音楽を愛すことを誓う。また5年後が楽しみで仕方ない。ノエルはもっと新しい音楽性を展開して名曲をバンバン生んでいくんだろうし、リアムさんだってまだまだ人間的にも音楽的にも成長していくんだろう。それをちゃんとファンとして見守りながら、わたしも成長したい。27歳なんかで死んでられるか。

わたしも「D'you know what I mean?」みたいなかっけえ口癖ほしいや
10月中頃にはまた二回目を観にいく予定だ。
さすがに二回目は泣かないでしょ(フラグ)




リアム・ギャラガーが存在するこの世界に生まれることが出来た自分を誇らしく思う。
どうか永遠に生きてくれ。
またいつか貴方の歌を生で聴ける日を夢見て。

As It Was, Live Forever!

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