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withARハッカソン回顧録#01 -n日目

withARハッカソン-n日目 ー参加への決意と目的ー

11月参加イベント
11/8~22 静岡モデラーズ合同展示会
11/29  デジゲー博/inochi万博フォーラム2020
12月参加イベント
12/5 装甲騎兵ボトムズ百年戦争記vol.1(公式認定展示会)

まさに「怒涛」の数ヶ月間を過ごし、これまで狂い、死にかけていた創作への熱意や感性、人とのコミュニケーション能力が復活し、思わぬ形で世の中へクリエイターデビューすることになった大学4年生の秋・冬。

充実感とともに、いくつかかけているモノがある様に感じた。
まずは大学4年のこの時期、最優先で取り組むべき事物がある。
そう「卒業研究」だ、しかもこれを書いている今は12月中旬、佳境を迎え発表会というゴールに向けてひたすらに筆を走らせる日々を送っている。そんな人が大勢いる中、自分はまた「寄り道」をしている。

しかし、これにも目的がある。

今自分が研究の題材にしているのは「アート」だ。昨今のウィルスの騒ぎにより、例年以上に社会から人に強いられる事物が増えた。これはマクロに見れば社会や技術、経済において多大に影響を与えているわけだが、もっとミクロに身近にみていけば、一番その負荷を背負っているのは自分たちの「こころ」ではないかと思う。

そう考え始め、それまで「オンライン会議」や「在宅ワーク」など急速に伸び始めたワードをテーマに研究をしていたが、急遽それをやめ方向転換し「アート」にしてことにした。ちょうど7月のことであった。


「アート」に興味がある人なら、SNSでこの記事に関する一連の出来事について考えさせられた人も多いのではないだろうか。
https://bunshun.jp/articles/-/38947


一個人として言えることだが、正直にいうと、とても残念な想いだ。発想が斬新であったからこそ、人の行動観察を含めて自分も時間をみつけて観に行きたいと思っていた。


しかしこのイベントが明るみにしたことの一つに「『個人の心の豊かさ/引き出しの多さ』が試されている時代が来た」ということだ。この非常時、確かにサブカルを始め、娯楽は何かと隅に追いやられがちだが、しかしその存在価値は何者にも代えがたいほど大きくなっているのもまた事実だ。


ここでは取り上げないが、最近よく耳にする「転売行為」「同調圧力」などは究極、物質(金銭)的な貧困ではなく「心の貧困」が生み出しているのではないかと思うわけだ。

withARとの出会い

自分は噺家ではないが、この「心の貧困」を自分なりに解決する方法(大喜利的な意味合いを含めて)はないか?と模索する様になった。そこでたどり着いたのが「AR」だった。


AR自体はものから概念も作品も知っていたが、今になって思うことはまさかここまで興味惹かれる対象になるとは思わなかったということだ。その興味を引くきっかけこそ、今回参加する「withAR」主催の「withARハッカソン」だった。
https://twitter.com/withARhackathon
withAR HP「withARハッカソンとは」
https://withar.jp/about


ハッカソンで取り上げる項目も、イマドキのARといえばこれ!とも言える「アート/ダンス」のほか、「夏祭り」や「2025大阪万博」そして今回の「ストレッチ」と、だんだんARのイメージが定着してこなかった方向へ発展している。

ハッカソン自体は夏祭りの時から参加しているが、たった1週間でものすごいクオリティの作品が上がってくるだけではなく、様々な分野で活躍中の人々がチームの違いこそあれどそれぞれ垣根を超えて交流し、各々素晴らしい方向へアイデアを収束させ完成形へと導いている様は、実に凄まじい熱量と可能性を感じていた。

「この熱量は停滞していた卒業研究にとっても良い"燃料"になる」こう感じたのは、イベントに追われ続けた渦中の11/29のことであった。いずれにせよ卒業研究は詰め作業に入らねばならないため、想定して作りテスト・評価を行うためのARサービスには厳格なルールを設け、さらに利用するユーザーの定義まで行っていく必要がある。

ただ作って評価すればいいだけなら、そこまで熱を上げて取り組もうなどと思うこともないだろう。しかし、自分にとってはその卒業研究すら「AR創作活動」のスタートラインにしたいという考えが芽生えて来ていた。
だからこそ、この時期であってもハッカソンへの参加は、何かしら「好機」になるはずだ。

モノや技術に埋もれ、目まぐるしく変わる中でも「心の貧しさ」は必ず存在する。それは行為や言動に現れ、時に人をまどわせ悲しませもする。
しかし埋もれるほどあるモノ・技術は、人の心に光を灯し、潤いや豊かさをもたらすと私は信仰している。だからこそ今ARでチャレンジしてみる。

文句はいい、批判や中傷もいらない。
今欲しいのは
「その先に向かう意志」だ。

そんな思いを秘めながら、今日も
卒論/ハッカソン で
二足の"ワラジ"
ならぬ
二足の"AR"
を踏んで走り続ける。

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