拡散と収束~そして起業に想いを馳せる
想いを綴ろう。
突然そう思い立って掘り起こしたnoteの最初の記事タイトルは「拡散と収束」である。今日の私のテーマだ。
「拡散」という言葉は、心理学者・エリクソンの唱えた青春期におけるアイデンティティの拡散から着想を得たものだ。エリクソンの言う拡散の対語は確立だ。しかし今日の私の頭にある対語は収束だ。言葉選びはフィーリングである。理由なんてない。なんとなくフィットするから、この言葉を選んだ。それだけのことだ。
思えば、昔からぼんやりと、いつか起業がしたいと思っていた。しかし、慎重な質で、石橋をたたくようにしか会社を辞められなかった。石橋をどうたたいたかと言うと、とある士業の資格を取った。独占業務はないけれど、そこそこ独立開業して生計を立てている人もいる、そんな資格である。
ハッキリ言って、本当に起業がしたいならば、資格など要らない。資格勉強をしている時間があれば、よほど起業のアイデアを実現する方法について調べる方がいい。分かっていた。分かっていたが、勉強に向かってしまった。
なぜか?
答えは簡単である。ゴールらしいゴールが無い、マイルストーンもない、そんな曖昧とした未来への道を、自分の価値基準だけのコンパスで歩くのが怖かったからだ。また、別の視点で言うと、努力と比例して得られる結果が欲しかった、という事もある。
つまるところ、とりあえずやってみて、上手く行かなかったときに、自己肯定感が低くなるのが怖かった、そういうことである。
ともかく私は試験に受かって、とある士業になった。士業になっても、自分が起業したいという想いは何も変わっていない。士業のバッジと登録証が手元に届いて一年。働きながら、その士業ならではの副業に少し手を出して過ごした。去年の秋も深まった頃、会社を辞める決断をした。そして辞めた。
今、「やるなら今でしょ」という状態になっている。
まずは「とある士業」の事務所として開業届を出して、当面は細々と暮らしていく。でもやっぱり、その先にある目標は起業だ。
この「とある士業」の仕事をしていると、多くの経営者や自営業者との接点がある。彼らを眺めて湧き上がる思いは羨望だ。私も向こう側に行きたい。
何をやりたいか?アイデアはたくさん出てくる。それをひたすら手帳に書いていく。アイデアはある。しかし、それを実現するためのステップをどう設定していいのか分からないでいる。ビジネスの人脈は?お金は?
そして、拡散していくアイデアを収束することが出来ない。自分に限られた時間の中で、どのアイデアを取るのか?
いままではここで逃げた。でも、今度は逃げずに向き合いたいと思う。
正直に言う。ステップの設定方法が分からないのではない。ステップ通りに踏み出すことが、まだ怖いんだ。
アイデアもそうだ。今、確実にできるアイデアを小さく実行すればいい。スモールウィンだ。やってみて、違うと思えば出戻ればいい。トライアンドエラーだ。拡散したアイデアは、ずっとネタ帳に書いて引き出しにしまっておけばいい。少しでも動けば、その引き出しを開けるべき日がいつか来るかもしれない。頭では分かっている。しかし、その小さな一歩が出せない。これは自分の弱さだ。
実は、公共の、無料の起業相談でさえも、まだ申し込んでいない。まずは、そこから。そこから踏み出してみよう。
起業するかもしれないし、何か理由をつけて起業しないかもしれない。でも、結果として起業しなくてもいいじゃん。「何もしない」のと「判断してしないことを決めた」のでは大違いだ。
朝から頭を巡るキーワード、「拡散の収束」・・・今日、このワードがずっと閃いていることも何かの縁かな。
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