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道を切り拓くものは自信と勇気だ

「道を切り拓くものは自信と勇気だ」

2000年代後半に流行っていたドラマ「ROOKIES」の佐藤隆太さん演じる川藤先生のセリフで、15年近く経ったいまも覚えているくらい、私の心に残っていることばです。

26歳のいま、少し自分の解釈を混ぜるとしたら、自分のやってることに繋がる分野で新しい挑戦をするのなら、必要なものは自信と勇気ですが、まったく初めてのことに挑戦するのなら、必要なものは勇気かなと思います。

私の旅人の原点、というよりは、20歳以降の人生の原体験になったともいえる「メキシコ一人旅」。今回は、当時19歳の私が勇気を出して、一歩を踏み出してみた体験についてお話しします。



19歳、初一人海外でメキシコを選ぶ

今までの人生で一番感動した海、カリブ海

私の在籍していた大学のスペイン語学科では、毎年春休みにスペイン1ヶ月研修がありました。研修に行くためには、2年生と同じテストを受けて、上位30名の成績を残さなければいけません。単位を取るための最低限の勉強しかしていなかった、当時1年生の私は見事にテストに落ちました……(笑)

しかし、「春休みが2ヶ月もあるのなら、どこか海外に行きたい!」そして、自分が行けなかったスペインに同時期に行くのは、なんだか癪だったので、海が綺麗かつスペイン語圏という軸から、メキシコはプラヤデルカルメンを目的地として定めました。

ネットで調べると、中南米は英語が通じない場所が多いとのこと。前述のとおり、スペイン語もほとんどできない上に、「メキシコって危ないんじゃない?」といろんな人に言われました。

フライトを予約し、現地の語学学校の手配も終え、出発が近づくにつれて、周りの人のことばが脳裏をちらつき、少しずつ不安な気持ちが募ってきました。

でも時間は止まってくれないし、もうお金も払ってあったので、行くしかありません。海外は物心つく前に行った以来だったので、長時間フライトにアメリカでの乗り換え、すべてがドキドキでした。


日本の裏側メキシコで、価値観がひっくり返った1ヶ月

現地で知り合った人たちとチチェンイッツァの前で

結論、スペイン研修に落ちてよかったです。負け惜しみとかではなく本当に。

まったく日本人がいなかったので、嫌でもスペイン語か英語でコミュニケーションを取らないといけません。どちらかと言えば英語の方が話せたので、頑張ってクラスメイトに話しかけて、一緒にレクに参加したり、海に行ったり、夜は有名なクラブに遊びに行くなど、充実した日々を過ごしました。

メキシコでの1番大きな学びは、「他人の目は気にせず、いくつになってもやりたいことには挑戦すべき」ということ。大学進学が当たり前の高校に通い、当然のように大学進学し、敷かれたレールの上を生きていて、周囲もレールの上を生きている人に囲まれて過ごしていました。

スペイン語を話せるようになりたいと語学学校に通うカナダ人のおばあちゃんや、寒いのが苦手で仕事を辞めてメキシコにいるスウェーデン人のお姉さん、年に3回ダイビングのためにメキシコに来るドイツ人のおじさんなど、さまざまな生き方・ライフスタイルの人と出会いました。

彼らの生き方は、「大学を卒業したら、就職して週5日働く人生」を想像していた私にとって、こんなに自由に生きてもいいんだ!と思わせてくれました。特に、メキシコに集まる人々は、ラテン文化独特の「今を楽しもう!」という考え方が強い気がします。

もちろん行き当たりばったりでは、夢は叶えることは難しいし、時にはやりたいことを我慢して頑張る時期も必要です。しかし、その頑張る時期も、なりたい自分に進化するための「今」なので、「頑張っている今を楽しむ」気持ちを忘れていてはいけないと思います。

メキシコでの1ヶ月は、「自分の生きたい人生を歩めばいいこと」を教えてくれました。「自分のありたい姿」を叶えるべく、昨年、新卒で入社した会社を辞めて、フリーランスとして仕事をしています。会社を辞めるのは、なかなかに勇気が必要でしたが、会社員のときより、ありたい姿に近づいている実感はあります。

勇気を出して一歩を踏み出せば、そこで得たことが自信になります。そうすれば、新しい挑戦をするための「自信」と「勇気」になるでしょう。

これからも少しずつ、自信を積み重ね、新たな挑戦の糧としていきます。

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