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ターゲットを意識した顔を描こう!

0.はじめに

こんにちは、sue02です。

イラストを描くとき、顔の描き方はどのように決めていますか?
好きなイラストレーターさんの雰囲気に寄せてみたり、
なんとなく描きやすさで決めている方が多いのではないでしょうか?

今回は獲得したいファン層やお仕事ジャンルを得るために、
ターゲットを意識した顔を描き分けるポイント
を、
前回までの記事内容を踏まえてお話します!

次回は体型、衣装についてもそれぞれ解説しますので、
よろしければそちらもお付き合いください…!
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※前回の記事はこちら↓

1.ターゲット設定は絞り込みが大事!

■まずは前回のおさらい!

ある程度ターゲットを絞り込んだ方が、
獲得したい仕事やファンに需要のあるイラストを作りやすい!

どのターゲットに照準を当てるかによりイラストのテイストが変わります!

■よくあるターゲットの分類

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年齢層×性別×趣味・趣向を組み合わせる事が多い!

年齢層とは、児童向け、10代~20代、20代~30代…など。
上記表は20~30代をイメージしているため省略していますが、
年齢で好みはだいぶ違います。
その年代が青春期に流行ったテイストで好みが定着している印象です。
カラオケで歌う曲の選び方に似ている気がします。

性別とは、男性向け、女性向け、男女向けなど。
イラストにおいても現実同様に、女性は現実主義、男性は理想主義の傾向!
詳しくは5.顔の重要度は男女で真逆!で解説します。

趣味・趣向とは、例えばラノベ好き、乙女ゲー好き、少年漫画好きなど。

■余談:ゲーム開発はターゲット設定が必須!

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多人数で制作するゲーム開発の場合、ターゲットはコンセプトを並に重要!

※コンセプトとは、関係者全員の認識を共有するために決める、
ゲームの機能・世界観などを一言で表現したもの。

あんまりイケていない開発は、ターゲットが漠然としている事が多いです。
『可愛い女の子がたくさん登場するゲーム』
『イケメンを選んで育成できるゲーム』
この程度のざっくり感で動き出してしまうと、
開発メンバーや委託先などが超迷走することになり、
解散や辞退やトラブルや大幅改修などに見舞われることになります。

本来ターゲットにすべき層の需要からかけ離れてしまうと、
せっかく労力をかけて開発しても、余程ゲーム性が面白くなければ、
ユーザーは一瞬で離れます!後々改修しても戻ってはくれません!

ゲーム開発に関わる場合、できればイラストを作り出す前に、
ターゲットを明確に決めるように働きかけましょう!

2.キャラクターイラストは顔が命!

■最初に顔に目が向く!

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キャラクターイラストを見たときに一番最初に目が向くのは、顔!

これはイラストに限ったことではなく、
人間の性質として、顔まわりの印象から性格や感情を読み取るため、
『相手の顔を見て、相手の反応を確認する』らしく、
必然的に初めに顔に目が向くらしいです。
気になる方は、ご自身の目線の動きを意識してみてください!

■顔は設定との一致が大事!

クールっぽいツリ目美人な顔つきで澄ました顔なのに、
活発なキャラと言われても違和感がありませんか?
ギャップを狙ってこういうイラストを描かれる方もいますが、
ギャップ=市場には浸透していないため、
親しんでもらうまでに時間がかかります。

自主制作ならば、自分のタイミングで補足できるため良いのですが、
お仕事の場合は、キャラクターはパッと見の印象で好き嫌いが決まるため、
ギャップに挑戦されてしまうと、悩ましかったりします…

■顔の描き方が良ければ仕事がもらえる

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顔の描き方は、イラストレーターにより最も個性が出るパーツ!

イラストのお仕事を依頼する時の裏側のお話をします。
衣装デザインや体の描き方が上手いに越したことはないのですが、
そのあたりは割とチェックバックで誘導出来ます。

顔に至っては、イラストレーターさんのこだわりが強い部分のため、
顔の描き方のコントロールや指定は難しいです。
顔調整不可といわれる方も、チラホラいらっしゃるくらいです。
※有名な方でない限りは真似しないほうが良いです!
※絵合わせ案件の場合は、顔は指示通りに合わせる必要があります!

そのため、世界観に合った顔が描けそう』もしくは、
『顔の描き方が魅力的であれば、
衣装や体型などがちょっと悩ましくても、依頼することはあります!

3.好きな絵師の顔を真似するデメリット3つ!

イラスト初心者であれば、プロの真似をした方が上達が早いです!
プロになるならば、有名イラストレーターの真似からは卒業しましょう!

■ 1.雑な扱いをする依頼主もいたりする…

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例えば・・・
・有名プロは真似されやすい=似た顔を描ける方が多い
=修正工数をかけるより依頼キャンセルした方が楽と考える人もいます。

最悪、それまでの工数分のお金をくれない場合も…

・オリジナリティが低いというこじつけで、低単価で依頼する人がいる。
人気のテイストならイラストレーター全員が描ける=安くてもいいよね!
と考える人もいたりします…
各イラストレーターの単価を教えてもらえることはまずないので、
知らぬ間にその方だけ損をし続けている場合も…

■ 2.依頼をもらいにくい!

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イラストレーターは横のつながりが強い業界でもあるため、
有名な方ほどお知り合いが多い傾向にあります。
つまり、真似疑惑がある方に一度依頼してしまうと、
以降で真似元の有名イラストレーターに依頼したい時に、
断られることもあったりします。
そのため、イラスト制作に慣れている会社や有名案件を扱う会社は、
真似に見える方への依頼を避ける場合があります。
※絵合わせ案件であれば、重宝される場合もあります。

■ 3.難航する依頼が来がち!

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流行りのテイストが描けるという理由で依頼をくれる会社もあります。
言ってしまうと、業界に詳しくないため真似と知らなかったり、
真似することを重要視していない会社が多いです。

それが全て悪いわけではないのですが、依頼主の経験値が低い傾向にあり、
経験上、そういう案件は難航したりトラブルになることが多いです…!

プロとして生き残りたいならば、
真似から少しでも脱却することをオススメします…!

以上、まえがきが長くなりましたが、本題に入ります。

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