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必ず超えなければいけない壁!依頼主のご意向

0.はじめに

こんにちは、sue02です。
今回は、前回の記事の補足です。

『納品後調整やFBでデザインを大幅に変えられ
先方都合で突然依頼をキャンセルされた』
この2つを『クソ案件』という方に向けて、よくある裏事情をお話します。

この2つの行為は、
複数人でクリエイティブを生み出す上では、必要なことです!

その方が憎らしいから、行うわけではありません。
依頼主が誤解させるような言い方だったのかもしれませんが、
事情があったのかもしれません。

誤解があって反論したくても、
依頼者が守秘情報をSNSでつぶやくことは出来ません。
その誤解を直接のやり取りで解決したとしても、
一度投稿されてしまうとその情報は消えません。

特に、フォロワーと親密なクリエイターに投稿されるほど、
影響は大きくなります。同調したくなるのがファン心理です。

ゲーム会社や出版社などの会社員経験があるおかげで、
なんとなく事情を察せられるようになりました。
なんとなく事情が察せられると、イラっとすることがあっても、
ある程度なら我慢できるようになりましたw

もし、この辺りを誤解している方がいましたら、
一度読んでいただき、考えるきっかけにしていただけると嬉しいです。

※本物の『クソ案件』の話はこちら

1.必ず超えなければいけない壁!依頼主のご意向!

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■依頼主の判断基準は、お金を生むかどうか!

クリエイターを目指しているときは、
『こだわりを持って作れ!』
『アイディアが重要!』
『個性を大事にしろ!』

と言われることと思います。

それもたしかに重要なのですが、それだけを信じていると、
プロになった時に『依頼主のご意向との差で悩むことになります。

特に新人や若手によくあるのは、個性を求めすぎるあまり、
売るのが難しいニッチすぎるデザインになってしまうことです。

個性も確かに必要なのですが、それ以上に必要なことがあります。
お金をもらって依頼を受ける以上、強いこだわりがある部分であっても、
依頼主が調整を要望しているなら沿う必要があります。

クリエイターへの依頼は、依頼主がお金を生むため!
自己表現のお願いではない!

※自己表現をお願いする案件も無くはないですが、超少ないです。

■受注仕事≠作りたいもの

ゲームのディレクションをしていると、
『自分のテイストを見て依頼してきたのに、なぜ調整させるの?』
『調整案に沿ったら、私の個性が死ぬ!』

という方もたまにいらっしゃいます。
中には、失礼すぎる!と激怒される方もいらっしゃいます…
そういうことじゃないんだ。。

依頼主は『あなたとなら良いものが作れそう!』と思ったから、
依頼していることに変わりはないのですが、
あなたのテイストそのママを求めているわけではありません…!

例えば、ゲームであればゲーム独自の世界観が存在します。
昨今は似たようなゲームが多いように感じますが、
コンセプトや細かいこだわりは、案件ごとに異なります。

受注仕事は、その案件のルールに必ず沿う必要がある!

■クリエイターのこだわり<<<全体のクオリティ

こだわった配色、こだわった顔であっても、
要望に合わないと判断された場合は、容赦なく変更されます。

ダサい調整が加えられたときはイラッとしますしw、
顔の変更は、特にショックを受けますよね。
でも、その調整を依頼主が良しとするなら、
それがその案件にとっては良いのです!

調整が許容できず『クソ案件』と思うなら、
受注仕事は辞めた方が良いです。
受動的な仕事が多いフリーランスの仕事より、
能動的な仕事が多い会社員や同人作家の方が自由になれますよ…!

その案件に適しているか』を判断するのは依頼主!
クリエイターではない!

2.クリエイター仕事に存在する『当たり前』!

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受注するからには、もう趣味ではない!

クリエイター仕事は、趣味から仕事に派生した方も多いですよね。
中には、そのままのテンションで仕事をされている方も見受けられます…

例えば、、、

・『仕様書が好みじゃなかったので変えました!』と、
要望とは全く違うものを提出してくる方

・制作フローを説明していたのに『調整はしません!』と、
いきなり完成データを送ってくる方

・『やっぱり調整されたくない』と、
統合データや書き出しデータしかくれない方

・『苦手分野で描けなかった』『スケジュールが無理だった』と、
納品予定日後にやっと連絡をくれる方

※制作途中に音信不通になる方は問題外です。絶対にやめましょう…

発注前に相談し、了承を得ていれば、問題にはなりません。
実際に、仕様変更の許可、提出形式、納期の懸念など、
発注前に相談される方も多いです。

事前相談なく、こういった行為をしてしまう方は、
クリエイター仕事の『当たり前』を知らないのだろうと思います。

『当たり前』を知らないと、誤解が生じやすく、トラブルに発展しやすい!

■『当たり前』を教えてくれない依頼主もいる!

確認工程、許容クオリティ、構成、提出形式なども、
『当たり前』に通じるあるあるが存在します。

多くの案件では、仕様書もしくはメールに記載してくれていますが、
これをどこにも書いていなかったり、説明してくれない依頼主もいます。

なぜなら、依頼主にとって『知っていることが『当たり前』だからです。

■仕事で『当たり前』を『知らなかったは通用しない…!

以前の記事でお話ししましたが、私は新人時代にやらかしています。
何も知らなかったので、正しく確認するスキルもありませんでした。

『描きやすい方法で良い』『方向性がわかれば良い』と、
依頼主達は言ってくれていたのですが、建前でしょう…
徐々に仕事の相談が無くなっていきました…

そりゃー、同じ期間で制作するなら、
『当たり前』にこなしてくれるクリエイターが良いですよね!
と、今なら思うのですが、
当時は理由がわからず、ただ単にイライラしていましたw
(当時の依頼主の皆さん、読まれていたらすみません。。。)

悪いのは知らない自分!自己判断は絶対NG!

仕事にするからには、守秘義務は守ろう!

SNSに晒す行為も、作業配信も、契約違反にあたる可能性があります。
もし、どうしても晒したいなら、リスクをきちんと考慮しましょう。
裁判沙汰になったら、フォロワーの壁はありませんよ…!
前回の記事でも同じことを言いましたが、
念押しするのは、それだけリスクがあるからです。

もし配信やメイキングを載せたいなら、相談しましょう。
依頼主側で公開後ならOKといってくれる場合もあります。

※イラスト仕事の詳しい流れはこちらをどうぞ

3.制作途中の調整・納品後調整は99%入る!

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■調整をする理由

スキル不足やテイストの相違に限ったことだけではありません。

・依頼主の好みに合うかどうか
・依頼主のイメージに沿っているか
・全ての仕様に沿っているか
・同案件の他の作品と比較してどうか
などの理由もあります。
これは外部クリエイターだけで判断しきるのは難しいです。

文章や画像を見ても、解釈は人それぞれ異なります。
万人が同じものを想像できる仕様書は、存在しません。

その認識の差を埋めるために、
制作途中の確認が必要で、調整指示が入ります。
その認識が伝わりきらなかった時に、納品後調整が入ります。

クリエイター仕事には、調整は必要な工程!

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