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初めての国際線、初めてのトランジット、そしてついにチェコ・プラハへ

前回は成田国際空港で国際線に搭乗するまでの準備を片付けました。

今回こそはプラハまで行きます。


出国手続き後の散策、そして初めての国際線搭乗

出国手続きも終えて後は搭乗手続きまで待つだけなのですが、早めに準備していたために時間が余ってしまいました。

せっかくなので、ハイブランドや各種おみやげが並ぶ免税店のエリアを眺めることにします。

秋葉原の名前を関した千葉県成田市の免税店

かなり極端な日本らしさあふれるディスプレイや、天井にはちょうちんやねぶたの飾りが並ぶ店内は、日本にしか住んだことのない私からすると「トンチキだなー」と感じるのですが、海外から観光に来られた方からすればこういったものをイメージして日本に来ているのかなーと想像するとこの眺めにも納得できました。求められているものをお出しするのがおもてなしの基本ですからね。
インバウンド観光客が訪れる場所はこういった装飾をちらほら見かけるので、この見た目も間違っていないものなのかもしれません。

お店の中はあらかた見尽くしたし、これから旅行へ行くのに荷物を増やすわけにも行かないので、搭乗手続きの時間までひたすら待ちます。夜にも関わらず人は多いですが、座る場所が全て埋まる程度ではないのでゆっくり待ちましょう。

乗り換え先のハマド国際空港までのフライト

搭乗手続きも問題なく済ませ、ついに初めての国際線へ搭乗しました。
と言っても、乗客やCAさんが国際色豊かなのを除けばたまに乗っている国内線の飛行機となんら変わりはありません。

今回はカタール航空を利用し、乗り換え先にカタールのハマド国際空港を経由して、チェコのヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港へ向かいました。
行程は乗り換え待ちも込みでほぼ 1 日がかりで、到着予定は現地の翌日昼過ぎになりますが、まずはカタールまで約 12 時間弱のフライトを耐えなければなりません。今まで乗ったことのある国内線でも約 2 時間だったのでその 6 倍です。
「そもそも人間が半日の間、飛行機に乗れるのか」と思いましたが、2022 年にはサッカーワールドカップがカタールで開催されており、この路線を使って日本からカタールまで応援に向かった方も多かっただろうことを考えると、恐らく大丈夫なんだろうと考えを改めました。

飛行機が離陸しフライトが始まってからは、夜間を飛ぶ行程であることもあって、機内の照明は明るさは抑えられていました。
座席は国内線のエコノミークラスと遜色ない広さなので眠る環境としてはあまりよろしくはないのですが、機内泊をマシにするために準備したネックピローとスリッパに加えて、乗客に配布されたアメニティのアイマスクと耳栓も使うことで、ある程度は眠りやすくできました。
感覚としては深夜バスの車中泊とほぼ同じだったので、事前の対策は必須ですね。

そして、そんな眠れるか眠れないかくらいの機内で突如お出しされる機内食……。
事前の資料を見てもいつ提供されるかの記載はなかったのですが、過去の情報から離陸してから 2 時間後と着陸の少し前にそれぞれ提供されるようです。
最初の機内食は少し前に晩ごはんを食べていたものの適度な量で抑えていたため、食事自体は問題なかったのですが、CA さんとのやり取りにはやはり苦戦しました。
ありがたいことに皆様英語が苦手な人にも聞き取りやすいように丁寧に話してくださっているのですが、それすらも苦戦してしまう自身のリスニング能力の低さ……。
聞き取れてかつ意味が分かる単語からなんとか意味を見出していくのはこれからの旅でも変わらずでしたが、英語のリーディング・ライティングだけではなく、リスニング・スピーキングも同じくらい大事だなと実感したのでした。
機内食は席の狭さから食べづらさはあるものの、どれも美味しかったです。メニューによっては野菜サラダやフルーツの盛り合わせもあって、「これが機内で食べられるのか」と驚いたくらい。

約 12 時間弱にも渡るフライトは寝るか食べるかしてなんとか過ごすことができました。

デカい、広い、高いカタール・ドーハのハマド国際空港

カタールと日本は時差が 6 時間あるため、ほぼ半日のフライトを終えてハマド国際空港に降りた時間は翌日未明の時間でした。日本だと朝です。

ハマド国際空港、搭乗口が100以上ある
未明なのに変わらず働き続ける空港

こんな暗い時間でも上空から見た空港の周りは煌々と輝いており、時間を問わず常に動き続けているハブ空港としての役目を果たしていました。利用客の 9 割が乗り換えのために立ち寄っている人らしい。

時間関係なく多くの利用客を収める必要のある空港だからか、空港の中はとにかくデカい。乗りはしませんでしたが、空港内を移動するためのモノレールが走っていて、搭乗口の番号は100を越すエリアもあり、今まで行った建築物の中でも圧倒的な広さと大きさを感じました。
これも石油が産み出す富の 1 つなのでしょうか……。

子供たちに遊んでもらいフライト中は休んでもらうためにある遊具 空港内にある複数のうちの1つ
空港のシンボルになっているアート作品 通称Lamp/Bear

カタールは未明ということもあり、乗り換え待ちの利用客たちが各所にある椅子でその時間が来るのをひたすら待っていました。空調はしっかり効いていて涼しいのは非常に助かるのですが、照明は日中と同様に明るく、免税店や飲食店はほぼほぼ 24 時間営業のようなので、ここで眠るのはなかなか苦労しそうです。

そして、私達は目的のヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港へのフライトまでのおよそ 4 時間、眠るには短い、待つには少し長い時間を過ごさなければいけません。

水を飲もうと思ったものの、乗り換え時の荷物検査で 100 ml 以上の水分は全て処分する必要があり、日本出国前に買っていたり、機内で出されたペットボトルの水は手元にありませんでした。ちなみに水を処分してもらう時に検査員の方とのやり取りがあったのですが、water が聞き取れず何度も聞き返してしまい結構凹みました。日本で最初にウォーターってふりがなを付けた人を恨んだよ……。
お手洗いの近くに冷水機はありましたが、海外での水分補給はペットボトルからが無難であるという知識はあったため、テイクアウトメニューのある飲食店に並ぶペットボトルを確認します。
カタールに対しての知識はまったくなかったのですが現地通貨はリヤル、1 リヤルは約 38 円であることが分かりました。米ドルでの支払いも対応しているみたいです。
水は 500 ml のペットボトルで 20 リヤルとかそれくらいでした。

水が……!高すぎる……!

日本円に直すと約 7 ~ 8 倍高く、その値段にとにかく驚きました。同じ量のジュースもほぼ同じだし、横に並んでいたパンやサラダも日本の数倍はする値段を見て、「もうここは日本ではない海外なのだ……」と実感したのでした。カタールは国土の大半が砂漠らしいとはふんわり知っていたのですが、そりゃ水も食料も高くはなるよな……。
お土産屋さんやレストランも少し眺めましたが、お土産は日本と近い価格帯だったので、飲食代がとにかく高いのが分かりました。機内食が出なかったらどうなっていたか……。

そんなカルチャーショックを受けつつ、ゆっくり休憩もしたいと向かったのは皆大好きスターバックスコーヒー。日本よりは気持ち高めくらいの価格帯でしたが、たくさん食べるでもないし、カフェラテを飲みながらフライトの受付が始まるのを待つのでした。値段は日本より少し高いくらいでしたが、まさかスターバックスをリーズナブルと感じる日が来るとは……。
ちなみにドーハのスターバックスも利用客は Macbook を広げていたのも、店員さんは利用客や同僚同士とのやり取りが密なのも日本と同じでした。この感じもきっと世界共通なのでしょう。

搭乗手続きも拙い英語でなんとか通って、更に約 6 時間のフライトへ向かいます。時間だけ聞くと長いのですが、少し前に約 12 時間のフライトもこなした後だと短さすら感じるようになっていました。

ハマド国際空港からヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港までフライト

朝の陽射しが明るさを増す中、カタールを離れた機体はチェコ・プラハを目指します。
先程のフライトとは違って明るい中を飛ぶため、今まで乗った国内線に乗っているかのような気持ちです。

一度体験してしまえば慣れてしまうものなのか、離陸直後から早速眠りに就きました。機内食の注文は変わらず完璧に聞き取れないものの、答える分にははっきり言えば伝わるだろうという気持ちで注文。
機内食を写真に収める余裕も出てきました。

カタール基準では朝なので朝食 あずきとカスタードクリームがついたパンケーキ
着陸の少し前に昼食 ビーフシチューとポテトグラタン

ここからは乗客に日本人は私達以外に少しだけいたくらいで、機内を飛び交う言葉もほぼ英語ですが、この頃には「少なくとも笑顔で接してさえいればやり取りは出来るだろう」という謎の自信が出てきました。

本当に寝るか食べるかしかせず、機内も Wi-Fi を利用するには少し準備が必要になるため、空いた時間はひたすら席の前にあるディスプレイでゲームに興じていました。以前に電車内でプレイしている人を度々見かけていた数字をくっつけて、2048 にしていくゲームは単純でありながらやり続けてしまう暇つぶしにはちょうどいいゲームですね……。

もう少しゲームしても楽しめるくらいのタイミングで機体はいつの間にか着陸態勢に入り、ほぼ 1 日に渡るフライトが終わろうとしていました。
着陸直前に見た外の景色は、煌びやかなドーハとは違う緑の中に空港があるのどかな風景で、一瞬地元にある鳥取砂丘コナン空港を思い出しました。

機体から出ると、そこには英語と恐らくチェコ語と思われる言葉での案内が立ち並び、「チェコに着いた!」という実感が少しずつ湧いてきます。
ハマド国際空港では十分な水分補給が出来ず、機内食での飲み物だけでは足りなかったため、自動販売機にあるペプシコーラを飲んで休憩。

見慣れたロゴマークと見慣れないキャップのデザイン

出国前に両替していた 100 チェココルナ札が使えるか緊張しましたが、問題なく商品とお釣りの硬化が出てきて一安心。使うお金が違うだけで、同じことでもいちいち緊張してしまいます。

ついに着いたチェコ・プラハ、しかし……

預けていたキャリーバッグがなくなることもなく、無事にチェコ・プラハへ着いて安堵したのも束の間、早速予想だにしなかったトラブルが我々を襲います。
果たして無事にホテルへ辿り着けるのでしょうか。

ではまた次回。



効果効能として、欲しい機材を買ってはしゃぐ私か好きな服を着てはしゃぐ私が見られます。買ったものは記事にします。よろしくお願いします。