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もし私がDX担当に着任したらデジタル投資の遅れをどのように取り戻していくか?(着任から90日までのプラン)

この3年くらい、ありがたいことに本当に様々な企業のDXのご相談を頂いております。

でも、相談いただいている時にいつも共通して思うことがあるのです。

「なぜこんなになるまで、放置してしまったんだろう?」

実は、DXの課題の最初にぶつかるテーマは、戦略的なITやデジタル投資が遅れてきた会社が慌ててDXをやると、これまでのIT基盤やデジタルのケーパビリティの遅れからキャッチアップする必要があるということなんです。


その中で、

・自社のECサイトがまだスマホ対応できていない

・めちゃくちゃサイトの表示が重い

・配送に時間がかかる

・紙があふれている

・デジタル人材がいない

・何をすれば良いか?戦略が決まっていない


これらの事象の中で、最も多いのは「今じゃなくても良い」という判断の下で先送りされてしまった様々なITや人に対する投資があり、その遅れを一気に取り戻すということは原理原則難しいということなんです。

むしろこまめに技術的負債を解消していたり、レガシーな仕組みをアップデートしていれば、最初に転がしていくのも簡単なんですが、積もり積もっているとそうはいきません。

もし、自分だったらこの状態からどうやってDXを成し遂げていくのか?

最初にどこから手をつけていくか?

昨年描いた「総務部DX課 岬ましろ」はまさにそういうテーマに対して応えて書いた本でした。


「もしドラ」形式で、もし私が本の中に登場する「潮製菓」の総務部DX課DX担当として転職し、着任したらという体で、真面目に考えてみました。

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