白銀の魔女達は三姉妹で招待する(その三)

怪異怪文之六則


怪異怪文はその存在規定の必然として、『日常』と地続きの『異常性』ないしは『正常性』を内在していなければならない


怪異怪文はそれを手段とする者にとっての現実世界への現実的介入であるからして、その根底には必ず『動機』と『狙い』が存在しなければならない


怪異怪文はそれを手段とする者にとっての『虚実』が又、その者にとっての『都合良い合理的な認識・信条』に基づいて狂信的に発信されていなければならない


怪異怪文の発信者はそれを手段とする事は出来てもそのことによって正当に成果を得られる訳では無く、『狙い』とする群衆は大抵扇情・熱狂・飽和の末に日常へと回帰する圧倒的隔たりを持った他者でなければならない


怪異怪文を調査する者は、怪異怪文を手段とする者と同族同列の思考によって真偽を見定めなければならない


怪異怪文が真である場合、その手段としての怪異怪文は単なる表出として捉えられなければならず、そこに私情の価値を与えてはならない

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