【随想】 巡られない水、逃げ場なく。我等経済原理に囚われた。
淡く淡く
大気の遠近法で召上がる
群れなす雲は
光弾いたり吸収してみたり拡散したりと
瞬時瞬時が大忙しだ
それでも太陽光は
昨日と変わらず差し込んでいると言う
湿った地面から
徐々に徐々にむんむんと
持ち上がってゆく水蒸気達を思う
日に1,5立方もの雨水や何かを飲める
車中、解放されない窓
粒になりつつある汗の待ち惚け時間
死にはしない
死にはしない
高々5分間待ち侘びるだけの‥
然し確実と
経済原理に隔絶された雨水の
ボトルしか、
手に入らない
街頭と、
清浄を騙る