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彼を知り己を知れば百戦殆うからず

今日は珍しく4つめの投稿をしましょうか。
なんか"今"だからこその記事になってしまったので。

私も同じようなことを職場で常々言っていたものですから、こちらの note に触発されたこともあって、来週、ある1部署全員の前で話をする場(30分)をいただいた(おしつけられた)ので、ちょうどいいから改めて説明してこようかと。

せっかくですので40ページほど、実際に講義するイメージでざっと説明してみましょう。

ちなみに、対顧客用のプレゼン資料ではなく、社内向けの教育資料ですので、後で若手の子でも読み直せるよう、文章多めにしています(2時間で慌てて作ったので、グラフとかデータとかナイデース)。

----------ココカラ


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まぁ、ここまでは巻いて進めます。

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はい、いきなりですが質問です。

みなさんは、自分にとって「正しい」と思って進めたこと…色々あると思いますが、それらはすべて期待する結果、正しい結果で終わりましたか?あるいは、多少の反省点があったので、振り返り、見直し、今ではすべてが正しく完了させられる…と言う人は何人いますか?

(人数確認…たぶん0だろうけども)

じゃあ、次行きましょう。

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次は、過去の経験ではなく、みなさん自身がどう考えるか質問です。

もしも、もしもですよ?
これから行う仕事に対し、「すべての」情報がわかってしまっている状態だと仮定してください。すべてです。全部。

 ・どこまでするのか
 ・何をするのか
 ・いつまでにするのか
 ・どうやってするのか
 ・どんなリスクがあるのか
 ・そのリスクに対して、どう未然に防ぐのか、あるいは解決するのか

そういった点に対して、なにひとつ疑問が無い状態。なにひとつ不明点が無い状態です。そんな状態になっているとした場合、これから行う仕事は『成功』するのでしょうか。

はい。

 成功しかしませんよね!?

だって、全部わかってるんですよ?成功までの道筋が全部見えていて、ただその通りにするだけですよ?不測の事態も想定済で、すべて対策が練られているんです。そんなの不測ですらないですよね。

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それってつまり、「孫子」の一説と同じ状態と言うことです。

全部知っちゃえば、百戦百勝。
半分しか知らなければ、勝ったり負けたり安定しない。
無知のままでは、まず勝てない。

まぁ…当たり前っちゃー当たり前ですね。私たちの業界、つまりIT…情報(を取り扱う)技術を担うものとして、その最も大事な「情報」を疎かにするなんて、勝てるわけがありません。

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日本では「敵を知り…」とも言われますが、要するに『自分以外』のすべてを指します。自分のことを知り尽くし、自分以外のことも知り尽くす…そうすればもうわからないことなんて何一つ存在しないってことですよね。

わからないことがないなら、失敗することもないじゃないですか。成功する方法も、失敗しない方法もぜーんぶわかっているんです。意図的に失敗しようとする選択をしない限り、失敗しません。失敗したら確信犯だったということになります。

私たちは、ビジネスとしてお客さまからお金をもらって要求される機能を備えたソフトウェアを開発しています。そのことにプライドを持っている方もいることでしょう。

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