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貯金ができない人

みなさんは、"時間""お金"どちらが大事ですか?

多くの人は、「お金」と言うのではないでしょうか。

ですから、たいていそういった人は貯金があまりできませんし、たとえばプロジェクトなどでもあまり利益の高い仕事はできていない…という人もいるかもしれません。

事実、自分個人の生産性や、売上・利益に対する貢献度をじっくりと思い返してください。仮にチームで高収益を上げていたとしても、自分はどれだけそこに貢献できていますか?

 「もし、仮にそのチームに自分がいなかったら」

現在の結果と異なっていたでしょうか?
どの程度差があったでしょうか?

「たら・れば」でかまいません。
仮説としてイメージしてみてください。

最初の回答は、一般的に"時間"と答えるのが正解です。

多くの場合、「お金」は消費する「時間」に比例しますし、仮に比例関係になかったとしても大きく影響を受ける要素の1つであることに変わりはありません。

しかし、「時間」は「お金」には比例しません。場合によっては因果関係すらないこともあります。要するに、依存関係は「時間」>「お金」にあると言うことです。「時間」さえお金を生み出す目的をもって大切にコントロールできていれば、ひいては「お金」もコントロールできるようになるわけです。

ところが、どんなに「お金」だけを大切にしても「時間」を疎かに扱えば、その影響でかならず「お金」も浪費することになってしまいます。

これは、個人でも同じことが言えます。

貯金ができる人は、高収入でも低収入でも貯金ができます。
逆に貯金ができない人は、収入の多寡に関わらず貯金ができません。

その共通点はどこにあるのでしょうか。

残業代を請求する

最近は減ってきたのでしょうが、昔は様々なところで「うちの会社残業代でないんだよね」と聞くことがありました。

そもそも貯金のできる人は残業代が出ないような環境で働きません。

残業代が出ないのに働いているということは、会社に時間を盗まれているようなものだからです。お金を盗まれる以前の問題です。

もし、本当に残業代が出ない会社で働いているのであれば、定時であがれるように仕事をした方が良いに決まっています。定時であがれば、副業をしたり将来のために勉強をしたり人と会って役立つ話を聞いたりもできます。そのためにもますます時間のコントロールの仕方が重要になってきます。

逆に残業代が出ているのなら、そのお金をまるまる貯金に充てることができます。残業によって使うためのプライベート時間が減っているわけですから、無理に使おうとしなければその分貯蓄に充てることができるでしょう。

でも、貯金ができない人は残業代がでないことを他人に吐露するくらいで、何も対策を講じません。そうすることが当たり前だと思っているのでしょう。それでいて、飲み会の会計で1000円多く取られれば「2度と行かない」などと言ってしまうのかもしれません。

これは、労働や時間、お金の価値を全く理解していないのと同じです。

どんなブラックな会社でも、粘り強く交渉すれば残業代が出るかもしれません。
交渉・確認ができないのは自分の仕事に自信がないからです。

請求に見合う仕事ができないから交渉ができない。

能力が低くとも、あなたが対価を支払うに値する仕事をしていれば交渉できますし、相手がブラックすぎて交渉すること自体が無駄だと感じているならさっさと転職すればいいだけです。あなた自身がきちんと「時間」とそれに見合う「パフォーマンス」を天秤にかけられるのであれば、そういう選択肢も生まれてきます。

残業代を請求できないのは、その条件を満たしていないからではないですか?

そういう人は貯金ができません。
するだけの報酬が入らないからです。


歩いて帰らない

たとえば

 「仕事が遅くなった」
 「友人と飲んでいた」

そんな理由で終電の時間を過ぎてしまうことは誰にでもあるでしょう。

そんなとき、1時間ないし2時間かけて歩いて帰る人は貯金ができにくいかもしれません。時間よりお金を優先した時点で、翌日以降の自分自身に降りかかる結果がイメージできていないからです。

貯金ができる人は、時間を無駄にせず、自分への投資ができるので数千円かかってもタクシーで帰ります。体力や睡眠時間を大切にし、翌日のパフォーマンスを万全にします。パフォーマンスが高ければ評価も上がるし、ひいては報酬も上がる可能性が増えることを知っているからです。

もちろんタクシーを使えば一時的に財布の中身は減るかも知れません。しかし、そのおかげで睡眠時間が十分にとれて、翌日以降の業務パフォーマンスを最大化できていれば正当な評価を受けている間はその数千円以上の価値提供ができ、その成果が評価されれば永続的に対価に還元されるわけです。


メールの返信が遅い

メールの返信が遅いということは、返信までの時間に貯め続けたメールをすべて管理しなければいけません。これは脳に相当な負荷がかかります。すると他の作業のパフォーマンスも連動して落ちてしまいます。

学生症候群の典型です。
優先すべきは何かが分かっていません。

そういう人は、

 「無駄な買い物をする」
 「決断力がない」
 「日頃から時間を浪費する癖がある」

等と言った目先のことにばかり走ってしまう傾向にあります。
要するに問題の先送りをして、あとで後悔する…というパターンです。

メールの返信が早い人はその都度処理を行い、後顧の憂いを少しでも減らそうとします。脳にかかる負担の無駄を省き、効率よく思考がはたらくため時間が有効に使われますし、有効に使われれば使われただけ比例してお金がよく貯まります。

個人について言っているように見えるかもしれませんが、通常の仕事でも同じです。

どのような形であれ、コミュニケーションのフィードバックが早い人は自分だけでなく返信相手の作業効率まで向上させますから、総じてチームや組織、取引先との関係において高いパフォーマンスを発揮することになります。

プライベートならいざ知らず、ことビジネスにおいて自らコミュニケーションをシャットアウトするような人や遅い人は論外です。


「できない(=NO)」を安易に言ってしまう

仕事ができるかどうかは、貯金ができるかどうかに密接な関係があります。

仕事ができる人の中には貯金が「できる人」と「できない人」の両方がいますが、仕事のできない人の中には貯金ができない人しかいません。そもそもの給料が著しく低いからです。

ゆえに仕事のなかで、誰かから何かを依頼されたとき安易に「できません」という人のところにお金は集まりません。それだけ処理能力が低いということを自分からアピールしているからです。

安易に「できません」と言う人は、期待された仕事を放棄するということですから高い評価を得にくい傾向があります。

「どうやったらできるか」という思考を働かせず、さらに自らの役割に対する責任感もない。責任感がないことが行動に反映されるということは、それだけやりがいを感じていないということです。仕事そのものがたのしくないのでしょう。

そうなると、ただ賃金をもらうためだけに闇雲に働いていることになります。
いずれAIやロボットに取って代わられる…仕事に多いのかもしれません。

それが、どんなに虚しく生産性のないことか分かっていない人は、将来のことを考え、計画をたてることもできないことでしょう。

 いざ家庭を持った時
 いざ子供ができた時
 いざマイホームが欲しくなった時
 いざ大病を患った時

人生プランとして自身を成長させうる計画性もなく、なんとなく目先の生活が安定していればいいや…なんて思っていると、いずれ来たるイベントやハプニングには到底対応できません。

貯金のできる人は仕事を楽しんでいてプライドがあり、またおいそれと「できない」と言わない、あるいはものすごく割り切って働いているかのどちらかです。

私は何か一芸に秀でている…と言うことはなく、満遍なく及第点を取ろうとする「器用貧乏」タイプの人間です。その代わり、どんな仕事であっても安直に「できない」とは言いません。

もちろん無策で「できる」とも言いませんが、きちんと整理し、前向きに考え、必要最低限の条件さえ満たしてくれれば基本的に「やる」の一択です。それに、やってみないと経験は積めないし、経験しないとレベルアップは絶対にできません。

私の仕事の姿勢に対して根底にあるものは "Team + work" です。

野球やサッカーのようにメンバーがそれぞれの役割を果たし、チーム一丸となって物事を達成するような組織の一員でありたいと常々考えています。だから、自分の与えられたポジションの仕事であれば「するのが当然」だと考えているし、その役責から逃げたいとは思っていません。

しかし、殆どの人は「自分」のことしか考えていません。
したいことだけしたいし、したくないことはしたくない。
役割や責任なんて考えていない人のほうが多いかもしれません。

結果、チームの中で "必要なポジション" の人がいないと言うケースもあります。

野球で、誰もキャッチャーをやりたがらなかったら?
あなたもやりたくないと思っていたら?

そういう事態で皆が一様に自分のエゴばかり前面に出していると、時間だけが無為に過ぎて結果的に自分自身も『失敗』メンバーの中に数えられることになります。

 「だったら、(そうなる前に)自分がやろう」

というのが私のスタンスですし、いつでもそういうシチュエーションが来てもいいようにありとあらゆることに対して抵抗感がありません。だから、満遍なく及第点が取れる「器用貧乏」が最も性に合っているのです。


何が経費になるか分かっていない

貯金ができない人は、会社の業務の延長で買ったものを自費で購入している場合があります。

 ・仕事に活かせるから買ったのに、領収証を経理に持っていかない。
 ・持っていったこともないから経費になるかどうかもわからない。

たとえば「技術書」「ビジネス書」。

自己学習のために買ったのかもしれませんが、それが仕事で使うために必要であったのなら経費にすべきです。経費では落とせないかもしれないけれど、一度確認するべきではないでしょうか。

経費で落とせるのならその分は貯金に回せますし、仕事のために必要なものをさらに多く購入して自分の能力や経験値を上げることができます。

貯金ができない人は「どうせ無理だから」「億劫だから」そんな情けない理由で確認を放棄します。

まぁ、とはいえ経費で何でもかんでも買えばいいってものでもありませんけどね。

どんなに高価なものを購入しても構いませんが、その先のROI(=投資対効果)をきちんと計算できるようにはなっておきましょう。それが考えられないうちはまだまだビジネスの素人。個人では勝手に決めないことです。

とはいえ、私も「共有財産」になるような物品以外は極力自分で買っていることが多い派です。もちろん自分なりにきちんとした考えがあって実施しています。

理由は「私物」にさえしていれば落書きしても許されるし、最悪紛失や破損しても困らないからです。機材にしても、書籍にしても、自分にとって一番有効な方法で活用したいと思った時に原型に手を加えるような使い方を想定している場合は、業務に活きるものであっても私物として購入します。わざわざ経費にすることはありません。

if (自分だけが使う and 原型を崩すかもしれない) {
   // 自費で購入

else if (自分だけが使う and 将来的に引き継ぐ可能性がある) {
   // 経費と相談(ダメもと)

else {
   // 経費で購入

}

私の中のアルゴリズムはこのようになっていると言って差し支えないでしょう。実際、過去に稟議や決済申請等したものはすべてこの概念に当てはまっています。これ以外にありません(基本的に、現存するリソースの中で解決する…という考え方が習慣化しているため、常日頃安易に経費に頼らなくてもなんとかしてしまうから…)。

逆に、世の中には経費を私物化している人もいます(いないと信じたいですが)。

たとえば、地元や実家に帰る際に適当な理由をつけて出張扱いにしてみたり。
仕事で使う目的でもなく、なんとなく気になった書籍を購入して見たり。
飲み食いに理由を後付けして、無駄な経費にしてみたり。

こう言うことをする人も、基本的には「コスト」意識が低いのでお金がたまりません。
それでたまるとしたら相当な横領をしている人だけではないでしょうか。

プロジェクトにおいてもそうです。

最初に契約時の受注金額(収入)が確定しているわけですから、それ以上のコストをかけるような活動をしれっと行っていいわけがありません。

バグが出ようが、指摘を受けて手戻りが発生しようが、それらを見込んだうえで見積もっていなければなりませんし見積もっているはずです。さらにいえば、そうしたコストをかけなくていいようにマネジメントしているはずです。

であればよほどの外的要因が無い限り、当初の予定通りに活動しなくてはなりません。

しかし、コストに対する意識が低い人はこれができません。
どの活動にいくらかかるのかを軽く考えているからです。

当然、経費を私物化するような人は100%これに該当することになりますから、早々に予算が足りなくなって困った事態を引き起こしてしまうことでしょう。そうして評価を下げればますますお金がたまる機会を逸してしまうことになります。

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