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最善の解決策を選ぶためには

意思決定は本当に必要かを自問する必要がある。
何も決定しないという代替案が常に存在する。
(中略)
よい外科医が不要な手術を行わないように不要な決定を行ってはならない。
─────「経営者の条件」 P.F.ドラッカー

ドラッカーはいいですよね。

好きな書籍は「経営者の条件」「プロフェッショナルの条件」「非営利組織の経営」です。他にも何冊か持ってますけど、暇つぶしのたびに読み込んでボロボロになって買い替えて…なんてことをしてます。まぁ別に経営者になる予定は一切ないですけど。

でも、経営でなくてもマネジメントがらみは役に立つスキルが多いですしね。様々なことに応用が利きやすいんですよ。今回もそう。

戦略的な反対意見は組織の中にこびりついた固定観念を揺さぶり、想像力を刺激し、選択肢を広げてくれます。多くの仮説検証には「反証可能性」という考え方もあります。常に反対の考え方を持つ、というのはそれくらい大事なことなんです。

豊富な選択肢を十分に吟味し、最善の一つに絞り込んでいく際に気をつけるべきは、以下の3つです。

 ・満たすべき必要条件を吟味する
 ・選択肢はすべて検討し、得られるものとリスクをすべて天秤にかける
 ・優先順位と劣後順位を考え、何を行うべきかを明らかにする

大切なのは「機会の最大化」を第一に考えることです。

リスクというのは嫌がりすぎて「避けるべきもの」と考えてばかりなのではなく、コントロール(低減、保有、転嫁)すべきものです。

"避ける"選択肢は最後の手段とするべきです。そうしないと、いつまでも成功はできませんし、経験にもなりません。

そのうえで、最後にもう一度考えましょう。

 「その意思決定は本当に必要か」
 「その行動がないと次に進めないものなのか」
 「ただの慣習でやっていないか」
 「自己満足の域を出ていないのではないか」
 「きちんと整理し、最適と考えた結果なのか」

何もしなければ事態が悪化してしまうのなら、あるいは急がなければ機会が消滅してしまうのなら、ただちに決定し行動を起こさなければならない…と私も思います。

しかし、放っておいてもたいした問題が起きそうもないのであれば、手をつけない方がよいこともあります。

私はよく、記憶について似たようなことを口にします。

「情報なんて『必要』なものと『不要』なものしかないんだから、
 そんな簡単に忘れてしまうってことは『不要』だったってことなんだよ。
 本当に心底『必要』だったら、忘れないでしょ?」

不適切な決定は他人を、チームを、組織を混乱に陥れます。

もちろん、たいした理由もなく決定を先延ばしにするのは論外です。正しい意思決定であるかどうかを常に考えて決断/判断するようにしましょう。そうしないと待っているのは反省ではなく後悔だけです。

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