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「できる方法」を考える

社会人にとって、原則として安易な「できない」は禁句です。

いや、物理的に不可能なことは言うしかないんですけど、本当に不可能なことは大抵誰からも指示されません。するとしたらとんでもなく無能な上司くらいのものです。たいていは、なにかしら努力次第でできる方法があるはずで、しかもその答えを懇切丁寧には教えてくれません。

アドバイスはしてくれるでしょう。
ヒントもくれるかもしれません。

ですが、安直に「答え」ばかりを教えていると、部下は常に答えばかり欲しがってしまって、自分で考えるということをしなくなることがわかっているので、あまり「答え」を教えてはくれないのです。

もしも、身体を動かす系の課題であれば、

 まずお手本をやって見せる

ということはありますが、知識や知恵によるものである場合は、具体的に教えてもらえないことが多いかもしれません。

でも、「答え」はどこかにあって、「不可能」ではないはずです。

そのことを前提に『できる方法』を模索しましょう。
この発想を持てない人は、社会人としては大成しません。

『できない理由』なんてどれだけ並べたところで、『できる方法』が一つでもあるとわかった時点で、その理由は言い訳にし必ず、ただただ評価を下げることにしかつながらないのです。


考える時のコツ

上司の指示に対しては、常に前向きに取り組まなければなりませんが、やみくもに作業をはじめるのは得策ではありません。

どうすれば上手くできるのか、その方法を検討することが重要です。

その際のポイントは大きく分けて3つ 。

まずは、仕事の進め方や手順をさまざまな切り口で考えることです。
期限に合わせて計画を立ててみて、ネックとなることをひとつずつ潰していくのです。場合によっては、仕事の優先順位を変えたり、誰かにサポートしてもらったりする必要があるかもしれません。

そのときは上司や先輩に確認してみましょう。

あるやり方オンリーに固執せず、様々な選択肢を用意します。こういう時は選択肢が多ければ多いほどいいですね。そして一つひとつのメリット/デメリットを洗い出し、デメリット…ボトルネックとなる課題が解決可能かどうかを見定めるのです。

たとえば、ボトルネックとして

 「Aさんに許可をもらわないと進められない」

という課題があって、そのAさんが出張中で『3日後まで帰ってこない』のであればその3日間を他のタスクを進めておくことでカバーができるのか、それとも何も進められなくなって単純に3日遅延するだけなのかでまったく判断は変わってきます。


次は、優秀な上司や先輩になり切って考えてみることです。
「こんなとき、Aさんならどうするだろう?」などと想像します。

 ・段取りの順番、とり方
 ・コミュニケーションのとり方

などで、ヒントを得ることが多いはずです。日頃から成功者を観察していると、勉強になることが多々あります。

「誰が詳しいか」
「誰が権限を持っているか」
「誰が顔が広いか」

など、自分の役割に関わりそうなタスクについて上位TOP3くらいは押さえておきたいものです。その人たちが日頃どんな活動をしていて、どんな考え方を持っているのか観察してみてください。そうすれば、実際に聞きに行かなくても「こんなとき、あの人ならどうするだろう…?」とイメージすることでだいたいの予測ができるようになっているはずです。

心配な時は、その予測が正しいかどうかを実際に聞きにいってみてください。いわゆるクローズドクエスチョンです。

 「〇〇で進めていけばうまくいくと思っているのですけど
  何か問題がありますでしょうか。」

YES/NOで答えられる聞き方までできるようになっているだけで、相当イメージできるくらい観察が板についてきている証拠ですね。


最後は、先輩に相談することです。忙しいのにわざわざ時間を取ってもらうのは気が引けるかもしれません。実際、自分より優れている人の時間を奪うというのは、自分は良くても、それだけで色々な仕事に負担がかかるということでもあります。その気持ちは決して無視してはいけませんが、どうしても進まない場合は頼るほかに選択肢がありません。

 『できるだけ負担をかけない』

という準備をしたうえで、相談してみてください。
もしその節度が守れる部下、後輩でいれば、相談を受けて嫌な気分になる人はそうそういないはずです。

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