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相談できる悩み事ってあるかなぁ?

先日…先日?

 「悩み事、相談する人って決まってますか?」

と聞かれましたが、正直、その質問自体にどう答えようか悩みました。
私の方から「悩み事」を相談したことが、ほとんどないからです。

 「誰かに聞いてもらいたい」

という目的で話したことはありますが、ただ聞いてもらうだけだったら、悩みを打ち明けるというより、愚痴を聞いてもらうって感じですよね。本当に「悩み事」を打ち明けるのであれば、その目的は、

 ・解決したい
 ・解決の一助になるかもしれない

と言った思惑が根底にあるはずです。

ですが、私はそれを他人に求めたことがありません。ひょっとすると小学生、中学生の頃、まだいろいろと自分一人ではできることが少なかった時代、親や先生に悩みを相談したことが…いや、あったかな?…んー?記憶にないんだけど…。

そういえば、相談したことって無いかもしれません。
マジで。キオクニゴザイマセン。

結果的に、自分で解決したか、諦めたか…どちらかです。諦めないために他人を頼る…というのも選択肢としてはあるのでしょうけど、私はそういう甘え方というか、頼り方?をする機会がほとんど無かったので、子供の頃はやり方すら知らなかったのかもしれません。

小学生の頃から、「自分で解決する」ことを求められていましたし、そうしないと誰も助けてくれはしなかったし、そもそも子供の頃は外面(そとづら)っていうんですかね…親や大人にとっては、かなり聞き分けが良いようにふるまってきたので、我慢耐性も鍛えられましたから、昔から自分で何とかするのが当たり前になっていたのかもしれません。

そのため、「悩み」があっても、基本的に他人を頼らず生きてきました。

結果、私は大人になって、いつごろからか次のような思考パターン…アルゴリズムによって課題や問題と向き合うようになりました。

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こうして言語化、図表化できるようになったのは、おそらく20代後半以降ではなかったかと思うのですが、それまでもおそらく感覚的に同じようなアプローチをしていたと(今となっては)思います。

まぁ、「行動しない」選択肢なんてのは、プライベートでしか用いませんけどね。ビジネスでは、必要十分な情報でなかったとしても、やりようはいくらでもあるので。

というか、「他人を頼ったら解決するのか?」というと、多くの場合はそれ以前に自分で解決できてしまいますよね。基本的に課題や問題は

 ①状況を整理する
 ②原因を特定する
 ③対策を検討する
  ├ 影響範囲を特定する
  ├ 類似の課題、問題を調査する
  └ コストを算出する
 ④対策(是正)する
 ⑤対策(再発防止)する

といった問題解決管理の流れを踏襲することで、誰でも解決できます(もちろん、慣れや経験則の有無で、相対的に要する時間や苦労も変わりますけど)。

それができずに悩むのは、①と②が疎かになっている、あるいは不足しているからです。充足していると個人的に思うだけではダメです。充足していれば、④や⑤で躓くことはあっても、③で躓くことは無いはずです。①と②さえきちんとしていれば、他人を頼ることなく多くの課題や問題は解決できるはず…少なくとも解決できるための道筋は見えるはずです。

それができなかったら、他人を頼って相談しても、悩みは解決できないことの方が多いでしょう。だって、①や②が明確になっていない課題や問題なんて、現状把握もロクにできず、原因や経緯も不確かな状態ってことですから、普通に考えれば、誰がやっても無理なことがわかります。

④や⑤は、経験、資格など、ハードスキルを求められるケースもあるので「誰でもできる」とは言いませんが、④や⑤の段階まで進めば、少なくとも『悩み』ではなくなっているでしょう。他人を頼るとしても、単純に「手伝って」と言えば済むだけですし、身近に手伝ってくれそうな人がいないなら、お金を払ってプロに依頼する等でもいいでしょう。

もちろん、他人を頼ったところで解決できないものも存在します。

それが、質問箱の中でも説明している通り、

 A.安易に答えを欲している場合
 B.答えは既にわかっているけど、それを望んでいない場合
 C.誰かに聞いたところで、わかるわけもない場合

です。厳密には、Aだけは解決も可能ですし、私も少なからず頼られたときにはフォローしてあげていますけど、多くの人は「そんなことは自分で考えろ!」「甘ったれるな!」と言って突き放すかもしれません。

BやCは、質問箱で回答しているとおりですね。


こうして、質問されてから改めて頭の中を整理してみると、「他人に悩み事を相談するシチュエーション」って、私の中にあるかなぁ…?とむしろそのことに悩んでしまうわけです。どんなことだったら(他人に相談できそうなことで)悩むのか…ちょっと想像つきません。

とは言え、私も悩まないわけではありません。
さきほどのCみたいな悩みはいつもあります。たとえば、

 「今すぐ宝くじ当たってほしいのに、なんで当たらないんだろう」
 「自分って運が無いんだよな…、運がよくならないかなぁ」
 「転職考えないと。妥協したくないなー…理想的な企業ってないのかな」

色々ありますけど、こんな悩み、他人に相談したところで解決にも、解決の一助になることもありませんよね。だから、相談するってことが基本的に無いんです。もし「あるよー」と言われても、詐欺か何かと訝しんで頼らないかもしれません。

みなさんは、「どういう時」「どういう内容」に対してなら、悩み事を相談するんでしょう。具体的に「こういう悩みは、むしろ相談することにこそ、価値があるかもしれない」というのを知ってみたいです。

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