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本気か本気でないかを見分ける方法

人間関係でいざこざが起きやすい原因の1つに、

 温度感(本気度)の違い

があると思います。実際、その差で肩透かしを食らって、やる気が下がった人なんかもいらっしゃるのではないでしょうか。

正直、自分の本気度もどの程度なのか、定量的に測ることは難しいのに、他人の本気度なんて正確に理解することはもっと難しいものです。行動にしても演技かも知れませんし、口頭にしても口から出まかせかもしれません。そもそも程度の差こそあれ、『詐欺』と言うのは偽物を本物のように見せることに卓越した能力を駆使する行為です。そういったスキルに長けていればいるほど、見極めることは難しくなります。

だーかーらー、簡単に人間不信になるんですけども。

本気度が高いか低いかは見分けられる

"本気か"、"本気ではないか"と言う度合いを見極めるのは、一概に難しい…と考えている人がほとんどだと思います。

たしかに、偽の"本気"であることを、真実のように騙そうとするのは見極めるのは難しいかも知れません。けれども、"本気か"、"本気ではないか"と言う度合いを見極めるのは、そうともいえません。

本気の人は、本気であるがゆえの特性を持っているからです。

そして、それは大抵の人に当てはまります。

1. 本気の人は、役割に紐づく責任から逃げません。
2. 本気の人は、自身の発言に紐づく責任から逃げません。
3. 本気の人は、役割に与えられた周囲の期待を裏切りません。
4. 本気の人は、権限の範囲内で困っている人を見殺しにすることなく、
 "一緒に困る"/"問題の解決を考える"という特性を身に着けています。

また、客観的に見ると

5. 本気の人の周りには、どんどん反対勢力が出てきます。

という特徴もあるようです。

逆を言えば、上記に該当しないケースでは、その人は本当の本気ではない、と言うことがわかります。逃げる人、裏切る人は”本気ではなかった”わけです。逃げ足の速い人、逃げるまでの行動がスムーズな人は、"最初から本気ではなかった"わけだと言えるでしょう。

「行動」が必ずしも「結果」と紐づかない…と言うことはありますが、自らが発した「言葉」すらも「行動」と紐づかないようでは、その人の何を信用すればいいのでしょう。

私の中で『有言実行』は信用や信頼を得るための、必須条件です。

有言実行の有無は、相手をだますという悪意を持ち合わせていないのであれば「能力不足(リスクマネジメントも含む)」ということになりかねませんし、悪意を持ち合わせていれば「詐欺」でしかありません。気持ちだけで言葉や姿勢で示されても、最終的には行動が伴っていなければ、"絵に描いた餅"でしかないのです。本気の度合いが伺い知れません。

役割分担が完了した時点で、本人たちのヤル気や本気を確認するうえでも、
直接確認できるようであれば、以下のことを聞いてみるのもいいでしょう。

 「あなたの役割はなんですか?」
 「役割に伴う責任はなんですか?」
 「その責任をしっかり果たしていますか(果たせますか)?」
 「果たすために、具体的にはどうしようと考えていますか?」


他責する人は本気さもない

また、なかなか理想通りに進まなかった場合、愚痴や他責、他人への責任追及ばかりで、自身を正当化しようとする(責任から逃げる)リーダーは、自分のチーム/組織の問題に正面から向き合っていません。本気ではないことがよくわかります。

本気の人は、その場に踏みとどまって、解決に向けた明確なビジョンを出します。実効性、実現性があるものは、必ずイメージしやすいビジョンとなっていると思います。周囲にとっても理解しやすいばかりではなく、語った本人にとっても行動しやすくなり、ビジョン通りに行動するか、あるいはビジョン通りに行動できるよう準備を進めることができるようになります。

自己責任意識が強い人は、わざわざ「失敗」するかもしれないような危ういリーダーシップなんて採りません。責任意識が強いということは、失敗させたくないと言うことです。確信犯的に「失敗」を誘発させる人が本気なはずがありません。

ゆえに、本気の人であればあるほど、「失敗」しないように取り組みますし、メンバーや巻き込まれる人たちから見ても「成功」するイメージが強く、不安感が伴いません。

さらにこの時、

 「自身がビジョンの中心に立って行動し、周囲を巻き込むのか」
 「環境や他人を利用して実現させ、自身は何もしないのか」

で、その人のリーダーとしての資質も見えてきます。これは、部下や上司の見極めだけでなく、お客様の本気度などを見る際にも役立ちます。


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