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Give First, and Pay It Forward

みなさんは、社内の方々とどのようにお付き合いされていますか?

日本企業の多くでは、上下関係や同期の関係が密接であることが多く、毎日のように先輩や上司と飲みに行ったり、週末にゴルフに行ったりという付き合いがまだまだ多いようです。私が以前いた会社でも、仕事はほとんどしていないんだけど、そういう努力だけは人一倍な人がいました。

一緒にいたいと思う人と長い時間を過ごすのはとてもいいことだと思いますし、別に否定しようという気はありません。人間関係の密度が濃ければ、相互理解が進み、何かの決定事項に関するスピードがアップしやすくなるわけですからね。ですが、あまりにも近い関係の人とばかり付き合ってしまうと、視野が狭くなってしまったり、判断や決断に客観性を損ねてしまったりする恐れがあります。あるいは部門同士のセクショナリズムに巻き込まれて、他の部署との対立にさらされてしまったりすることもあるでしょう。

何事も、好きや嫌いと言った感情に振り回されて偏るのではなく、「ほどほど」「バランス」が重要ということです。グローバルなビジネスパーソンを目指すのであれば、できる限り広い視野と自由な活動範囲を持ちたいものです。どのようなマインドセットで仕事をすれば広い視野で自由に活動できるのか、改めて考える必要があるといえるでしょう。
 
以下は私のビジネスにおける基本姿勢なのですが、とにかく

 「Give First = 自分から先に貢献する」
 「Pay It Forward = 感謝は次へ渡す」

のマインドを持つことが大切だと思っています。「ペイフォワード(Pay it Forward)」は、直訳すると「先に払う」という意味で出てきます。ですが、これは組織や社会に所属する一人ひとりの人間が互いに無償のボランティアを提供しあう優しい関係性を表現する言い回しですですので、気を付けてください。

私はこの「ペイフォワード(Pay it Forward)」のマインドを映画から学びました。

映画を見て、自分でも気づかないうちにいつの間にか涙があふれてたのは、これが最初で最後かもしれません。

自分が「手伝えるな」「何か役に立てそうだな」と思ったら、どんどん自分から率先して参画してみてはどうでしょうか。あくまで、できることでいいんです。できないことを無理する必要はありません。


そもそも、「Give & Take」「One for all, All for one」、あるいは「持ちつ持たれつ」のくだりは、すべて

 自分から相手へ

が先に来ています。「Give & Take」もまず自分から与える言葉が先です。「One for all, All for one」だってまずは1人がみんなのために取り組みます。「持ちつ持たれつ」にしたって、最初はあなた自身が相手を持つ…支えてあげることから始まります。

まず、自分から先に貢献することが、フェアな人間関係を築くうえで重要だと、ずいぶん昔から言われ続けていたわけですね。今に始まった話ではありません。

 「えー、無駄なこと、面倒なことを押し付けられるだけでは?」
 「相手が返してくれなければ、損じゃない?」

と思うかもしれませんが、そもそも求められなかったり、なんの役にも立たなかったり、声がかからなかったりするよりも、まだ『価値がある』と思われた方がずっとマシだと思います。

「Give First」を実践したうえで、見返り…すなわち「Take」を求めず、「All for one」に期待せず、「持たれつ」を待たずに、先に他者へ貢献する習慣を身につければ、一生「貸し」を作り続けられることができるわけです。

まぁしかし、自分が「貸しを作っているんだ」という意識を持ちすぎてしまうと、押し付けがましい態度になりがちなので、ここは自然に振る舞いたいところです。

そもそも、Giveをするために色々な経験を積むこと自体は、自分のためにもなるので、わざわざ「返してもらおう」なんて思う必要もありません。そのために、「Pay it Forward」の概念が続くのです。返してもらうのではなく、他の誰かにその借りを渡してくれればいいのです。

そうやって貸しを循環させれば、いずれは自分にも返ってくることでしょう。もちろん、必ずしも巡り巡って自分に何か「Pay it Forward」が返ってくるとは限りません。映画のように、自分は刺されて命を散らすような不幸に見舞われてしまうかもしれません。

でも、これだけは言えます。

 自己満足はできるんです。

Give Firstの観点だけみれば、まずは慣れた作業、得意なことから手伝っていくのが、ストレスが少なくていいでしょう。慣れた作業であれば、かかる時間も計算できるので、自分のペースを極端に乱すこともありません。

今でこそ「Give First」を心がけている私ですが、意外とGive First してくださる人は昔からあまり見かけません。だからこそ、そうしてくれる人が身近にいると、とてつもないインパクトを与えます。

たとえば、過去に「Give First」してくださった人にとってはただの気まぐれで、「ちゃちゃっと片づけられる」レベルの雑用程度だったとしても、その時に困っていた私からすれば「救世主現る!」といった目で見ることになります。好感度爆上がりですよね。

もちろん私に対して行われたその Give も効果絶大でした。それからというもの、私はその方からの依頼はトッププライオリティで処理するようになりました。こうなるとスムーズな信頼関係ができあがり、部署や企業を越えた良い人間関係が構築されていきます。

これが、上司に対して、他部署に対して、お客さまに対して行えるようになれば、当然評価も爆上がりになることでしょう。

順番を間違えてはいけません。

先に「Take」を求めるようになると、多くの人から信頼を損ないます。「Take」に見合った「Give」を求められた時に、時間不足、スキル不足など、場合によっては返せない可能性があるからです。

先にお金だけいただいて、そのお金に見合った成果を提供できなければお客さまは怒りますよね?そういうリスクをはらんでしまうんです。

まず「Give」から始め、できれば「Take」を求めない。求める時は等価以上を求めないようにしましょう。


私は、多くの人に「Pay it Forward」が広がるといいなー…と、個人的には思ってしまうんですけどね。

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