見出し画像

全ての仕事の根幹にコミュニケーション

"残業"については、品保がどうこう言う領分ではありませんが(いやそうでもない?)、"人付き合い"が飲みニケーションや会話を指すだけならまだしも、通常業務におけるコミュニケーション(情報伝達)まで波及する場合、品保としても黙って見過ごせなくなります。

基本的に人間が行動する背景には、その行動を起こすために必要十分な情報や、自身または責任者の判断や決断またはその両方が必要になります。もちろんただ行動するだけでなく、正しい行動を起こすためにも必要です。

・好きな人の好みがわからないから、
 「何を」プレゼントしていいかわからない
・「何が食べたい?」と聞いたら「なんでもいい」と言われたから、
 何を作ろうか悩んでしまう
・テストの設問内容がわからないから、「答案」を書けない
・するべきことはわかっているのに、
 気分が乗らない(決断できない)からダラダラしてしまう

過去、子供の頃や学生時代を振り返っても、思い当たることは多々あると思います。そしてそれは社会人となって、開発の現場などでも同じような問題はおきます。

• 仕様がわからないから、「作る」作業ができない
• 顧客と決めてきた内容をリーダが展開しないから、
 メンバーは「作業」が開始できない
• "指示"・"依頼"に対して対となる"報告"をしないから、
 上長は現状が把握できず、適切な「指示」ができない
• 上長が承認(決断)しないから、「申請」を先に進めることができない

これらのことまで疎かにするようでは、エンジニア以前に社会人として失格です。必要十分な情報の伝達および情報の共有を怠ることだけはしないようにしましょう。

必要以上(>100%)は不要ですが、必要十分(=100%)でなくてはなりません。

適切な情報、適切な判断に基づいた正しい行動でなければ、正しい結果となる確率が格段に落ちるためです。これは顧客との間だけの話ではなく、部、課、プロジェクトチームなどにおいても同様です。

これは新人だけに限りません。
以下のような人は、特に注意してください。

・上司に、頻繁に状況等を聞かれる人
・お客さまとの電話・メール等において同じ話題の情報交換を要求される人
・チームメンバーによく質問されるリーダーやマネージャー

見てもわかるように、どれも「〇〇される」と書いているのがわかるでしょうか。

また、頻度や同質の要求が多いということにも気づかれたかもしれません。要するに「常に受動的で能動的情報提供ができない」、「情報の質が悪く繰り返される」と言った人がこれに該当します。

私たちの業界は

 IT(Information Technology)
 ICT(Information and Communication Technology)

つまり、情報を取扱う技術に優れたプロ集団でなければならない業界です。成果物としてシステムやソフトウェアといった製品に焦点があたることも多いと思いますが、元を正せば原始的な情報をシステム化、ソフトウェア化することが生業のはずです。

当然、システム化、ソフトウェア化するまでのプロセスとして、こうした原始的な情報の取扱いについてもプロでなければ、望まれた製品に程遠くなるのも自明の理です。「開発」や「製造」だけでなく、「仕事」「ビジネス」として成立するための必要スキルまで疎かにすることのないようにしましょう。

でなければ大抵の場合、品質を確保することは難しくなります。

いただいたサポートは、全額本noteへの執筆…記載活動、およびそのための情報収集活動に使わせていただきます。