ホストからキックボクサー④【完結編】

2020年7月10日 07:57

ホストボンバイエ後

ジムの会員にはなっていたが

その頃の活動メインはホストだった為練習には行かなくなって行った

ホストは売上げが全てと言う話しは書いたが
僕がホストの主任になったのは
店が店舗運営役を作る為の役職で
売上げを期待しての役職では無かったと思う

当時の主任としての仕事
・店舗売上げの管理作業(売上げ管理表の計算記入など)
・どのホストをテーブルに着けるか決めて着ける
　指名が3、4本と被ったホストのテーブルの時間配分をチェック
　テーブルの終わり時間を確認しながらホストを着ける作業
　(「付け回し」「メンバー」「ラッキー」等、呼び方は様々)
・新人ホストの教育(接客、営業メール、電話、店外時間使い方など)

実際売上げ的には7位～8位辺りを行ったり来たりの状態だった

ここからNo.5内に売上げを上げられたのは

主任になってからの営業指導、売上げ管理
そして役職を持つホストという権威のお陰だと思う

ホストが売れる為に必要なモノは①雰囲気(キャラ) ②喋り③営業

①雰囲気
見た目、姿勢、動き、表情、などで
主任という役職
そして社長の言葉『同時に複数の女性と付き合え』も雰囲気を高めるモノだったと思う

②喋り
接客時の喋りに加え、本を読んだり、落語、お笑い番組などトークスキルを磨く勉強は当然行なった

③営業
営業効果が高いのは会う→電話→メール
〔会う〕店に来たお客様はすぐに会う約束をして時間を使う
ただしアフター(店が終わった後にお客様と会う事を言う)は行かない方が良い
酔っ払っていて時間を無駄にする事が多い
〔電話〕基本は営業時間前や終わった後にする事
〔メール〕この頃はLINEが無かった、同じ時間など定期的に送る

こんな事を続けながらホストを2年
やっとナンバーと呼ばれる
No.1〜5の売上げランキング内に入る

そしてNo.5からNo.4になったが

この時期にホストを辞めるか、一生やるか

悩み

辞めた

というより
僕はこの当時、ホストの後に系列のボーイズバーでも働き
他の時間は営業をしていたりと時間の使い方が下手で
4時間睡眠で
毎日酒を飲み全身に湿疹ができ
医者には毒が回っていると言われ
寝不足で心身ともにおかしくなっていた

1人個室居酒屋に行き何故か泣いていたり
駅の改札前でうずくまり泣いていたり良く分からない行動をしていた
おかしくなり売上げは上がったが
鬱だったんじゃ無いかと、今では思う

結局マネージャー、代表、僕より上の役職者に殴りかかり(酔っていたけど皆無事です)
そのまま店を辞めた
社長にはもう店を辞めますと言ったが
飛ぶ(誰の断りも無しに勝手に次の日から出勤しない事)のと一緒だった

次の仕事など、なんのあても無く
こんな感じでホストを辞め
実家に帰った

疲れから何日か寝ていたと思うが
ホストの疲れが抜けると
やる気というか元気が出てきた
ホスト時代は寝ても疲れが取れなかったが
寝て起きると4時間睡眠でも疲れが取れた

これからは自分が好きな事をして生きていきたいと思ったが方法が分からず
とりあえずBOOKOFFに行き何十冊と本を買い読む事にした
読んでいるとある本に(もう題名は思い出せない)
《好きな事、得意な事は自分が小さい時にしていた事である》と書いており
そうか！と僕は昔好きだった事やっていた事を思い出してやってみた

【本】
色々な事を学ぶ為に気になった本は買って読んだ

【絵を描く】
小学校4、5、6年生の頃授業で描いた絵が入選して美術館に飾られた
その当時の先生は僕が芸術家になると思っていたらしい

【身体を動かす】
昔から体操教室に行ったり、サッカーをやったり、太気拳や少林寺拳法など身体を動かすのが好きだった
ホストボンバイエに出る為に入ったジムに練習を行き始める

【FX】
本を読み、為替投資、働きに行かなくても収入を作れると思った為
四六時中、値動きをチェックして
7万から4ヶ月かけてプラス50万稼いだが働いていない為
口座から資金を抜いていき辞める事に

【パソコン自作】
FXをやる為に部品をネットで買って本を見ながら作る

【人力車を曳く】
貯金やFXの資金が少なくなり働こうと思ったが普通に働くのはつまらないので
面白い仕事をやろうと思った為
この会社でシュートボクサーの坂本さんと出会う

この中でハマったのがジムでの練習だった
僕がホストを辞めジムの練習に参加する頃にジムトレーナーの移動があり
現在のBRINGITONパラエストラAKKの大池代表がトレーナーになる
そこから暫くしてキックボクシングアマチュア大会カミナリモンに
ジムの練習生が多数参加する様になっていた
その頃BRINGITON 初期メンバーケンケンさんもいた