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儚い

わたしは儚いものが大好き

好きな人たちと見る花火とか

10代に響く失恋ソングとか

雨が降ったあと地面を埋める桜の花びらとか

一度開けてしまったペットボトルの炭酸とか

儚いものってこの世にたくさんあると思うけど、
その中でわたしが趣味にしたのが、坂道アイドルだった。

坂道の女の子はみんなキラキラしていて、ドロドロしたわたしの憧れだった。
厳しい祖父にアイドルを見ることを禁止されていたけれど、二人セゾンやインフルエンサーは発売当時からこっそり見ていたし、本当はずっと可愛い女の子が大好きだった。

高校2年生の時、欅坂46の2期生森田ひかるちゃんを初めて雑誌で見て、一目でファンになった。

それはこちらの台詞です

そうして改めてじっくり見た欅坂46。
わたしがるんちゃんに出会った時、欅坂46はもう既に暗黒時代のど真ん中から分解に突き進んでいるフェーズにいた。
わたしが知っていた欅坂46は「二人セゾン」のキラキラした姿。可愛いお顔の不動のセンター平手友梨奈ちゃん。
もう、その面影はなかった。

セゾン期のてちは個人的に最強だと思ってる

そして、2020年1月23日。
鈴本•織田、卒業。平手、脱退。
通称1.23事件。
ついに、欅坂は分解。
そして最後には、欅坂46は無くなってしまった。

わたしが大好きな欅坂46は、どんなに望んでも復活することはないし、この先コンサートに行くことが出来ない。

消えてしまったものを、消えてしまうものを、儚いものを好きでいることの苦しさはたくさん知っているはずなのに、
それでもまだ、儚いものを好きになってしまう

そんな自分が、ちょっぴり好きだったりする。