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ハハとムスメの365日 #9 静かな山の中の古民家カフェ「喫茶つみき」へ

家事を一通り終わらせて、娘と一緒に車に乗り込む。

今日はくもりの予報だったのに、視界に映る水滴たち。

なぜか私が出かけようとすると高確率で雨が降り出すのはなぜだろう。晴れ男(夫)が隣にいてほしいものである。

でも今日はどうしても行きたいところがある。そう決めていたから引き返すことはない。

岐阜県美濃加茂市三和町

蛍の町と知られる小さな町の古民家カフェへ向かった。

途中、道を間違えたり、くねくねの山道を進みながら、車を走らせる。

いつもなら、後ろの座席でシートベルトが嫌で騒がしくする娘もじっと前を見つめている。私の運転に不安があるんだろうか。実際私自身も天気が悪く暗い影を落とす道のりにちょっとびびっていたのだ。

対向車来るなよ来るなよ…と祈りつつ、町に入った時は、ほっと安堵した。

「喫茶つみき」に到着

13時頃に到着すると第二駐車場まで満車であった。電話予約をすればよかったと少し思う。でも電話で予約をするのは、緊張しいな私にとって少しハードルが高い。

行きつけの美容院でさえ「電話してくれたら確実ですよ〜」と言われても、ホットペッパービューティーでポチッとしてしまう。

「みんなデザートなので、今おしゃべりタイムですね。もうすぐだと思います」と言うオーナー。名前と電話番号を告げ、娘と周りを散歩することに。

川のせせらぎ、鳥の清らかな声が聴こえてくる。なんて静かでのどかな場所なんだろう。目の前に広がる緑も、普段デジタル機器で疲れた目を癒してくれている。

娘も川の流れを見つめ「じゃあじゃあ」と、鳥の声を聴いて「ぴぴぴ」と真似をする。そして、道端に落ちていた紫色の木の実を大事そうに持っていた。

少し歩くと「めぇぇぇえええ!」と大きな声が聴こえてきた。

じっとこちらを見つめる2つの目。小さなヤギがいた。

黒ヤギと白ヤギがのんびりと過ごしていた。後から聞いた話だと、喫茶店の店主が飼っているヤギたちらしい。100円で餌やりもできたのだが、今回は見るだけにしておいた。

びびりな息子だったら、こんなに至近距離で近づいて来られたら、一目散に逃げ出すところだと思うが、娘はこの距離感でも動じない。さすかである。

私たちもヤギたちに倣って、ベンチに座り、のんびりと過ごしていたら、電話が鳴った。

ランチプレートとサクサクのアップルパイ

2018年にオープンしたという、古民家をリノベーションした落ち着いた佇まい。

店内に入ると、優しく迎えてくれるご夫婦。温もりのある明かり、どこか懐かしいおばあちゃんちのようなレトロな空間にすぐに虜になる。

わくわくしながら待っていたらお待ちかねのランチプレート。

ランチプレート+ドリンク+アップルパイのセットで1650円。

キッズプレートはカレーorミートボールから選んでドリンク付きの500円。

ボリュームあるワンプレートで、お腹いっぱいだった。手前にあるもも肉のソテーが皮がぱりぱり、中がしっとり柔らかで美味しすぎた。(娘にしっかり食べられた)

お皿まで食べられるサラダ、キッシュ、冷製パスタ、大根と豚肉の煮物など盛りだくさんで満足。

最後に1番のお楽しみのアップルパイが。

柔らかくて肉厚なりんごをサクサクであったかいパイが包み、濃厚なクリームと一緒に口へ運ぶ…これほど美味しいハーモニーはない。

「うま……」と思わず声に出してしまったら、隣で頬張る娘が「うん!!」と言ったので間違いない。

1/3あげたけど、まだ足りないような目をしていた。ママだってもっと食べれる。2つあっても足りない。それほど美味しいアップルパイだった。

大人でゆっくりするのはもちろんよさそうだが、2歳のやんちゃ連れでも安心して過ごすことができてお店の方には感謝である。

お座敷が4席あり、そこでゆっくり食べ、積み木で少し遊んで(絵本もあった)、駄菓子を見て楽しんだ。モロッコヨーグルとかしゅわしゅわする飴玉が懐かしすぎて、30歳はムネアツだった。

2歳は可愛らしい金平糖をゲットして、るんるんしていた。

優しいオーナー夫婦とお話しをして、ほくほく気分で帰路につく。来た道の景色をまた楽しみながら。美濃加茂市の市の花は「アジサイ」。ところどころで、青やピンクに色づくアジサイが目に映った。

アジサイが満開の頃にまた立ち寄ろうと決めた。

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【 店舗情報 】
▶︎喫茶つみき
岐阜県美濃加茂市三和町川浦1503-4
0574-50-1330
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