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個人事業主日記 2021年9月1日

おかげさまで健やかにやっております。

毎日仕事はしているのだけれど、まだ納品まで至った仕事はそれほど多くなく、つまりはそれほど入金があるわけではないので、残高は目減りするばかりである。時折いろんな物欲がわいてくるけれど「軌道に乗ってから、軌道に乗ってからだ」と自分に言い聞かせて押さえ込んでいる。

もちろんこうなることは予めわかっており、準備もしてあり、路頭に迷うことなく日々の生活は恙なく進行しているが、目減りするばかりの日々というものは放っておくとじわじわと不安を膨張させていくのである。だから時々、問題ないことを意識的に確認しておくほうがいい。提出済の見積総額を眺めながら心身の健康を保つ。皮算用健康法です。

定期的な収入がない状態になったわけだが、これって就職してから初めて、というか、自らの労働の対価という観点をぬきにすれば、親からお小遣いをもらい始めた幼稚園児のとき以来なのではないか。三十数年ぶり。実質、人生初といってもいい。

なんというか、これは、すごい。すごいな。レールから外れた感すごい。すがすがしいほどにすがるものがない感じ。自由だし、頑張れば頑張っただけ報われる的な希望もあるけれど、なんだかスースーしてしまう。頭ではわかっていたつもりだったことが、身体感覚としてビシビシきてる。

おれはかせがなければならない!かせぎつづけなければならない!

「かせぐ」ことよりも「つづける」ことのほうに重圧があるのだ、ということが、この立場に身を置いてひしひしとわかる。

それでも今、なんだかんだ前向きな気持ちで過ごせているのはひとまず健やかだからに違いない。ちょっと体調を崩したり、仮に数日でも寝込んでしまったりしたら、不安が即もたげてくることが容易に想像できる。さらには自分だけでなく、家族の健康も。きっとすぐに悲壮感まるだしになるだろう。あまりにもありきたりだけれど、健康の大切さを噛みしめる。

そしてもうひとつ思うのは、保険というもののありがたさである。結婚したときと子供が生まれたときに生命保険各種に入ったり見直したりしたのだけれど、まあ、いちおう備えておくか…ぐらいのもので正直それほど重要性を実感してはいなかったのである。ところがここにきて俄然、存在感増。すがるものがない人間が、すがれるもの。保険の仕組みを発明し進化させてきてくれた先人たちありがとう。あと、もちろん公的な健康保険や年金制度も。

フリーランス向けの保険って最近いろいろあると思うんですけど、もしおすすめあれば誰か教えてください。安心したい。心理的安全性を積極的に保っていきたい。攻めの保険。

さて、月初である。今月末まで頑張れば徐々に入金もあるかもしれない。皮算用健康法の注意点は、あっという間に時間がとけていくことだ。ほどほどに切り上げて仕事に戻る。よろしくどうぞ。

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