見出し画像

個人事業主日記 2021年10月1日

自宅の机でパソコンの明るい画面に向かって仕事をしているといつの間にか部屋が真っ暗になっていて、気づいた瞬間の孤独がすごい。秋が深まっております。

自宅で、ひとりで、といっても仕事はひとりじゃ完結しないわけで、外出しない日でも毎日どなたかと連絡を取り合っている。メールやチャットなどテキストベースのコミュニケーションが多いけど、ウェブ会議も電話もある。自分から電話することは折り返しを除けばほとんどない。誰ともやりとりのない一日というのは、なくもないけどとても珍しい。

基本的には書いたり考えたりが仕事であるので、集中して書いたり考えたりするための時間を確保することが大切だ。でも、話すのもだいじ。話すのも仕事である。いい案にたどりつくために必要な条件であると同時に、その過程自体が、通過する議論や合意形成のクオリティが、すごくだいじだなあと思う。

協力作業と単独作業をバランスよく行っていくためにスケジュール管理は生命線である。複数の案件に携わっているのが常であるから、優先順位をつけながらやっていくしかない。仕事のスタイルとか哲学とかが問われるのだとすればおそらく、その優先順位のつけかたなんだろう。

会社員時代には自分の裁量と並行して会社としての判断(あるいは、会社のことを考慮しての自己判断)があったけれど、もはや自己しかない身である。優先順位のつけかたは変わるし、自ずと人付き合いは変わっていくのだろうし、現に変わりつつある。知っている人との付き合い方もそうだし、知られていない人にどう知られていこうかというのも。

知られる、でいえば独立以降、ウェブサイトを見た、Twitterを見た、といってお問い合わせのメールをいただくことがときどきある。ウェブ経由での完全新規なんて滅多にないと聞いていたので、嬉しく感じつつも少し驚いている。

このnoteも含め、コピーライターとしてもっと立派なことや理路整然としたお役立ち記事なんかを書いた方がいいのだろうか、などとよぎることもあるけれど、なかなか書けない。見出しもなく、構造も見えにくい、こんなだらだらした文章がおそらくあまり読まれないことはわかっている。読み手にとってはおそらくコスパの悪い言葉の群れだ。

けれどなんだか、なにかを明快に決めつけるようなことをそう簡単に書けないなあという気持ちがある。もちろん仕事ではカオスに切り込み、大胆に切り捨て、断言的に整理していく局面もあるけれど、でもなんだろう、なんつうか、やっぱり行ったり来たりする冗長なプロセスが、カオスを軽んじずに味わってみるような道のりが、大切なんじゃないかなあ。どうなのかなあ。もにゃもにゃ。

そういった「いっけん無駄っぽいけどだいじなこと」をじっくりやるために「ほんとに無駄なこと」はがっつり効率化していきたい所存です。スケジュールとお金の話は明快に。よろしくどうぞ。


【9月にお目見えしたお仕事】

CRAHUG

https://www.crahug.jp/

日本各地のものづくりを応援するONWARDの新しいプロジェクトCRAHUG(クラハグ)。コンセプト「つくるにふれる。くらすはつづく。」ほかウェブに掲載のコピー各種お手伝いしました。記事は担当していませんが、読み応えあり。取り扱いブランド拡充中です。ぜひのぞいてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?