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個人事業主日記 2022年1月1日

年、越せた〜!やった〜!

樋口一葉が、貧しくて年を越せず、年越しの金を稼ぐために書いた小説が「大つごもり」だったというエピソードを年越しのたびに思い出す。悲壮感と同時に「私はこれで銭を稼ぐのである」という覚悟、矜持、力強さに身震いする。おれは長生きしたいなとも思う。

年を越す。新年を迎える。その重みは昔と今ではだいぶ違う。餅代が払えなければカップラーメンを食べればいいじゃない。お餅を食べなくても新年を迎えられるこの時代に、私は、お餅を食べたいのです。そんな飽食と多様性の時代に生きている。

冬休み中のイベントのひとつぐらいに捉えていた年越しの意味が、今年は変わった。個人事業主になったから。決算である。法人はそれぞれ決算の月が異なるが、個人事業主の場合は一律に年末が決算。もろもろ締めて、計算して、待っているのが確定申告。らしいですよ。

まだ、そこまでの感慨はない。これを書いているのが実は年越し前だからというのではなくて、おれは昨年7月までは会社員だったので、まだ丸一年経っていないのだ。なんとなく、ここまでは助走なんじゃないの、むしろここからが本番なんじゃないのという感じなのである。あ、もちろん仕事はいつも本番です全力でやらせていただいております。

書いていたらだんだん感慨がわいてきたぞ。まだ実は年越し前だけど。

ここから丸一年、もういちど年を越して、来年の正月を迎えたときに、ようやく何かしらの達成感を得られるのかもしれない。今年の年末に大慌てで年越しをネタにした原稿を書いていませんように。コツコツいきます。

スコピーとしての年賀状はつくらなかったので、これが新年のご挨拶のようなものです。今年もよろしくどうぞ。


【12月にお目見えしたお仕事】

COVER コーポレートウェブサイト

https://coverkk.co.jp/

北海道日本ハムファイターズのTVCMなど幅広い仕事を手がける札幌の映像制作会社・COVER。ウェブサイトリニューアルに伴いコピーお手伝いしました。「こだわりはない。アイデアはある。」ほか少々、書いております。独立後すぐにお声がけくださった松浦さん。ありがとうございました。



【おしらせ】

札幌コピーライターズクラブ年鑑2020-2021

http://scchome.blog110.fc2.com/blog-entry-281.html

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2020年の審査会が延期となり、まとめて2年分の審査となったSCC年鑑。石屋製菓さんの仕事で準最高賞を2つ(CD増田さんと共作)、男山さんの仕事でSCC賞をいただきまして、ほか入選作と共に掲載されています。1冊1,000円。ご購入はSCC事務局まで。

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