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リクルートでギネス記録後、非連続な成長を求め急成長ベンチャーFinTへ。事業責任者から人事責任者へ、入社後のこれまでとこれから

みなさんこんにちは。FinT広報担当です。

FinTは、「みんなの強みを活かして、日本を世界を前向きに」をパーパスに掲げ、前年比200%で成長中のマーケティングを強みにしたSNSソリューションカンパニーです。

2019年より3年間で社員数は10倍増、2023年には海外を中心とした事業を複数スタートし、さらなる成長を目指し様々な挑戦をしています。

今回は、リクルートで新人賞・ギネスを記録し、社会人2年目のタイミングでFinTに入社した人事責任者の中山のインタビューです。大手で華々しい活躍を残し、このまま出世コースを辿ることもできた彼が、何を求めてベンチャーのFinTへ転職したのか?そして入社後を振り返り、そこで何を感じ、何を目指しているのか、などを聞いていきます。

【こんな人におすすめです】

  • いまひとつ仕事に熱中できていない方

  • 自分の成長に違和感を感じている方

  • もっと自分らしい人生を送りたいと考えている方

  • スタートアップへの転職を考えている方

本記事では、特に上記に1つでも当てはまる方の今後のキャリアを考える際の少しでも参考になれば幸いです。それではよろしくお願いいたします。


 中山 楽人 (人事責任者)

早稲田大学文化構想学部卒。Akatsuki.incでCOO直下の新規事業開発部で長期インターンを経験。2019年、新卒でリクルートに入社。リクルートキャリアでは新卒メディア事業本部にて、クライアントの採用課題の解決に尽力。2020年よりリクルートライフスタイルのSaaS事業部にて事業開発ユニットを経験。2Qセールスギネスを記録。その後、2020年10月よりFinTにジョイン。11月から運用代行事業責任者に就任。21年11月から人事責任者として人材領域を統括。

覚悟決めて飛び込んだものの、熱量が落ちてしまっている自分

ーー楽人さんは新卒リクルートでしたよね。どういった理由で入社されたのですか?

そうですね。「①事業領域への興味」「②経営を学びたい」という2つの理由から選びました。

特に②に関しては、学生時代のNPOインターンで資金繰りに苦労した経験や、アカツキ新規事業部で全く歯が立たなかった経験、そして個人で半年間事業にチャレンジし頓挫した経験から、「価値あるものを届け続けるためには経営力が必要だ」と感じて、そのスキルを身につけたいと思うようになりました。

ーー入社後活躍されたと伺っています。業務内容と併せて教えてください!

ありがとうございます。リクルートキャリアでキャリアアドバイザーとして、その後はリクルートライフスタイルでSaaS新規事業のインサイドセールス立ち上げに従事していました。

キャリアの方では、同期最速達成、そして部内横断のプロジェクトマネージャーも任して頂き、30代のメンバーもいる中でのプロジェクト推進なども経験させて頂きました。ライフスタイルでは、月間受注数のセールスギネス記録も出すことができ、1人のプレイヤーとしては充実した日々を過ごせていたと思います。

ーーさすがですね!どうしてそこまで成果を出せたのでしょうか?

正直、やる気と体力が人一倍強かっただけなんです。笑

「他の人と同じレベルで取り組んでいたらいけない」と、同期の中の比較ではなく、自分のできる最大限やれているかを自問しながら取り組んでいました。業務開始の2-3時間前からインプットをして、毎日仕事ノートをつけ、1日でもできることを増やせるようにと振り返りを行っていました。結果として、人より量をこなす中で、自分なりの成果を出せる勝ちパターンが見えてきて成果に繋がっていたのだと思います。

ーー順風満帆に見えますが、何が理由で転職活動を始めたのでしょうか?

1年目の冬あたり、ちょうど今の時期ですかね、漠然とした違和感を感じ始めたんですよね。

ーー違和感、と言うと?

うーん、大きく分けると2つだと思います。

1つは、自分である意味が分からなくなってしまったことです。異動で職種が変わったことで、自分が介在する価値や、ユーザーへの貢献実感が薄れているように感じられて。

ふと、「あ、これ別に自分じゃなくてもいいな」って感じてしまった瞬間があったんです。それと同時に「自分は自分である意味を大事にしたい」人間なんだとも気づきました。別にこの世に、自分である意味が絶対的なものはないのかもしれません。全ては意味づけ次第とも思います。でも、どうせ同じ時間を使うなら、自分である意味が大きい環境にいたいと思えたんです。

もう1つは、成長の方向性。きっかけは起業や新卒でスタートアップに就職した友人とご飯に行った時のことでした。自分は「社内表彰狙うために」という話をする状況に対し、その友人は事業や会社を主語として「この事業で日本の社会課題を解決していきたい」などと熱く話していました。

その視座や視野の差成長スピードの差に「彼らの方が自分の理想とする成長を遂げているな」と言う焦りに近い想いが出てきました。このままだと、経営の責任主体としてバッターボックスに立つには、どんなに早くても4〜5年はかかりそうで、「時間軸」の観点でも長いなと感じてしまっていました。

自分が望む成長の方向性を考えると、もっと経営に近い立場で「なんでもやる(やらざるを得ない)」環境の中で、トライ&エラーを繰り返していきたい、とも考えるようになりました。

今振り返ると「まだその職種のこと半分もわかってない状態で何を言ってるんだ」、「環境云々の前に自分の解釈や捉え方次第だろ」という感じなんですけど。笑 

当時の自分からすると、覚悟決めて飛び込んだものの、熱量が落ちてしまっている自分がいて、目の前の業務の領域や裁量が相まって、リスク背負ってバッターボックスに立てる環境が魅力的に映ってしまったんですよね。


「背水の陣に」自分を追い込み、非連続な成長がしたい

ーーただ、それでもそこまで簡単にあのリクルートの環境を手放すことってできますか?

簡単では無かったです。葛藤はありましたね。
なので、めちゃくちゃ自問しました。「逃げじゃないのか」などと。でも、逃げかどうかはその後の自分が決めることだと思いました。
結果的に「背水の陣」に自分を追い込み、非連続的な成長をしたいという気持ちの方が勝ったんですよね。リクルートにいると触れるもの全てが成長できる環境ではあったのですが、1次曲線的な成長のイメージでした。更なる成長を求めるには、 リスクをとって「自分の選択を正解にする」ことが必要だと思い、気持ちに整理がつきました。

ーー リスクをとって「自分の選択を正解にする」。

はい。自分が迷った時の判断軸として決めているのが「迷ったらより険しい道を」なんですよ。それで後悔したことはなかったですし、このままだと、頑張りきらずとも成長できる環境に安住してしまうな、という危機感もありました。だから、今ある成長環境を敢えて手放すことが必要だと思いました。何かを得るためには、何かを捨てないと得れないと思うので。実際、あの時の決断が今の自分の1つの原動力になっています。

ーーそれもあって、最終的にFinTに意思決定を。

そうですね。当時のFinTはまだ社員数5,6人の状況で、マンションの1室に椅子ぎゅうぎゅうにして座っていました。経営も現場も関係ない位フラットな状態で「あーだこーだ」言い合ってましたね。ビジョンもミッションも決まりきってなくて、事業の勝ち筋もまだ見えていない。大手の中でも特に整った仕組みに浸かってきた自分からすると、衝撃的に整っていない。はっきり言ってカオスでした。笑

ーーでも、それが魅力に映った。

はい。加えて、入社前に、代表の大槻が、行動指針を策定するから手伝ってほしいと連絡をくれたんです。純粋に頼ってくれたことが嬉しかったし、ただの社会人2年目の自分が、いち企業のMVV策定に関わることができるなんて、裁量の大きさはいい意味で想像を絶していました

ーーワクワクが伝わります。笑 最終的には何が決め手になったんですか。

そうですね。経営のビジョンやメンバー一人一人の人柄や姿勢にリスペクトを持てたこと、ですね。

これは大槻とCOO山下共通なのですが、圧倒的にピュアで誠実なんです。クライアントやユーザーのために本質的な価値を提供したい、そのために売上の上げ方にはこだわりたい自分達だけが利益を得ることはしたくないという話しや、言葉の節々に滲み出る事業や組織への愛に、この2人の力になりたいし、会社を大きくすることに心から同意できると思いました。

何より、周りを見た時に、ここまで覚悟決めて真摯にストイックに経営に向き合ってる同世代はいなかった。だからこそ、この2人に今ここにある自分の人生も懸けたい、と思えました。


まずやってみる、ができなかった。


ーーそうして、入社と。すぐにチーフディレクターに抜擢されていましたよね。

そうですね。入社後1ヶ月の働きぶりを評価頂き、2ヶ月目からは運用代行事業の責任者であるチーフディレクターを任して頂きました。具体的には

  • チーフディレクターとして4チーム20名ほどのマネジメント

  • 事業部の事業計画から戦略・戦術立案/要員計画・採用計画立案

  • ナショナルクライアントのコンサルティング

などを行っていました。

ーーさすがですね!でも、その後は順風満帆とはいかなかったんですよね?

はい。任して頂いてからしばらくして目標未達成が続き、離職者も出てしまって自分のチームの状態も決していいとは言えませんでした。組織の立て直しと事業成長、2つの期待を頂いて取り組んだものの、期待に応えられない結果が続いてしまって、かなりもどかしかったですね。


ーーそれはもどかしいですね、、!何が原因だったのでしょうか?

うーん、そうですね、仮説はいくつかあるんですが、ひとつは、まずやってみる、ができなかったことだと思います。

元々リクルートというある種完成された大企業にいたのもあって、物事を進めるには、全体像を描いてから細部を設計するウォーターフォール型(上流から下流まで順番に進める)がしみ込んでいたんです。でもこれって、ある一定の事業規模である既存事業などにワークするやり方なんです。スタートアップの事業規模、当時の運用代行事業などはまだまだ未成熟で正解がない状態だった。そんな未知の状況の中では、大枠すら描けない。故に、まずやってみてから考えるというアジャイルな進め方でトライ&エラーの中から学んで、適宜軌道修正していくことが必要だったんです。

もうひとつはマネジメントのバランス感。物事と人、どちらにも向き合わないといけない中で、自分は人に向き合い過ぎてしまったことだと思います。

ーー向き合い過ぎてしまった。

はい。バランスできなかった、ということなんです。

個々人がいきいきと働いて成果も出せる組織を掲げていたのですが、いきいき働くという理想にこだわりすぎてしまったんです。使える時間と労力は限られているのに、メンバーのモチベーションを保つことに時間を使ってしまっていました。でも、全然成果が出ない。成果が出ないと、モチベーションは下がります。当たり前ですよね。笑 ただ、その時はそれにすら気づけず、自由意志を尊重し、コーチング的なコミュニケーションに時間をかけてしまった。結果としてはいきいきもせず成果もでないという理想と全く逆の状況に陥ってしまいました。

今思うと、マネージャー失格です。成果を出す事が第一義だということが抜けているし、ヒト、モノ、カネをマネジメントする前に、自分自身のマネジメントが全くできていなかった。

ーーどうやってそこから立て直しを?

その後は、COOの山下が入ってくれて、立て直しを図り、理想の事業・組織の推進を見せてくれました。今では200%の成長率を誇り、人数もここ数年で倍以上に増えて、絶好調です。

ただ、当時の素直な気持ちとしては、諸々自分の課題に気づき「これから、、!」と言う時だったので、志半ばで終わった感覚で、現実を受け入れられなかったです。

社会人生活で一番の挫折でした。でも、自分1人の我がままで事業・組織を傾かせるわけにはいかないので、全体最適の観点では間違いない判断で、難しい状況の中、決断してくれたことに感謝しています。今振り返るとこういったシビアな決断が自分に足りなかったことだな、とも思います。

それに、申し訳なさや不甲斐なさの前に悔しさが来る時点で自分本位で会社視点になれていない、「甘いな」と喝をいれたいくらいです。笑

ーーそのあとはどうなったのでしょうか??

その後自分は、個人の特性や強みを鑑みて、HR領域に異動になりました。

経営陣が「『楽人の強みはヒト(ココロ)に本気で向き合えること』だから、それを活かして、次は採用・組織の面から会社を成長させてほしい」、加えて「共感性と解釈力、言語化力の高さを活かして、経営と現場の橋渡し役を担ってほしい」と、新たな期待をくれました。色んな選択肢があった中で、強みを活かすチャレンジをさせてくれたことには、感謝しかないです。

ーー今はどういった業務をされているんですか?

メインは採用業務ですが、都度その時に必要な組織開発や制度設計、育成など、ヒト・組織に関わることはなんでもやっています。これまでは特に、FinTのパーパス・ミッションの再定義、行動指針の策定、評価制度の立ち上げ実装など、会社を0から創るという部分に経営陣と一緒に取り組んでいました

現在は、2023年80名採用に向けて、採用戦略の立案から実行まで全てを担っています。

ーー最近は応募者数も増えて賞も受賞されてますよね。

そうですね、月間応募が600名を超えて、年間で7000名弱がエントリーくださるまでになりました。

スタートアップ界隈やSNSマーケティングという特定のカテゴリのなかでは知名度もあがってきたと思います。その甲斐あってか、WantedlyさんからはBest team 100に2年連続で選出頂き、ワンキャリアさんからは錚々たる企業の面々と共に注目のスタートアップ27社の中に選んで頂きました!

選考に進まない候補者でさえ、前向きにしたい

ーー最後に、今後のHRの部署で目指していることや、個人としてこれからも大切にしたいことなど教えてください!

まず、大前提に採用目標の達成があります。これは個人的な想いなんですが、今の自分があるのは、間違いなくFinTのおかげで。大槻と山下からたくさんの期待と機会をもらって、FinTのみんなから気づきや学びをもらって、育ててもらった。giveしてもらうばかりで、自分からのgiveがまだまだ足りていない。FinTメンバーを、日本を、世界を前向きにするためにも、ちゃんと成果で返したい。

今後の事業成長の鍵を握る採用と組織を任してもらっている以上は「楽人がいるから事業に集中できる」そう言って放っておかれるくらいにはなりたいです。笑

その上で、HRとしては日本で一番人を前向きにするチームでありたいです。そのために、まずは1人でも多くの候補者に会いたい。FinTに出会うことで人生前向きになれる人が世の中にはまだまだ、たくさんいると思うんですこれは入社という意味だけでは無くて、選考を通じて、です。

極端なことを言うと、カジュアル面談や一次面接に来て下さった方でさえ、前向きにしたい。結果的に選考に進まなかったり、残念ながらFinTにはミスマッチだと判断させて頂いたとしても、FinTのメンバーと話す中で刺激や気づきを持ち帰ってもらえるような場にしたい、と考えています。

事業成長をするために採用成果を出し続けることはマスト。ですが、採用活動は自分たちだけの範疇に収まらない。候補者からしたら、人生をかけた就職・転職活動です。だからこそ、マッチングにはこだわりぬきたい、入社後ミスマッチは徹底的に無くしたいんです。

だから、歯切れのいいことばかりではなく、会社の整ってないこと、できていないこと、課題点も現状のありのままを伝えますし、候補者の課題やミスマッチなど言いにくい事も全力でお伝えします。それでも尚、FinTを選んでくれたら嬉しいですし、それが本質的な採用活動だと信じています。

ーー楽人さんっていつも全力ですよね。なぜそこまで、一生懸命になれるんでしょう。

そうですね、なぜかーーー、結構無意識に近いんですけど、あるとしたら、自分、病気や不慮の事故で亡くなった友人が何人かいて、そのみんなのためにも、生きてる限り全力で生を全うしたいって思ってるのはありますね。

それもあって、自分は人生を通じて、ひとりでも多く「自分の人生のオーナーシップを持てる人」を増やせたらいいなって思っています。生き様とか働きぶりとか、直接話すことを通じて、何かポジティブな影響をgiveできたり、人生に前向きになってくれたら嬉しいですね!

そのためにも、自分も成長するし、FinTを大きくすることで、その総量増やしていきたいです!

ーーたくさん、ありがとうございました。

ありがとうございました!


最後までご覧いただきありがとうございました。

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