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我思ふ Pt.67

皆様、お疲れ様です。
いかがお過ごしでしょうか。
今日はボロボロの身体にワクチンぶっ込んできました。
また夜中副反応が来やがるのかなぁ。
いやだなぁ…。
でももうね、アレですよ、痛い、苦しいはまとめてやっちゃった方がいいってもんですよ。
もう今年の厄災は受け切ったでしょ(笑)
そう考えたら少し気が楽になるってもんです。

ワクチン会場に付くと体温測定と受け付けを済ませる。
会場の人は昼過ぎでまばらだ。
かみさんはとある事情で会場に入れないので車内で待機。
ニ通の紙を持って二次受付に移動しなければならないのだが、当然松葉杖なので中々勝手が利かない。
何とか松葉杖での歩行体勢を取ったところで、一次受付のおばちゃんが私の手をパシッと取った。

「ね、ね、ちょっと、大丈夫?」

「え?あぁ、うん、何とかなりますよ。」

「ホラ、書類貸して?問診の場所まで持っていってあげるから。ね?」

「いや、受け付け一人減ったら大変でしょ?」

「いいからホラ、貸して。混んでないから大丈夫大丈夫。」

「え?あ、じゃあ…たのんます…。」

おばちゃんは書類を持って二次受付まで一緒に済ませくれて、更に問診の待機場所まで書類を持って一緒来てくれた。

「椅子座る?キツくない?」

「あ、いや、平気ですよ。そんな並んでないからすぐでしょ?平気平気。」

「そっか、じゃあ、問診呼ばれるまで書類持っててあげるよ。」

「すいませんね…。」

結局おばちゃんは問診の間も待っていてくれて、接種場所までも書類を持って一緒来てくれた。

「すいません、色々。ありがとうございます。ホント助かりました。本音言うとまだ松葉杖慣れてなくて…。助かりましたよ。」

「でしょ?ぎこちないんだもん。声かけられたら無理しないで素直に甘えちゃいなさいよ。ね?」

「はい、ハハハ…すんませんス。ホントありがとございます。」

終始ペコペコとおばちゃんに頭を下げながら無事接種を終えて帰宅したとさ(笑)

人の優しさに触れて少しホッコリしました。
ありがとうね、おばちゃん。

こんな身体の時じゃないとこんなやり取りしないもんな。

心身健康、五体満足じゃあ何となく悪いところばかり目についてしまう。
しょうがない。
自分の身体に気を使う必要がないから、そういうところに目が行っちゃうのは仕方がないよね。

そしてこんな身体で優しさに触れると、我思ふ。

世の中、捨てたもんじゃねぇな。

そしてもう一度言わせてくれよ。

ありがとう、おばちゃん。


2022年 6月6日

我思ふ




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