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相続登記を放っておいたら...相続人が10人に増えて全然知らない人まで出てきました💧

こんにちは😃

司法書士の蒼井です^ ^

タイトルの通り相続登記でも何でも、相続の手続きをしないまま長期間放ったらかしにしておくと、時にはこんなことになってしまいます。

というのは、相続手続きが終わらないまま、相続人の誰かが亡くなると、亡くなった相続人の相続人が相続人になるからです。

相続人になるというのは話し合ってハンコ(実印)を貰わないといけないということです。

相続は無限に広がっていくので、放っておくとどんどん相続人の人数が増えてしまいます。

場合によってはあまり増えないこともありますが、タイトルで書いたみたいに人数が増えてしまっても全くおかしくありません。

どうせ親戚でしょ?と思うかもしれませんが、場合によっては、全くの他人と言える人が相続人になってもおかしくないのです!

私もそういうパターンを何度も見てきています。

以外、具体例を挙げておきますね。

1 相続を放っておいたけど、相続人の人数がそれほど増えなかったパターン

例えば不動産の名義が、40年前に亡くなった祖父名義だったとしましょう。

祖父には先に亡くなった妻と、子3人がいました。

この時点では子3人が相続人になりますよね?

子3人のうち、1人は最近亡くなった私の父です。
亡父の相続人は私と私の兄の2人(母は父より先に亡くなっています)。

亡父には兄と妹がいます。

つまり祖父の他の子2人です。

この2人は父より先に亡くなっており、生涯婚姻することもなく子もいなかったので、この2人の相続人はいずれも亡父1人です。

↑このような場合、結局祖父の現在の相続人は、↑でいう「私と私の兄の2人」ですから、放っておいたけど相続人の人数は増えていない(むしろ3人から2人に減ってますね)というパターンです。

こういうのはむしろラッキーですね!

実の兄弟2人の話し合いだけで、祖父名義の不動産を相続登記できますので^ ^

問題は次の2ですね💧

2 相続登記を放っておいたら...相続人が10人に増えて全然知らない人まで出てきました💧

ちょっとややこしいですがお付き合いください🙇‍♂️

例えば不動産の名義が、40年前に亡くなった祖父名義だったとしましょう。

祖父には先に亡くなった妻と、子3人がいました。

この時点では子3人が相続人になりますよね?

子3人のうち、1人は最近亡くなった私の父です。
亡父の相続人は私と私の兄の2人(母は父より先に亡くなっています)。

亡父には兄と妹がいます。つまり祖父の他の子2人です。

ここまでは1の例と同じです。

亡父の兄は、私の父より先に亡くなっており亡兄の相続人は亡兄の妻と子2人の計3人です。

この段階で相続人は5人ですよね?

一方、亡父の妹ですが父より先に亡くなっています。
妹さんは結婚していましたが、子はいませんでした。

妹さんが亡くなった時点で、夫が生存しておりましたが、妹さんが亡くなって数年後に亡くなりました。

妹さんと同様、子はいません。

この亡夫の相続人は、まず亡夫の生存姉妹2名。

また、亡夫より先に亡くなっていた亡夫の兄がおりました。

この兄には子が3人いましたので、この子3人も相続人になります(亡夫の甥姪に当たる)。

妹さんからの派生で相続人が5名いることがわかりますでしょうか?

これで10名です^ ^

最後に出て来た3人は「私」から見ると、父の妹(叔母さん)の夫の兄(義理の叔父さん?)の子です^^;

義理の従兄弟とでも言えばいいのでしょうか?💧

ほぼ他人ですよね💧

書いておいてなんですが、多分、ザーッと読んだだけではきちんとご理解いただけないと思います💧

図に書いて一つ一つ確認しながら読むなど、しないと難しいでしょうね...

ですが、特別変わった事例でないことくらいは感じてもらえると思います。

そうなんです!

タイトル通り相続人が10人くらいになって、知らない人も出てくるなんてことは、いつでも起こり得ることなんです!

ちなみにもっと複雑で、人数ももっと多いパターンもありますよ。

これが相続の怖いところです。

その時「まぁいいか」って、手続きせずにいます。
人間なんて数年経てば忘れて全く気にならなくなります。

そうやって時間が経って蓋を開けてみると、上のようになって困っている人を年に何回かは必ず見かけます。

やはり相続登記はやれる時にやっておいた方がいいです。
簡単にできる今のうちに...

最後まで読んで頂きありがとうございます😊


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