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【#92】「わかったつもり」からの脱却で仕事にも効く『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』

部下や後輩と仕事をしていると

「なんでそれ先に聞いてくれなかったの!?」

って思うことありませんか?
できない・わからないなら先に聞いてくれと。

教育・指導をずっとやってきた僕の見解として、
その原因の大半は
「わからないことがわかってないから」です。

言い換えれば
わかったつもりになっているから。

自分がわかっていないことを正しく自覚するというのは、実はめちゃくちゃ高度なことです。

でも、上のような経験がある方は既にお気づきだと思いますが、この力は仕事をする上ですごく大切ですよね。

「わかる力」
よりも
「わかってないを自覚する力」
の方が重要だ。

今回ご紹介するのは、そんな本です。

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因

タイトルの通り、あくまで「読解力」に焦点を当てて「わかったつもり」という状態と、そこからの脱却方法について教えてくれる本です。

小学校の教科書に載っているような文章を題材にしながら

「あなたが わかった と思っている状態は、本当にわかっているのか?」

を問いかけてきます。

扱うのはあくまで「読解」なんですが、その着眼点や考え方は仕事やプライベートにも十分に転用できるものです。

「わかったつもり」が一番怖い

帯文にも
「わからない」ことよりも
「わかったつもり」でいることの方が
はるかに問題だ!
とあります。

勉強でも読書でも仕事でも、「わからない」という状態は実はそれほど問題ではないんです。
「わからない」と本人が自覚している以上は、それを解決するためにネットで調べたり人に尋ねたりといった解決策を講じることができます。

特にChatGPTみたいなAIが完全に普及したら、ほとんどの「わからない」は簡単に解決可能になるでしょう。

でも、「わかったつもり」になるとどうでしょう?

本人は「わかっている」という認識だからそれ以上検索したり人に尋ねたりしません。

「自分はわかっている人間だ」
という認識のもと、仕事において何らかのアクションを起こしてしまうこともあるでしょう。

これってすごく怖いことですよね?

逆に言えば、自分の「わかったつもり」と上手に付き合えるようになれば、それだけで大きなアドバンテージになります。

学びは深まり、
読書には奥行きが増し、
仕事のクオリティも上がります。

僕はこの本のおかげでかなり読書・勉強の質が上がったし、指導の仕事においても相手の状態を精度よく見られるようになりました。

情報の「受け手」として、わかったつもりから脱却したい方。
そして
情報の「伝え手」として、相手の「わかったつもり」という状態を理解したい方には超オススメの1冊です。

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