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【#53】経済を学ぶには?

〈この記事を書いた人〉
福田浩樹(ふくだひろき)
1990年生まれ。大阪府出身。株式会社ネクスト COO
大学卒業後、医療機器商社に就職し病院の移転に関わるコンサルティング業務に携わる。その後、成果主義の営業に憧れ大手の住宅販売の会社に転職。しかし、軍隊式の企業風土に馴染めずわずか半年で退職することに。その後、少しの引きこもり期間を経て、再度成果主義の営業マンとして挑戦することを決意。投資用不動産の販売会社に就職し、全くの未経験ながら試行錯誤の末、独自の営業スタイルを確立しトップ営業マンになる。2022年4月に独立。新たな不動産営業の形を作るべく日々奮闘中。

今回は経済を学ぶには?というテーマでお話し致します。

ちょっと専門家っぽい記事になります。
経済の勉強をしたいなと思っても何をすれば良いのか分からないという人は凄く参考になると思います。

経済を学ぶには?

皆さんは、経済の勉強ってしていますか?
日経新聞を読む、ネットニュースを読む、などがほとんどでしょうか?
何となく日本はずっと不景気が続いている、アメリカは近年好景気らしい、ロシアとウクライナと戦争で日本も影響を受けている。。。

なんとなく分かるような分からないような。
知っていることもあるけど、詳細に説明を求められると自信がない。
経済ってそんなイメージじゃないでしょうか?

僕は不動産屋さんです。
不動産にとって切っても切り離せない関係にあるのが金利です。
不動産は非常に高額商品になるので融資を活用して不動産を購入する人がほとんどなのですが、この融資条件に密接に関わっているのが金利なんですね。
なので、仕事柄、僕は常に金利の動向を追っているわけなのですが、この金利を通して経済全体のことも良く見えてきます。

そもそも経済とは?

そもそも経済とはなんでしょうか?
これも何となく分かるけど詳細に定義しろと言われたら難しくないですか?
辞書によると「人間の生活に必要な財貨・サービスを生産・分配・消費する活動。 また、それらを通じて形成される社会関係」と出てきます。
経済を簡単に分解すると
景気、金利、物価、為替、株価などによって構成されていると言えます。

そして、これらはそれぞれめちゃくちゃ密接に関係しています。
僕はこのうちの金利だけに特化して情報収集しているわけですが、そうすると残りの項目の動きも何となく読めてくるという話です。

金利とは?

そもそも金利とは何でしょうか?
金利とは銀行がお金を貸してくれる際の銀行に支払う費用です。
銀行は分かりやすく言うと金貸し業をしています。
「100万円を貸してあげる代わりに101万円にしてお金を返してね」という仕事で、この1万円が銀行の利益になるわけですね。
金利が高い=お金が借りにくい=資金調達しにくい
金利が低い=お金が借りやすい=資金調達しやすい

ということになります。
個人と違って企業の多くは、新しい事業に取り組む際は借りたお金で始めます。
この「お金の借りやすさ」は経済にとって非常に大きな問題です。

個人で言っても、自宅購入の際は住宅ローンを活用して買う人が多いわけです。
恐らく多くの人にとって人生で最大の買い物になるであろう住宅の購入が頻繁に行われるかどうかは日本の経済にとって凄く大きな影響があります。
当然ながら「お金の借りやすさ」は非常に重要です。
そして、これをコントロールしているのが金利なんですね。

金利が経済全体にとってどの様な影響があるか?
理由などは全て割愛して話すと、原則
経済の調子が良い→金利が上がる
逆も然りで
経済の調子が悪い→金利が下がる
という事が起こります。

他にも
金利が下がる→株価が上がる
物価が上がる→金利が上がる
海外の金利が上がる→日本の金利が上がる
為替で円安になる→金利が上がる

といった事が起こる傾向があります。
もちろん、これらはあくまで原則そうなるという話で、諸々複雑な事項が絡み合って必ずしもそうならないケースもあります。
ただ、金利のことだけ着目していても意外と経済全体のことが見えてくることはわかっていただけたのではないでしょうか?
最近で言えば、アメリカが好景気で金利も異常な上がり方をした、急激な円安ドル高に振れた、ということがあって日本の金利も若干上昇しました。
これらは一応この原則通りといえます。
もちろん、ロシアとウクライナの戦争などの影響も多分に受けているのは間違いないですけどね。

日本は今、本当に弱い

上記で色々と原則を書きましたが、最終的には景気が良くなることで金利も上昇していくことが健康的な経済循環です。
景気が良くなるためには日本のサラリーマンたちの給料アップが必須項目です。
しかし、その為には企業が儲かっていなければならず、企業が儲かる為には国民の消費が必要なのですが給料がアップしていないのでそれも叶わず、という悪循環に日本は陥っています。

この状態だと、一見我々には何の関係もなさそうなアメリカの経済やヨーロッパでの戦争などの影響で日本経済はすごく振り回されることになります。
円安による影響も多分に受けていて、日常品の価格も上昇傾向です。
景気は良くなっていないのに金利も若干とはいえ上がりました。
金利が上がるという事は企業がお金を借りにくくなるという事です。
資金調達出来なければビジネスの拡大に取り組みにくくなります。
そうするとまた従業員たちの給与アップは見込めず、という悪循環に陥ります。
この辺りの事はアンテナを立てて教養として持っておかないと、頑張っても頑張っても給料が上がらない、どんどんモノの値段が上がっていく、といった状況に巻き込まれて自分自身の生活を圧迫してしまいます。


僕はアメリカ経済とかヨーロッパの戦争に精通しているわけではありませんが、金利にのみ着目していても派生で何となく国際情勢の知識もついてきます。
1つのことを深堀りすることで周辺知識も得ることが出来る良い例だと思います。

もちろん、僕の経済全体についての知識が専門家レベルに達しているかと聞かれればそんなことはありませんと答えます。
ただ、仕事の場面で出てくる程度の事は問題なく会話についていけますし、特に金利についてはプロとしてお客さんに提案している立場です。
一見、複雑そうに見える経済を学ぶ際に、全体を勉強してみようと思うと心が折れます。
1つのことに絞って日々の情報収集をしてみると意外と周辺の知識も得ることが出来て、結果的に知識の習得が早まる事もあるかも知れません。
是非、試してみてください。

ではまた!

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