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【#17】「投資」と「投機」、「形成」と「運用」の考え方(前編)

〈この記事を書いた人〉
福田浩樹(ふくだひろき)
1990年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、医療機器商社に就職し病院の移転に関わるコンサルティング業務に携わる。その後、成果主義の営業に憧れ大手の住宅販売の会社に転職。しかし、軍隊式の企業風土に馴染めずわずか半年で退職することに。その後、少しの引きこもり期間を経て、再度成果主義の営業マンとして挑戦することを決意。投資用不動産の販売会社に就職し、全くの未経験ながら試行錯誤の末、独自の営業スタイルを確立しトップ営業マンになる。2022年4月に独立。新たな不動産営業の形を作るべく日々奮闘中。

今回は「投資」と「投機」、「形成」と「運用」の考え方という内容について書いていきます。

投資は怪しい?

皆さんは「投資」と聞くとどういう印象を持たれますか?
最近でもニュースで投資詐欺の話が出ていたりしますし、基本的にネガティブなイメージで扱われることが多いので「怪しい」とか「怖い」とかって思う人も多いのではないでしょうか?
僕は投資のプロとして仕事をさせてもらっているのでこの辺りの話題に対する僕の見解を述べていきますが少し長くなりそうなので何回かの記事に分けて書いていこうと思います。

僕は普段、投資用不動産を販売していて個人のお客さん達の将来のお金の悩みを解決する仕事をしています。
その中で良く話題に出すのが、「投資と投機の違いは何だと思いますか?」「(資産の)形成と運用の違いは何だと思いますか?」という2つの質問です。
基本、この2つの質問にしっかり答えられないと騙されます。(笑)
ただ、逆に言えばこの質問にしっかり答えられるようになれば甘い投資の話に騙されることはありませんので説明していきます。

「投資」と「投機」の違い

今回は「投資」「投機」の違いを書きます。
そもそも一般的に言われる「投資」は「堅実な投資」とギャンブル要素の強い「投機」の2種類に分けられます。
世の中的にはこの2つを同列に扱っていて、まとめて「投資」と呼んでいるケースが多いですね。
理由としてはこの2種類の分類は大まかには別れているのですが、明確な区別というのは存在しないという曖昧なものなんです。
だからこそ、ややこしく混同しやすい分野となっていますし、今から書く内容も過去の経験の中からこういう風に分類出来るだろうという僕なりの観点で書いていると解釈してください。

僕の考えでは堅実な「投資」には賛成で特に今後の時代には必要になってくるものだと思います。
一方で「投機」の全てを否定するわけではないですが、投機をするなら注意して行ってください、というのが僕のスタンスです。

簡単に両者の違いを書きますが、資産には主に
①    その資産から収益(=付加価値)を生むタイプの資産
②    その資産の価値そのものが上がったり下がったりする資産

の2パターンあります。
「投資」と「投機」に明確な区分がない理由としては、どの資産もこの①と②の両方の特徴を一定数の割合では持っているケースが多いからです。
一般的に「投資」に向くのは①の特徴のある資産です。資産から収益(=付加価値)を生むというのは株式から得られる配当や不動産から得られる家賃収入、生命保険から得られる万が一の事態に備えた保障などを指します。

「投機」に向く資産とは株、金(ゴールド)や仮想通貨などです。
その資産そのものの価値が変動するタイプの資産で少し前のビットコインの様に「今、100円のコインが将来的には10万円の価値になる」みたいな話です。
要は「安く買って高く売ろう」という発想に基づいて資産を扱うことを指していて基本的に世の中でトラブルになっている「投資詐欺」の話というのはこの②の特徴を持つ資産が関わっている事が多いです。

見分け方のポイントは①はその資産の持つ性質に注目して利益を得ようとしているということです。
株式を持てば配当は貰えますし、不動産からは家賃収入を受け取れます。生命保険には万が一の事態の時に備えた保障の効果がついています。
これは上記の資産が元々そういう性質を持っているからこそ得られる利益であって、現金を株式や不動産、生命保険などの資産に変えることで「付加価値」という儲けを得るわけです。
対して②は将来の市況を読んで利益を得ようとしています。
資産そのものの価格が上がるということは、その資産をたくさんの人が欲しがる(=人気が出る)ということです。それにより、「知る人ぞ知る話で、、、」「まだ世の中的には非公開の案件で、、、」などといった「将来、より世の中に出回って多くの人がその資産を求めることで価格が上がる」ということを暗に示唆する話をしてくる人が多いんですね。
正直、将来の市況を完全に読み切れる人なんかいないと僕は思っています。
世の中の識者達がそれっぽい将来の経済の動向なんかを話したりしますが、経済というのは諸外国まで含めた政策の変化や地震や疫病などの天災、戦争の様な人災も含めて様々な要因が絡み合って変動するものです。
例えば誰が東日本大震災やコロナの流行を予想できたでしょうか?
オリンピックが1年ズレるなんていう事態を誰が想像できたでしょう?
皆さん、占い師のする将来の話は参考程度に聞くのに、識者のする経済の話のこととなると「それっぽく」感じてしまうのは不思議な話ですね。

この「投資」と「投機」の考え方を理解すると真っ当な投資の話なのか怪しい投資の話なのかを自分で判断できるようになります。
どちらが良くてどちらが悪いという話ではないのですが、判断基準は「自分はどこまでのリスクを許容できるのか?」というところです。
例えばたまたま余った100万円があって「余ったお金だし別になくなっても良いや」という状態であれば少ない可能性に懸けて投機に回すのも有効な選択肢です。
ただ、基本的にはそういう人は少ないと思うので自分に無理のない範囲で堅実に長期目線の投資に回していくのが間違いないやり方だと思います。

少し前提の話が長くなりました。
次回はこれを踏まえた上で「形成」と「運用」の違いを資産と仕事に関わるところまで書いていこうと思います。

ではまた!

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