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【#33】知っているようで知らないふるさと納税

〈この記事を書いた人〉
福田浩樹(ふくだひろき)
1990年生まれ。大阪府出身。株式会社ネクスト 取締役
大学卒業後、医療機器商社に就職し病院の移転に関わるコンサルティング業務に携わる。その後、成果主義の営業に憧れ大手の住宅販売の会社に転職。しかし、軍隊式の企業風土に馴染めずわずか半年で退職することに。その後、少しの引きこもり期間を経て、再度成果主義の営業マンとして挑戦することを決意。投資用不動産の販売会社に就職し、全くの未経験ながら試行錯誤の末、独自の営業スタイルを確立しトップ営業マンになる。2022年4月に独立。新たな不動産営業の形を作るべく日々奮闘中。

今回は知っているようで知らないふるさと納税というテーマでお話し致します。

知っている様で知らないふるさと納税

年末が近づいて来ました。
12月になると2022年の年収が確定する人も多いと思います。
会社員の方であれば、冬のボーナスの額が気になる頃かと思いますし、個人事業主や経営者の方であれば今見込んでいる売り上げを今年の収入にするのか、来年の収入に回すのかなんていうことを考えている人もいるんじゃないかと思います。

年収が確定すると考えられる事としてふるさと納税があります。
毎年やっているよという人もいれば、聞いたことはあるけど正直よく分かってないしやったこともないという人もいると思います。
今日はこのふるさと納税についての解説と今年のトレンドについてお話し致します。

そもそもふるさと納税とは?

ふるさと納税は2008年から開始されている制度です。
簡単に説明すると

ふるさと納税とは、生まれた故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度です。
手続きをすると、寄付金のうち2,000円を超える部分については所得税の還付、住民税の控除が受けられます。
あなた自身で寄付金の使い道を指定でき、地域の名産品などのお礼の品もいただける魅力的な仕組みです。

ふるさとチョイス

と、されています。

少し分かりにくいという人の為にポイントを絞って説明すると、
・ふるさと納税をしなければ自分が住んでいる自治体に自動的に納税することになるが、ふるさと納税をすることで全国各地の自分の好きな自治体に寄付という形で納税することが出来る。
・指定した自治体から寄付のお礼として、地域の特産物を返礼品として貰うことが出来る。
・寄付金の原資は自己負担分2,000円を除いて、自分が本来納税するはずだった税金から差し引かれる為、実質2,000円で結構な額の特産物を貰う事が出来る。

という感じです。
納税すべき金額は年収や家族持ちかどうか、住宅を購入しているかどうか、副業の有無、などの条件で変わってきますが、前述のふるさとチョイスなどの大手サイトでは自分がどれだけの税金を納めることになるのかを簡単にシミュレーションすることが出来ます。

例えば、年収500万円、独身の人であれば61,000円分の地域特産物を自己負担分の2,000円で受け取ることが出来ます。
特産物とは例えばどんなものかというと、
【食品系】
・みかん(和歌山県有田市)
・ホタテ貝柱(北海道雄武町)
・黒毛和牛(熊本県天草市)
【お菓子系】
・シュークリーム(山形県上山市)
・わらび餅詰め合わせ(岩手県西和賀町)
・バスクチーズケーキ(佐賀県佐賀市)
【レジャー系】
・スキーリフト券(群馬県片品村)
・ウェスティンホテル東京 レストラン共通ペアチケット(東京都目黒区)
・有馬温泉・宿泊施設利用優待券(兵庫県神戸市)
など、多岐に渡ります。
およそ1600の自治体から選ぶことが出来ますし、自分の寄付可能な金額の範囲であれば複数の自治体に寄付をして特産物や返礼品を受け取ることが可能です。

必要な手続きと解説

ふるさと納税をするにあたって必要な手続きは大きく3つのステップがあります。
    寄付したい自治体と返礼品を決めて自治体に寄付を申し込む
→こちらは大手サイトにアクセスして申し込むことが出来ます。
有名どころとしては「ふるさとチョイス」「ふるなび」「楽天ふるさと納税」「さとふる」といったサイトです。サイトによって掲載している自治体数や返礼品数、ポイント還元率などが変わってきますが、個人的には上記の4つくらいの大手サイトであればどれでもそこまで違わないかな、という印象です。
②    返礼品を受け取る
→こちらは自宅だけで受け取るのではなく、指定の住所に送れることがポイントです。
例えば、お歳暮やお中元などにも活用でき、普段お世話になっている人に送ることも可能です。僕の経験談では先輩から何かのお返しとしてふるさと納税の返礼品を送ってもらった事があり非常に嬉しかった記憶があります。自腹で何かを渡すほどではないけど、何にしても納める予定だった税金分のお金から何を送るという事で相手に気を遣わせずに感謝の気持ちを伝えることも出来ます。
福田家が気に入っている返礼品はお米、肉などの食品の定期便です。期間や量は自治体によりますが、少なくとも福田家は家庭で消費する米はほとんどふるさと納税の返礼品でまかなっています。
また、旅行券などもお気に入りです。宿泊券や旅行券なども多数あるので毎年、どこに行こうかと妻と相談することが楽しみの1つになっています。
③    寄附金受領証明書を受け取り税金の控除を受ける
ふるさと納税がよく分からないという方は恐らくこの辺りがややこしく感じられているからだと思います。返礼品と同封されてくるこの寄付金受領証明書は確定申告の際に確定申告書に添付して税務署に提出する必要があります。
確定申告の際には「寄付金控除」の欄に寄付した金額を記載することで、大部分は翌年の住民税、一部その年の所得税から寄付した分の金額が差し引かれます。
個人事業主や経営者は毎年確定申告をしている人が多いと思うので大した手間ではないと思いますが、会社にお勤めの方で確定申告を必要としていない方からすると非常にややこしく手間に感じると思います。
その際は「ワンストップ特例制度」という制度を使うことで、確定申告をせずに税金の控除を受けることが出来るので是非活用してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
近年ではふるさと納税を活用して自分たちの街の魅力を再発信する自治体が年々増えています。
今年からは寄付金受領証明書の電子交付がスタートし、より簡単に手続き出来る様にもなり、より地域活性に各自治体が力を入れています。
ふるさと納税では自分が寄付したお金の使い道を自分で指定することも出来ます。
今年でいえばウクライナへの支援に寄付を募っている自治体も多くあります。
自分が納めていた税金の使い道まで把握している人はなかなかいないと思いますが、自分で「これに使ってください」と指定して税金を納めることが出来る制度なんですね。

ふるさと納税には節税テクニックや地域活性化、政治的な側面など色んな要素が含まれています。
物事の見方が少し変わることもありますので、是非今年は皆さんふるさと納税を行ってみてください!

ではまた!

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