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【#71】独立している人の精神構造

〈この記事を書いた人〉
福田浩樹(ふくだひろき)
1990年生まれ。大阪府出身。株式会社ネクスト COO
医療機器、不動産など複数の営業を経験。不動産営業では社内の歴代最高の売り上げ記録を更新。また、不動産エージェントとしての活動と並行して営業コーチとしても活動。エステサロン、英会話、弁護士業務、などの複数の業界において売り上げアップに尽力。業界問わずあらゆる営業において顧客の信頼を掴むコミュニケーション術を指導。

今回は独立している人の精神構造というテーマでお話し致します。

僕が独立して1年ちょっと経ちました。
独立すると類は友を呼ぶのか、同じように独立している人達と関わる機会が凄く増えました。

もしかしたらこの記事を読んでくれている人の中にも「将来を考えている」「具体的に予定があるわけじゃないけど独立に興味がある」という人達がいるかも知れません。
そんな方々のために独立している人がどういう考え方、精神構造をしているのかについて書いていこうと思います。

優秀な人が独立するのか?

会社員の方々の中で良く言われる言葉として、「まずは今の環境で結果を出してから、転職や独立を考えます」という言葉があります。
僕自身、同じ言葉を使っていましたし考え方は凄く良く分かります。
次の環境に移った際も過去の実績が自信になることも役に立つこともありますからね。

ただ、僕自身の経験と周囲の人達を見ていると「まずは今の環境で結果を出す」やり方は必ずしも正しくありません。
キャリアアップの転職であれば役に立つケースが多いと思います。
コンサル業界や外資系企業は典型的ですが、同じ業界の中で結果を残し、その実績を元にさらに良い条件で転職を繰り返していくことでキャリア形成していくという業界であれば今の環境で結果を出すという事は非常に重要です。
ただ、違う業界への転職や独立となると話は変わってきます。
今の環境で結果を出すという事と、新しい環境で結果を出すということにおいて求められる能力が違いすぎるからです。
ただ、僕たちには小学校で優秀だった人は中学でも優秀だし、中学で優秀だった人が優秀な高校や大学に入って、その先もそれがずっと続いていくという考えが深く根付いています。
実際にはそうではなくて、例えば勉強で優秀だった人が次にサッカー選手として活躍できるか?みたいなことを問われているに等しいです。
これは極端な例かも知れないですが、少なくとも弁護士試験に受かった人は英検1級も合格するのか?というくらいの違いは確実にあります。
違う畑のことは分からん、と言うのが本音ではないでしょうか?

「優秀な人はどこの環境でもある程度は出来るんじゃないか」と思われる人もいるかも知れません。
もちろん、どの業界にいても普遍的に必要な能力というものはあると思いますが、実際にスポーツ選手がセカンドキャリアに悩む事が問題となっているように1つの業界で成功した人が違う業界で活躍する事は結構ハードルが高いことなんです。

では、どういう人が独立していてその人達はどういう精神構造をしているのでしょうか?

まずはその業界に触れてみる

例えば、先程の例で出てきた「勉強で優秀だった人がサッカー選手として活躍する」ことを考えてみます。
「既に優秀だけど勉強でもっと良い点が取れるようになったらサッカー選手になる!」
と意気込んでも、これに意味はあるでしょうか?
そう、ないんですよね。
社会はそんなに綺麗に階段は繋がっていないんです。
勉強で優秀だった人がサッカー選手で活躍するためには、まずサッカーを始めることが何より大切です。
下手くそでも何でもサッカー界に足を踏み入れないとお話にならないんですね。

上記は分かりやすい例でしたが、「今の職場で結果を出してから、転職や独立を考えます」と言っている人は結構これと同じような状態です。
独立や転職で成功したいのであれば「まず新しい環境に入り込む」ということが絶対条件だと思います。
今は副業が可能な企業も多いですし、本業の合間を縫って自分が行こうとしている新しい環境で働いている人達と会話をする、実際に一部仕事を体験してみる、という事は凄く大切な事だと思います。

話を先程のサッカーの例に戻します。
言っている事は簡単ですが「下手くそでも何でもサッカー界に足を踏み入れる」と言うことが実際には難しいわけです。
周りから馬鹿にされるかも知れないし、惨めな思いをするかも知れない。
自分が得意でない、優位性を保てない世界に飛び込むことに人は抵抗感を覚えるものです。
ただ、そこを「サッカーを先に練習して自信をつけてからサッカー界に飛び込もう」という発想では恐らく一生サッカー選手として成功することはありません。
これでは、例えばもっとサッカーが上手い人達がいるチームに移るときに同じ理由で躊躇してしまいます。
そうではなくて、「下手でも何とか役割を見つけて楽しむ」という取り組み方をして、「全然下手くそだけど大丈夫!」という自信をつけていく方が新しい環境に移りやすいはずです。

これはただの一例ですが、僕は毎月フットサルを主催しています。初心者歓迎のエンジョイフットサルなのですが、本当に初心者でフットサルに来るのは面白いくらい独立している人が多いんです。
お勤めされている方はお誘いしても「フットサルはやったことがないので」という理由で断られるケースが多いんですね。
そういう意味でも、独立して成功している人ほど良い意味で別に上手くやろうと考えていないケースは多いと思います。
別に上手くいくとか上手くいかないとかは関係なく、とりあえず新しい環境に触れてみる。そこでチャンスがありそうなら具体的に作戦を立てていく。この様な精神構造をしている人が多い気がします。

真面目の弊害

僕は割と負けず嫌いでスポーツでも何でも割とすぐに熱くなってしまうタイプです。
真面目、ストイック、そんな評価を受けることが多かったのですが、これは良いところでもあり悪いところでもあると思っています。
1つのことを究極に突き詰めるのであればストイックで良いと思うのですが、ほどほどに出来ることが複数あるという人の方が世の中的には需要が高かったりします。
良く「誰にも負けない武器を作れ!」と言われます。
もちろん、悪いことではないですが個人的にはこれは日常の人間関係が限られている会社員の人達に多い発想だと思います。
そしてこの考えが「得意でないと価値がない」という考えを助長します。

一方で独立すると、人間関係が無限に広がっていきます。
そうすると、武器をどれだけ磨いても上には上がいるのでキリがないんですね。
そうするとどうなるか?
「自分の武器が通用する環境や市場を探そう」という発想になるわけです。
もちろん、武器を磨くことは大切です。
しかし、仮に世間を見渡せば自分よりもその分野に詳しかったり得意な人がいたとしても、自分の能力を求めてくれる人がいるのであればそこで全力を尽くすまでです。
そして、現状の自分を求めてくれる人達の為によりその武器を磨いていこうという順番で考えるようになります。
この様に発想していく人達が独立して自分を求めてくれる人の為に努力を重ねているのだと思います。

いかがでしたでしょうか?
独立している人にもお勤めされている人にもたくさん会いますが、特にお勤めされている人達は優秀な人が本当に多いと感じます。
でも、「自分はこの分野に関して優秀だから(知識や経験が豊富だから)自信が持てている」という精神構造だと色々な環境に足を踏み入れるのに少し躊躇するかも知れません。
「優秀かどうかは分からないけど、自分を求めてくれる人がいるならそこで全力で頑張ります」という姿勢で頑張った結果、唯一無二の武器を手に入れている経営者がたくさんいます。

独立することが全てではないですが、もしあなたが独立を考えているけど一歩踏み出せないのだとしたらこういった発想で物事を考えてみてはいかがでしょうか?

ではまた!

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