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ネット記事で心に残った文抜粋(音楽編)

メイド・イン・ジャパンは誰をエンパワーしたのか? 日本の楽器メーカーがもっと誇るべき話
https://news.mynavi.jp/article/20210103-1621870/
椎野さんが、ウッドストックの何に一番衝撃を受けたかと言えば、それがある意味で強烈な民主化運動だったところだそうです。音楽の訓練をまったく受けていないような若者が、自由に自己表現ができる。ロックというのは、それまで非常にハードルの高かった「器楽演奏」というものを、あらゆる人に解放したわけです。
ギターが電子化されて大量生産品になり安価になっていくことでどんどんアクセシブルなものになっていくわけです。つまりエレキギターというのは、それまで音楽から排除されてきた人たちが、従来のヒエラルキーを壊すためのツールというか「武器」だったんですよね。
ロックが「反体制の音楽」であると言われるのは、必ずしも反政府ということばかりではなく、実は、エレキギターというものを通じて、それこそ音楽学校に通ったり、家庭教師をつけなくてもお小遣いを貯めて楽器を買って、コードを3つ覚えたら、好きに演奏もできて曲だって書ける、ということを世界に知らしめたからなんです。

日本のような非西洋の国でこれだけ楽器メーカーをもっている国って、他にないんですね。
ヤマハのDX7って、当時の定価が24万8000円だったそうですから、まあ、もちろん楽器として安くはありませんが、シンクラヴィアと比べたら桁が3つ少ないわけですから、やはり画期的だったわけですね。80年代にはヤマハやローランド、KORGなどが一緒になってMIDIの規格を作ったように、日本の企業が音楽のデジタル化を牽引し、その結果、やれることは無数に広がりながら、制作のコストはどんどん下がっていったわけです。

非常に混乱した社会のなかで、東と西の人間が、お互いの歴史性や文化性をいったん脇に置いて出会うことのできる中立的な空間が重要な意味をもっていて、その役割を果たしたのがクラブだったというんです。そして、そこで鳴らされていたのは、非人間的であるがゆえに歴史的にも文化的にも中立的だったテクノミュージックだった、と。機械によって作られた「歴史性を背負わない音」であることがそこではとても重要で、そのときに、その音楽を生み出す楽器が、ある意味第三者的で中立的な、非西洋国によってつくられたことは、もしかしたら大きな意味をもっていたのかもしれません。→ロックとかクラシックは黒人音楽からの派生であったり、貴族の音楽だった時代があったり、歴史に敏感な人は聴いた時にその音楽の歴史を嫌でも感じてしまう。
日本人は、自分たちが独特なやり方で、世界のなかで「声」を持てずにいる人たちにさまざまなツールを授けてきたということに、実はあまり気づいていない→電子音楽は非西洋人が発展させた文化だから非西洋人の人々に与えられる新しい常識がある→ナイジェリアで漫画を描いてるコレクティブに取材していたら、彼らが『NARUTO』の大ファンで、日本の漫画が大好きだと言っていたそう。なんで日本の漫画が好きなのかと問うと、彼らはこう答えたというんです。「日本の漫画やアニメと出会うまで、『主人公は金髪の白人じゃなきゃいけないんだ』と思っていた。でも、日本の漫画を見て始めて『そうでなくてもいいんだ』『日本人が主人公でもいいんなら自分たちでもいいんだ』って気づいた」
洋服に限らず、クルマだって、家電だって、楽器だって、日本のプロダクトは理念的にはずっと「デモクラティック」なものだったのかも知れません。で、実は、海外ではそれが非常にラジカルなメッセージとして届いていた気がします。西洋の根強い既成の価値観みたいなものを、自分たちも気づかないうちに壊していた可能性があって、しかも、そうしたディスラプションが、アフリカの若者までをも勇気づけていたかもしれないわけです。

海外で戦うCrossfaithが語る、日米英豪におけるロックの違い
https://www.cinra.net/interview/201708-crossfaith

ロックのイメージ
日本→カッコいい
米→オタク
英→負け組
豪→イケイケ
アメリカの黒人のヒップホップにはバックグラウンドがちゃんとありますよね。貧しさの中から成り上がるため、血を流さないためにラップをやるというリアルなものがある。自分の環境を変えるためには音楽しかないから、ヒップホップをやるのだという。
日本の場合、そういうことはないじゃないですか? だからといって俺は、日本が空っぽだと思わないんです。こういう国で生まれたからこそ自由な発想ができるだろうし、日本の場合は逆に「これはこうじゃなきゃいけない」みたいな変なルールが少ない気がしている。
→こういう土壌が日本にはあるからベビメタは誕生した??

中田ヤスタカが、世界の音楽シーンから見た邦楽の今後を語る
https://www.cinra.net/interview/201803-nakatayasutaka

中田ヤスタカ名義のアルバムをつくった理由→ひとつのアルバムにはいろんな音楽家の名前がタグ付けされているんだけど、そのタグではなく、アーティスト名で調べる人がまだまだ多い。だから、タグではなくて、アーティスト名のところに「中田ヤスタカ」とあってもいいかなって。
映画はわりと羨ましくて、監督・脚本・主役の名前がちゃんと前に出る。音楽もいろんな役割があるのに、そうやって並ばないで、大体アーティスト名だけで終わっちゃうじゃないですか?
—確かに、そうですね。
中田:例えば、人気のグループがあるとして、そこに関わってる作曲家の名前を一人も挙げられないファンだっていると思う。結局アーティスト名って絶大な看板で、今まで僕は自分の看板を持ってなかったから、一回看板を出してみたところです。
日本はちょっと止まってるっていうか、一個一個の音楽の構成に疑問を持たなさすぎだと思うんですよ。たとえばバンドサウンドだって、突然できたものじゃなくて、バンドサウンドを開発した人がいて、その人がかっこいいと思う音楽を作る過程で作り上げた楽器のフォーメーションなんですよね。
そのフォーメーションに疑問を抱かずに、最初からそれを使うもんだと思って真面目に音楽を作ってる人が多過ぎる。自分が使ってる楽器に対して疑問を持って音楽を作る人がもっと増えてほしいんです。

K-POPの世界的ヒットの裏には、北欧プロデューサーの存在がある
https://fika.cinra.net/article/201811-kpop

SMエンタテイメントは北欧に2008年から楽曲制作依頼している4日間の制作合宿開催したりしてる
欧米の楽曲感覚と韓国人のラップ文化がKPOPを生んだのかも
レドベルのRed FlavorはLittle Mixに提供する予定だった
スウェーデンは音楽輸出国

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