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れんしゅう中のひみつきち。

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最近の記事

神無月

10月がおわる。ジタバタしてたような気もするし、何もしていないような気もする。というか2020年の終わりが見えてきている。信じられない。 先日、珈琲屋でパソコンを開いて作業をしていると、斜め後ろの席に親子連れが座った。まだ立ち上がって一歩踏み出すのがやっとくらいの小さい子だった。 あーあ微笑ましいなあ。幼子は、周りの空気をあたたかくするような、不思議な魔法を持っているのだと思う。言葉にならない言葉を発している様子も、母親がすみません、というが周りはとても和んでいる。いい子

    • とけない

      夏だ! 随分長居してくれた梅雨のおかげで、8月がきてやっと夏!って感じがやってきた。外に出るとひどく暑くて、玄関の扉を開けた瞬間にもわっとしている。溶けてしまいそうだけど、それはあくまで例えであって。汗は流れても溶けはしない。夏休みが始まったとはいえ、変わらずに家にいる日々。ちょっと物足りない。 夏の風物詩といえばラジオ体操の音だったが、上京してからは聞こえてこなくなった。海は近くにないし、蚊取り線香もあまり薫ってこない。そんな中で変わらずにあるのが蝉時雨。暑い気持ちを倍

      • りすたーと

        帰りたくない、あーあ、帰りたくない。 昨日は雨。外に出るような用事もなく、革の育成に励んで、昼寝をしていたら1日が終わった。そして今日は晴れ。折角だから、使ってなんぼの革製品、外に出てみることにした。 昔から人と一緒に何かするのが好きだ。ひとり遊びよりも誰かを巻き込んで遊ぶ。飽き性であるが故に、迷惑をかけることもしばしば。結局は、根っからの寂しがり屋なのかもしれない。でも最近、どこかふとひとりになりたいと思うことが増えている気がする。もう3ヶ月も友人には会えてないし、人に

        • あまり

          いい天気だ。晴ればかりがいい天気とは限らない。特になにも起こらない毎日、天気だけが毎日違う顔をしてくれる。四季のある国に生まれてよかった。 いつの間にか春の香りがしなくなった。初夏、というかもはや夏がすぐそこに来ている感じがする。と思ったら、雨の前の香りがしたり。夏の前に梅雨が来ることを忘れてしまいそうになると、雨が降る。どちらもすぐそこの背中に寄ってきているくせに、ジリジリと距離を詰めてくる。なんだおまえら、もしかして今年も長居するつもりだな、なんてことを思いながら。

          あさ

          スマホを持ち上げて時計を見ると、数字が4から5に変わる数分前。昼夜逆転、とまではいかないが、布団に入ってから寝付くまでの時間が長くなっている。 特に意味もなく、Twitterを徘徊したり、ネットサーフィンをしたり。起きた後は必ず目がなんだか重くなることはわかっているのに、どうもやめられない。以前は布団に入ったらほぼ気絶のように、瞬時に寝れていたはずなのに。これが自宅警備員の弊害か!最近の目標は、ムロツヨシがやっているインスタライブをリアルタイムでコーヒー片手に見ることである

          雨音

          日常は言葉で溢れている。 誰かとおしゃべりする時、スマートフォンの中、テレビをつければ常に誰かが喋っているし、ラジオの電波もたくさんの言葉を運んでくる。お気に入りのあの曲のあの歌詞、好きな本の一節、ドラマや映画のセリフ。 日常は煩いほどに、言葉で溢れかえっている。 2月や3月の疾走感から一転、4月はずっと家にいる。ずーっとだ。一人暮らしではないので、常に家には誰かがいて、日中は意味もなくテレビがついている。4月からのこの環境、正直、うんざりし始めている。テレビを消して、

          朔日

          4月になった。 駅前の桜が咲き誇ってて、しっとり雨が降ってて、あまり気分は上がらないけれど、4月になった。 新年度が始まったので、手帳を新調して、さーて予定をかくぞ。と思ったら、4月の予定が浮かばない。なんだ、4月、ほとんど何もないじゃないか。 しょうがない。大好きなドラマを見返したり、大好きな言葉や音楽に浸かったり、そんなことをしながら生きてやろうじゃないの。くだらない、しょうもない、バカだなぁ、なんてまた言いたいから、生きてやらあ。 生きているのとそうでないのでは

          「新聞記者」

          普段、映画の感想を纏めようなんて思わないけど、今回はもう。 日曜、「新聞記者」を観ようと思い、雨の新宿を歩いて向かったのに、なんとピカデリーは売り切れ、慌てて池袋のチケットを押さえ映画館へ。 日曜日の夕方の回、ほぼ満席状態だけど割と年齢層は高め... 映画という比較的馴染みのある媒体、たった2時間の拘束時間、ただ映画館に座ってるだけでもいいと思います。絶対に観て欲しい。 今回入れて行った前情報は、ポスターのみ。 「リアル」を撃ち抜く衝撃の「フィクション」 すごいコピー

          「新聞記者」

          「またここか」

          舞台が始まる前の、薄暗い空間が大好きだ。 小さな音で流れている音楽、ぼやっと照らされたステージ、ロビーで話をしていたお客さんたちも会場の扉をくぐると声を潜める。 何回経験してもぞくぞくするし、公演の会場で少しずつ変わるであろうその香りをもっと知りたいと思ってしまう。 10月7日に観た舞台は、その始まる前の空間だけでなく、終演後のひとりで歩く帰り道もあの空気感を帯びていて、心が浮いているような感覚だった。 「坂元裕二脚本の舞台がやっているらしい」 と知ったのは千秋楽の4日前、

          「またここか」

          ニンゲン御破算

          「ニンゲン御破算(ゴワサン)でええじゃないか!!」 大好きな大人計画、大好きな松尾スズキ作・演出の舞台。観たいと思う舞台はどれも円盤化はされておらず、再演の予定も今のところはない。そんな舞台が多い中で、今年の1月のはじめ、大人計画ホームページで『ニンゲン御破産』改め、『ニンゲン御破算』の再演の知らせを知った。そしてその勢いで中古の戯曲本を買った。 2003年上演の『ニンゲン御破産』の戯曲本を初めて読んだときの感想は、正直よくわからんというところだった。諦めるわけにも行かず

          ニンゲン御破算

          「市ヶ尾の坂 -伝説の虹の三兄弟」

          下北沢、本多劇場にて、「市ヶ尾の坂」 客席は見た感じほぼ満席ですぐうしろの席の方が終始笑っていらした(笑) 仕草の端々から色気が溢れてとまらない人妻、おまえっ、レコードわざと置いて帰っただろ!って声を大にしていいたくなった。人に気があるようでないような、火のない所に煙は立たないです。彼女はまるで台風10号(笑) 「長男と三男が喧嘩して次男が止めに入るってよくあるだろ?」の問に対し、「そんなことない」と言いながら喧嘩の仲裁をしてしまう良くも悪くも次男、勝手に次男の鎖でぐるぐ

          「市ヶ尾の坂 -伝説の虹の三兄弟」

          キャンパスライフ?

          3月に高校を卒業して、同級生の多くはキラキラのキャンパスライフを送っている。 もれなく自分もキャンパスライフだ、通っているのは『自動車』学校である。 ここがなかなか面白い空間で、年代も現在やっていることもなにもかもバラバラ。 自分と同じく高校を卒業したばかりの人、大型免許を取りに来た兄さん、長年ペーパードライバーで十数年ぶりに車の練習に来たおばさん、高齢者教習を受けに来たおじいちゃんおばあちゃん。 3月いっぱいの繁忙期は学生で賑わっていても、4月になると一気に静かになるのは

          キャンパスライフ?

          ひみつきち

          尊敬する脚本家の古沢良太さんが、月9のコンフィデンスマンJPの開始とともにblogをひっそりと始めてました、とのツイートを発見。 これどうやって読むんだろうとか思いながら5分、いつの間にかアカウントが作れてしまっていた。 小さい頃から文を書くのが苦ではなく、作文であったり、詩であったり、誰かへのお手紙、国語の記述問題も楽しんでいたりする質で。 それを誰かに見てほしい、という気持ちと、見られたくない、という気持ちの合間でいつも揺れていたけれど、こんなところにこっそり置いておく

          ひみつきち