プラシーボ(偽薬)は本当に効くのか?
「プラシーボ」という言葉を聞いたことがありますか?
「プラシーボ」とか「プラセボ」と言う言い方もあります。日本語でいうと「偽薬」です。
プラシーボという言葉の起源はラテン語の動詞の「私は喜ぶだろう」という意味だそうです。
プラシーボは有効成分を含まない(治療効果のない)薬の事です。
皆さんは、薬を飲んだだけで不調が治ったり、安心した。というような経験はないでしょうか?
有効成分が入っていない薬を飲んだだけで、心理的作用が働き効果を表すことが「プラシーボ効果」といいます。
本日は、「笑いと治癒力」という著書をご紹介します。
作者はアメリカ人の ノーマン・カズンズというジャーナリストです。
ノーマン・カズンズは、難病と言われる全身の重度の膠原病に侵され、医者には「もう一生治らない」と言われていました。
著書は彼がその病気を克服した回復記です。医者に匙を投げられたノーマンは、まず「患者の立場に身を置いて考えられる」医師を主治医にしました。
そして、その医師に自分の病気が治る見込みがあるのかを尋ねました。医師は包み隠さずノーマンに「500人に1人の割合でしか治らないだろう」と伝えました。
ノーマンのすごい所はここからです。ノーマンは「では、自分はその500人のうちの一人になろう」と思ったのです。
それから、彼は病院は重症患者のいるべき場所ではない、と確信し高級ホテルに看護師を雇って滞在することにしました。
また、彼は全身の痛みに苦しめられましたが、鎮痛剤は副作用として副腎に負担をかけることを知り、鎮痛剤を止め、代わりに友人をホテルに呼び寄せ、「どっきりカメラ」のような映像を一緒に観て腹の底から大いに笑って過ごしたのです。
笑いの鎮痛効果はありました。彼の場合10分間腹を抱えて笑うと、少なくとも2時間は痛みを感せずに眠ることができました。
そして、大量のビタミンCの投与。自分の病気が副腎の疲労からくることが分かっていました。副腎は大量のビタミンCを消費する臓器です。
ノーマンはこのように「笑いとビタミンC」で難病を克服してしまったのです!
ノーマンはこの著書に「プラシーボ効果」についても一つの療法として効果があると書いています。しかも多くの薬には副作用があるが、プラシーボにはありません。
90%の患者は、自分の身体の治癒力の範囲内であるのに、自分の力では治せない、と思い込んでいるそうです。
人間が本来持っている自然治癒力の力(生体恒常性ーホメオスタシス)を高めるのにプラシーボは効果的です。
プラシーボは肉体と精神とが本当は別々のものではないという証拠。
プラシーボは、その各人の中に住んでいる医者なのだ、と。
「信じる物は救われる」プラシーボがよく効く人と、それほど効かない人の違いはここなんですね!
あなたはご自身の身体の自然治癒力の力、信じますか?
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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