懸垂によるストレスの昇華

五年越しに懸垂欲が目覚めた。

もしかしたら、少し我慢すればその思いは消えていたかもしれないが、衝動的というか己の欲求を尊重する形で懸垂マシーンを注文した。部屋におけば、また一つスペースがなくなることはわかっていたが、どうにかなるの精神だった。

結局、壁際にエヴァの使徒のように鎮座している。

初日から、注文する前から何度もしていた懸垂イメージで、チャレンジした。五年ぶりにやったわりに普通にできたことが嬉しく、調子こいて3セット行い、一気に筋肉痛となった。

五年前

遠い昔、といっても、たった五年前だが、 ストレスから大きな公園へいくことが習慣になっていた時期があった。ウォーキングが主だったが、ぶら下がり棒があったので、ちょっとした好奇心で懸垂をしてみることにした。これが結構、爽快だった。体重が軽めなこともあり、初回からわりと容易に懸垂ができ、かつ、腕、胸、背中に感じる筋肉痛、体が鍛えられる感覚がクセになった。そこからしばらく、そういった生活を継続していたのだが、いつ日か公園に行かなくなってしまったことで、懸垂をする機会も失われてしまった。

以降、ジムに行ったり、腹筋ローラーをしたり、他のスポーツをする機会はあったが、懸垂の快感を超える感覚はなかったのかもしれない。そして、今、筋トレしてウェイトアップしたいというちょっとした思いつきをきっかけに懸垂の記憶が呼び覚まされ、自宅へ懸垂マシーンを召喚する結果となった。

自分を持ち上げることで、ストレスを昇華したいと思う。

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